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難しいことを分かりやすく説明する能力はビジネスパーソンや学者として大切なスキルだと考えています(例えば自分が担当している仕事の領域について、専門知識がない人に教える場面)。
一方で、難しいことを難しいまま、高度なレベルで話す・伝える能力も大切だと考えます(これは同じ部署内、研究室内で前提知識がみんなある状態での場面)。
これを両方できるようになるには、どういう訓練をするといいと思われますか?個人的には後者の力はわりとあるという自覚がありますが、前者はちょっと苦手意識があります。
加納先生は論文の実績等もありながら、学生へ向けたブログなど分かりやすく、どちらの力もあると思い質問させていただきました。

この質問への回答 1

相談室回答者

学生時代から30年以上京都大学に在籍しています.2018年に共同創業者として大学発ベンチャー企業を立ち上げました.

どちらも大事な力だと思います.私は人に教えるのが好きで大学に残ったこともあり,前者もうまくできる方だと思います(妄想かもしれません).

前提として,私は,自分が理解していないことは伝えられないと考えています.このため,徹底的に理解することが大事だと思っています.難しい専門用語を使って専門家に説明することはできるが,素人には説明できないとしたら,その専門用語を噛み砕いて説明できるほどには理解していないのではないでしょうか.

難しいことを分かりやすく説明するためには,自分の言葉で説明できるようになる必要があると思っています.その訓練方法としては,何か自分が勉強していることについて,自分で解説文を書いてみるのがオススメです.このとき,誰が解説を読むのかを具体的に決めて下さい.前者の訓練がしたいなら,例えば,大学新入生(専門分野の知識はない)とかでしょうか.詳しく書いたメモがありますので,参考にしてみて下さい.

お勧めする勉強方法1:自分の言葉で解説を書く
https://note.com/dr_kano/n/nd2867285d61c

もし付き合ってくれる奇特な友人などがいるなら,人に教えるのも良い訓練方法です.私の研究室では,私や先輩学生が教えてもらう立場になって,新しく研究室に所属した学生に基本的なことを講義してもらい,基本的な質問をこれでもかというほど投げつけます.質問が初歩的であればあるほど,回答に窮することが多くなります.この経験を通して,自分がどれだけ理解できていないかを思い知ってもらい,さらに深く勉強してもらいます.

お勧めする勉強方法2:人に教える
https://note.com/dr_kano/n/n253b54c9d6a8

勉強方法に正解がないように(向き不向きはある),ご質問の訓練方法にも正解はないと思いますが,参考になれば幸いです.

回答日:2021/03/16

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