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戦略コンサルとシンクタンク(特にシンクタンク部門)の身につくスキルの違いについてお伺いしたいです。シンクタンク(財閥系)のシンクタンク部門は官公庁や民間企業向けに調査研究、支援まで幅広く仕事を行っているイメージがあります。調査分析、提言、コンサルティングスキル、業界知見はそれなりに培え、戦略コンと同じうに育つのではないかと考えてます。敢えて言うなら、戦略コンサルに比べ、シンクタンカーに足りない/身につかないスキルはなんでしょうか。シンクタンクから戦略コンサルに転職する場合には、上記の足りないところに対する意識を踏まえて普段意識すべきことについて、お考えをお伺いできればと思います。

この質問への回答 1件

相談室回答者

戦略コンサルティングファームからPEファンドへ転職。仕事からプライベートの話まで、気軽に質問ください

私自身シンクタンクへの在籍経験は無いため、想像になる点ご了承ください。シンクタンクから戦略ファームへ転職されたばかりの方と仕事をしたことが有りますので、そちらの経験をもとに回答します

質問通り、重複する要素(リサーチ業務や対象インダストリー、クライアント)は多く有ります。私が知る限り、シンクタンクの担当業務は、予め(粒度の差異はあれど)定められた事象に対するリサーチ(ファクト集め)が多く、アプローチについても最初から具体的に決まっている印象が有ります。一方で、戦略コンサルは、かなり抽象度の高い大論点を検証するために、リサーチ/議論を通じて"肝"を特定し、検証が進む毎に新しい論点を切り直し、都度仮説を立てて真因に迫ることが求められます

両点に鑑みると、論点思考を重視する思考面、業務を進めるアプローチ面、常にその瞬間における考えを持つ/示すといったスタンス面、においてそれぞれ違いが出てくるのではないかと思いました。その違いの源泉は、クライアントが各社に求める成果/期待(期待の有無では無く、あくまで内容)に有るのではないかと推察します

抽象的ではありますが、クライアントからシンクタンカーに期待されることは「正しいことを伝える」ことで、戦略コンサルに期待されることはその先にある「意思決定を後押しする」こと、ではないかと思いました。経験上、戦略コンサルがプロジェクト終盤に出す検討内容は"今までの検討を踏まえると恐らくこの方向に進むべき"というもので、正しい答えは有りません(敢えて言えば"正しそうなこと"を伝えています)。もし質問者様がシンクタンカーなのであれば、提言の際に「提案したオプションの内、敢えて一つに絞るならこれ。なぜならばー」「各リサーチを繋げると恐らくこんなストーリーが考えられる」などを意識されると、戦略コンサルへの転職ないしは、転職後も違和感無く働く可能性を高めることができると思います

応援しております!
また何かありましたら質問くださいませ

回答日:2020/06/21

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