現在M2の就活生です。
私自身、博士課程への進学と就職で迷っているのですが、レプトンさんが博士課程への進学を決められたきっかけと理由について教えていただけませんか?
この質問への回答 1件
相談室回答者
就活終えた博士課程22卒です。専門は理論物理です。 分野外就職で色々と就活で失敗したり悩んだりしましたので、博士として就活する方々や進学を悩んでいる修士の方のちょっとしたサポートができればと思い、登録しました。 外資中心にコンサル(戦略、総合、IT)、金融(ミドル、バック)、IT、メーカー、ベンチャーなどをエントリーしました。 学振特別研究員、海外長期滞在経験なし、バイリンガル、既婚者、孤児でもあるので、そのような相談にも乗れます。研究相談も大歓迎です。 盗める物はすべて盗んでください。
質問ありがとうございます。
私に関しては、今の分野に幼少期に興味をもったのがきっかけで、もっと詳しく知りたいから博士課程に行った、というのが理由です。
経済的な理由や就活の不安から進学もだいぶ悩みました。しかし学費と生活費は何とか確保できる目途があり、学士や修士の方々と比べ3年や5年の遅れたところで、仕事に費やす約40年にはあまり影響しないなと考えました。
テンプレではありますが「やらない後悔よりやる後悔」です。
さて博士課程に行くことを迷われているようですが、そもそもどうして行きたいと思っているのですか?
行きたいと思う理由として、「博士号が欲しい」でしたら、就職後にいろいろと方法があるのでそちらを目指すことを勧めます。
対し「専門性を高めたい」でしたら、次に問うべき質問は「今すぐである必要があるか」です。
例えば一度就職して、慣れたあたりで社会人博士も可能です。メリットとしては社会人を経験したことで「より具体的に掘り下げたい専門性がわかっている」や「経済的に安定している」だと思います。対してデメリットとしては「学士や修士卒業後のブランクがある」と「会社に関連した研究しか基本できない」
他にもある程度貯金をした後など、一旦退職し、博士課程に進学しなおすのもありです。メリットとしては「自分の好きな専門ができる」、デメリットとしては「卒業後のブランク」や「職歴のブランク」があります。そのままアカデミアに残る場合、後者はあまり関係ないです。またアカデミアはだいぶ成果主義なので、年齢もあまり関係ないです。
逆に修士から博士にそのまま進むことのメリットは「ブランクがない」、「前の二つの選択肢に比べ、研究に費やす時間が長い」と「自分の好きな専門ができる」、対しデメリットは「経済的不安定性」と「就活する場合すこし苦労するかも」あたりだと思います。
個人的には経済的不安定性が一番のネックで奨学金や学振をとれるか?や科研費が潤沢な研究室に入れるか?等よく吟味する必要があると思います。
私の場合、幸いにも大学から学費援助の目途があり、日本学生支援機構とアルバイトの兼用で生活費を確保できそうだったので、博士進学に踏み切りました。日本学生支援機構は確かに借金ですが、優秀者には半額や全額免除する制度もあるのでそれを狙いに行きました。また進学後には、学振があたるよう多くの業績つくりにも励みました。
参考になったでしょうか。
私自身、金銭が一番の懸念点だったので、それが中心の回答になってしまいました。
もう少し具体的に悩みの相談をしたい場合、ぜひしてください。より意向に沿った回答ができると思います。
回答日:2021/04/13
