コンサルの面接官は何を見ているのか…新卒2年目が採用人事と振り返る「ケース面接」「グループワーク」の実際

コンサルの面接官は何を見ているのか…新卒2年目が採用人事と振り返る「ケース面接」「グループワーク」の実際

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2026/04/27

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コンサルティングファームの新卒採用では、どんなところを見ているのか。PwCコンサルティングで働く新卒2年目の吉田絵理奈さんが、新卒採用人事の星山広太さんと共に、昨年の選考過程を振り返った。そこで見えてきた、“コンサル就活の勘所”とは。

〈Profile〉
写真左/吉田絵理奈(よしだ・えりな)
デジタルコンサルタント職 アソシエイト
大学院修了後、2025年に新卒入社。生成AIやロボティクス、ドローンなどの最先端テクノロジーの社会実装支援を行う組織に所属し、民間・行政を問わず幅広い業界/クライアントに対して最先端テクノロジーを活用した事業化支援および政策支援に従事している。
 
同右/星山広太(ほしやま・こうた)
新卒採用人事
大学卒業後、教育・人材等の業界経験を経て2023年にPwC Japanに中途入社。新卒採用人事として、戦略コンサルタント職(X-Value & Strategy)、デジタルコンサルタント職の採用を経験。現在は採用業務と並行して、新卒就活生向けプロモーションのチームリードを担当している。

※内容や肩書は2026年4月の記事公開当時のものです。

建築学科から「多様な業界を横断して働きかけられる」コンサルティング業界へ

――これまでの経歴と現在の仕事を教えてください。

吉田:大学では建築学を専攻し、新卒でPwCコンサルティングに入社しました。現在はAIエージェントなど最先端テクノロジーの社会実装支援を行う部署に所属し、デジタルコンサルタント職のアソシエイトとして、企業の事業化支援や行政への施策提案などを行っています。

星山:私は2015年に新卒で教育系企業に入り、その後人材関連の事業会社等を経て、2023年にPwC Japanに入りました。現在は、デジタルコンサルタント職の新卒採用や、就活生向け採用プロモーションの全体計画を担当しています。

――吉田さんは、最初からコンサルティング業界を志望していたのでしょうか。

吉田:当初は建築業界への就職を考えていました。ただ、研究室の先輩から幅広く業界を見た方がいいというアドバイスをもらったり、同期が他業界のエントリーシートを出しているのを見たりして、建築だけにとらわれない方がいいのではと考えるようになり、そこからは幅広く業界を見るようにしていました。

その後就活を進める中で、ある時、私にとって建築は社会課題解決の“手法”の一つであり、設計やデザインを極めたいわけではないと気付き、いろいろな業界や企業を横断して社会課題に働きかけることができるコンサルティング業界に絞り込みました。

――PwCコンサルティングの選考プロセスを教えてください。

星山:一般的にはまず、エントリーシートの提出とWeb適性検査を実施してもらいます。その後、グループディスカッション、個人面接、1Day Jobがあり、最終選考としてパートナー面接と人事面接があります。

特徴的なものとして、個人面接は与えられた課題(ケース)について仮説を組み立て論理的に回答する「ケース面接」と、学生生活などについて聞く人物面接がセットになっています。また1Day Jobは1日かけて行うグループワークで、現役のコンサルタントが付いて、実際のコンサルティングワークを疑似体験するものです。

スキルや能力より「アウトプットに至る“道筋”」

――選考過程で印象に残っていることはありますか。

吉田:1Day Jobでは最後に、選考官から一人一人にフィードバックがあるのですが、その際に「こんなに丁寧に見てもらえていたのか」と驚き、印象に残っています。

例えば、グループワークでは、議論が抽象的な言葉のやりとりに終始する“空中戦”になった場面がありましたが、そこで私が簡単なデスクトップリサーチをして定量的な情報を提供し、提案をまとめる流れに戻すきっかけにつなげたことがあったようです。私自身はよく覚えていなかったのですが、その細かい動きを選考官が見ていて「あの動きはとても良かった」と後のフィードバックで言ってくれました。

それまで選考官というのは、最終的なアウトプットを見てスキルや能力をシビアに評価する一方、途中の議論はそれほど見ていないだろうと思っていました。もちろん最終的なアウトプットは重要とは思いますが、結果だけでなく、アウトプットに至る「道筋」までも丁寧に見ながら各学生の個性や能力を見極めている印象でした。
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星山:選考官は、「一緒に働く仲間を見つけたい」という意志を持って主体的に参加しています。だからこそ、良かったところはしっかり褒めたいし、改善してほしいところがあれば丁寧に伝えたくなるのでしょう。

