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前回の記事では、ドイツ銀行が求める人物像(Consistency、Teamship、Global Mind)について解説しました。本記事では、その人物像が実際にドイツ銀行でどのような業務を遂行するのかを理解するために、投資銀行部門(IBCA&CM)と債券・為替部門(FIC)の事業内容、収益モデル、競合との差別化ポイントを詳しく解説します。
事業理解が深ければ、「なぜドイツ銀行なのか」という志望動機が説得力を持つようになり、面接での評価が大きく変わります。
【ドイツ銀行内定者ガイド②】IBCA&CMとFICの業務理解が選考の鍵になる理由
【ドイツ銀行選考対策シリーズ③】選考プロセス完全解説─サマーインターンが事実上の本選考に
【ドイツ銀行内定者ガイド④】ES設問別攻略法と模範解答
【ドイツ銀行選考対策シリーズ⑤】GD・面接対策─段階別質問と回答戦略
【ドイツ銀行内定者ガイド⑥】IBCA&CMとFIC部門別のジョブ(インターンシップ)完全対策
第3章:事業理解──IBCA&CM(投資銀行部門)とFIC(債券・為替部門)
3-1. IBCA&CM(投資銀行・資本市場部門)の全体像
IBCA&CMは、Investment Banking, Corporate Advisory & Capital Marketsの略で、企業向けの金融サービスを提供する部門です。具体的には、M&Aアドバイザリー、株式・債券の発行支援、企業の資本政策に関する助言などを行います。
カバレッジ(Coverage) :特定の企業または業界を継続的に担当し、クライアント企業の経営層との関係を構築・維持する役割です。日常的にクライアントと接触し、経営課題、成長戦略、資金ニーズなどを把握します。そして、適切なタイミングでM&A案件や資金調達案件を提案します。カバレッジバンカーは、クライアント企業にとっての「信頼できるアドバイザー」であり、長期的な関係構築が鍵となります。
M&Aアドバイザリー(Advisory) :企業の買収、合併、売却、資本再編などに関する戦略的助言を提供します。具体的には、買収候補企業のスクリーニング、企業価値評価(バリュエーション)、交渉戦略の策定、デューデリジェンスの支援、契約条件の交渉支援などを行います。M&A案件は数ヶ月から数年にわたる長期プロジェクトであり、高度な財務分析能力、交渉力、プロジェクト管理能力が求められます。
エクイティ・キャピタル・マーケッツ(ECM, Equity Capital Markets) :企業が株式市場から資金を調達する際の支援を行います。新規株式公開(IPO)、公募増資、第三者割当増資などが主な業務です。ECMチームは、適切な発行タイミングの判断、株価の評価、投資家への説明資料の作成、ロードショー(投資家向け説明会)の実施、株式の引受・販売などを担当します。
デット・キャピタル・マーケッツ(DCM, Debt Capital Markets) :企業が債券市場から資金を調達する際の支援を行います。普通社債、転換社債(CB)、ハイブリッド証券など、多様な債券商品の発行を支援します。DCMチームは、市場環境の分析、適切な発行条件の設計、格付け機関との調整、投資家への販売などを担当します。ドイツ銀行の強みは、特にユーロ建て債券の発行支援にあり、日本企業が欧州市場で資金調達する際の重要なパートナーとなっています。
3-2. FIC(フィクスト・インカム&カレンシーズ)の全体像
FICは、Fixed Income & Currenciesの略で、債券と為替を中心とした市場取引と顧客サービスを提供する部門です。
Rates(金利商品) :国債、金利スワップ、金利先物・オプションなど、金利に関連する商品の取引を行います。トレーディングでは、自己勘定での取引と顧客注文の執行を行い、市場の流動性を提供します。セールスでは、機関投資家(年金基金、保険会社、資産運用会社など)に対し、金利商品を用いた投資戦略やヘッジ戦略を提案します。
FX(外国為替) :主要通貨(ドル、ユーロ、円、ポンドなど)の取引を行います。ドル円、ユーロ円、ユーロドルなどの通貨ペアについて、顧客からの為替交換ニーズに応え、また市場変動を利用した取引機会を提供します。為替市場は24時間動き続け、取引量も膨大であり、迅速な判断と実行力が求められます。
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