私たちは、一人一人が何をどう考えているか、どんなことを大切にして生きてきたかを、対話を通じて知りたいと考えています。「志望動機は?」といった質問への用意された答えが聞きたいわけではなく、会話を通じて「こんな考え方を持つならPwCを志望するのも納得できる」「私たちと一緒に頑張ってくれそうだ」ということが知りたいのです。

それからグループワークは「メンバーの半分が通過するらしい」などいろいろなうわさがあるようですが、相対評価ではなく絶対評価をしています。全員が良いパフォーマンスを出せば全員通過するでしょうし、逆に全員が落ちることもあり得ます。

「目立とう」「秀でていると見せよう」と思いがちですが、自分が今、何をすればチームに貢献できるか、チーム全体で成果を出すにはどうすればいいかを考えてほしいです。

ケース面接は「面接官との“対話”」を意識して

――ケース面接対策は、どのように行いましたか。

吉田:一般的な問題集を解くことに加え、コンサルティング業界の仕事について書かれた書籍を読み込んだりしながら、なぜコンサルティング業界でケース面接が求められるのか、ケース面接で企業が何を知ろうとしているかを分析し、ケース面接で見られているポイントを自分なりに解釈しました。企業は“正しい”答えを求めているわけではなく、いかに物事を論理的に考え、筋道を立てて相手に分かりやすく伝えられるかを見ているのではないかと思い、なるべく思考過程を丁寧に伝えるようにしました。

星山:意図をしっかりくんでくれましたね。基本的な解き方は事前に学んでおくことをお勧めしますが、その場で完璧な答えが出せなくてもいいので、面接官と対話をすることを意識してほしいです。対話の中で面接官からもらったヒントを基に、より深く考えて答えを出せるかが重要です。

――PwCコンサルティングを選んだ決め手は何でしょうか。

吉田:まずは、選考官の皆さんの人柄です。本気で私のことを考えてくれていると感じられる、熱のこもったフィードバックは決め手になりました。こうした「フィードバックを大切にする社風」は、自分が成長できる環境だと感じました。

私が将来やりたいことを話した時、面接官から「(この会社で)できるだろう」と言ってもらえたことも決め手の一つです。

人物面接の際、大学時代の研究内容を基に、将来は都市計画を通した社会課題解決にも携わりたいという希望を話したところ、「○○の部署ではサーキュラーエコノミー(循環型経済)に関するプロジェクトもやっている」など、具体的な事例を挙げて「(PwCならば)やりたいことができるんじゃないか」と言ってもらい、その言葉に背中を押されました。

面接官は「敵」ではない

――就活の経験が、仕事に役立っていると感じることはありますか。

吉田:1Day Jobの時に選考官から、自分で手を動かして定量的な情報を取ることの重要性を教えてもらいましたが、これらは今も業務で役立っています。

今思い返すと、実務を見据えたアドバイスをたくさんしてもらったなと感じます。

――選考官や面接官は、候補者のどんなところを見ようとしているのでしょうか。

星山:選考官や面接官は「敵」ではありません。「自分の強みだけを見せよう」と思わなくてもいいのです。むしろ「弱いところ」も見せてほしいです。「ここに弱点があるけれど、こんなふうに改善したいと思っている」と伝えてもらえれば、私たちもそこから成長のポテンシャルを見ることができますし、アドバイスもできるかもしれません。

それから、選考というと「落とされるもの」という印象があると思いますが、私たちは「落とすための選考」ではなく、「引き上げるための選考」を考えています。

課題もかなり難しいものを出すことがありますが、それは「今できることは何か」「(選考官に)どんなヒントをもらいにいけばいいか」を考えて食らいついていく姿を見たいからです。難しい課題も面白がって前向きに取り組み、フィードバックを生かして成長できる人を仲間として受け入れたいのです。その後入社するかどうかにかかわらず、私たちの選考は本気で向き合えば向き合うほど、皆さんのこれからの社会人生活に生かせるものになると思います。
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――どんな人に仲間になってほしいですか。

吉田:日々実感するのは、コンサルタントには「粘り強さ」が求められるということです。プロジェクトでは、クライアントからどんどん追加の要望が来ますし、絶えず自分が知らない領域の知見も求められます。時には、難しい課題にも諦めず食らいついていくことが必要なので、地道に粘り強く頑張り続けられる人が仲間にいると喜ばれるように思います。

「鋭い意見を言うのがコンサルタント」というイメージがあるかもしれませんが、その一言を言うためには、目に見えない泥くさい努力があるということを日々感じています。

星山:難しい課題にも粘り強く取り組むためには、どんなことにも興味を持てるポイントを見つけようとする姿勢が大事だと思います。

私たちのような総合コンサルティングファームで取り組むプロジェクトの範囲は、無限といっていいほど広い。そして、一見同じように見えるプロジェクトであっても、クライアントの要望によって中身は大きく変わります。自分が興味のある業界の案件であっても、実際の内容は当初抱いていたイメージと全く違うということもあり得ます。

それでも自分なりに、やりがいや面白さを見つけて情熱を持つことができるか。難し過ぎてどうしていいか分からない時でも、めげずにいろいろなことを試したり、周りの人に相談したりして、足掛かりを見つけられるか。その泥くさい地道な努力ができる人は強いです。

ただ、やりたくないことばかりを無理にやらされるわけではもちろんありません。やりたいこと、挑戦したいことを持っている人は、どうすればそこに行けるかというアドバイスがもらえますし、機会も与えられます。一方で、やりたいことが定まっていない人は、いろいろ試しながらそれを探すことができる環境もあります。

スキルや知識“だけ”では価値提供できない

――必要なスキルや知識はありますか。

吉田:スキルや知識は、あった方がいいと思いますが、それ「だけ」でクライアントに価値を提供できることは少ないのではと感じます。異なる領域をつなげてコラボレーションすることで価値を出せる部分も多いので、特定のスキルを持つだけでなく、周辺の知見も含めて、常に吸収し続ける精神を持つことが重要だと日々実感しています。実際、今までのプロジェクトでも、社内の有識者にヒアリングしながらクライアントへの価値を高めていったことが何度もあります。私も、周囲の人の知見に耳を傾けながら継続的にキャッチアップするコンサルタントになりたいと思っています。

星山:コラボレーションは、PwCが大事にしている考え方です。例えば、私たちは五つの職種に分けて採用していますが、「デジタルコンサルタントだけがデジタル案件をやる」というわけではありません。他職種と協力しながらプロジェクトにあたることも多いです。

クライアントが抱える課題は非常に複雑で、コンサルタントそれぞれが持つスキルや知識、経験などを持ち寄り、掛け合わせてようやくゴールにたどり着けることがほとんどです。だからこそ、一律に「このスキルや知識があればいい」とは言い切れないですね。

吉田:ただ、入社後は自分が専門とする何かを見つけようとする方がいいと感じます。

PwCコンサルティングには「コーチング制度」があり、職員一人一人にキャリアコーチが付きます。「自分はこんなコンサルタントになりたい」「次はこんなプロジェクトをやりたい」など、どのようなことでも幅広く相談ができるので、活用するといいと思います。私の場合は、AIの基盤系を強化して、テクノロジーを主軸とした提案ができるようになりたいと考えています。

星山:確かに、「専門分野はありません」「いろんなことに興味があります」という状態が続いていると、周りからは、どんな案件で声を掛けたらいいのか分かりづらくなる可能性があります。「この人はこの領域に強い」というものがあると、関連する案件で「声を掛けてみよう」「頼ってみよう」と思い浮かぶので、チャンスが巡ってきやすくなります。入社後は、意識的に自分の専門分野を模索してみるといいかもしれません。

間口を広げているので、先入観を持たず挑戦を

――就活中の読者に、メッセージをお願いします。

吉田:就活は、自分自身を見つめ直す貴重な機会です。それに、これほどいろいろな業界を見ることができるのは、就活中の学生の特権です。この機会を最大限に活用し、自分が納得のいく就職ができるよう、最後まで諦めず、頑張ってほしいです。

星山:ぜひ、先入観を持たずに動いてほしいです。コンサルティングファームには、「こんな人が多い」「こんな背景を持っていないと受け入れられない」などのイメージがあるようですが、かなり誤解が多いと感じます。

私たちは、幅広い多様な人を求めているので、選考も間口を広げています。候補者の皆さんにとって、学びのある選考になるはずです。ぜひ挑戦してみてください。
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