デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)の選考をESから最終面接まで対策!(志望動機/ES/GD)前編

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)の選考をESから最終面接まで対策!(志望動機/ES/GD)前編

2025/04/24

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こんにちは!26卒のDTFA内定者であるおおかわです。この記事では私の体験をベースとしてDTFAの選考を突破するにはどのような対策をすればよいか解説します。この記事一本でESから最終面接まで対策できる内容になっているので、DTFAを受けようと思っている方は一読をおすすめします。それでは本文へどうぞ!

後編記事はこちらになります!


前編ではDTFAの概要と、選考全体で意識すべきことについて解説します。

DTFAの概要

その前に:そもそもFASとは

DTFAの紹介に入る前にDTFAが属しているFAS業界について簡単に解説します。

FASとはFinancial Advisary Serviceの略称で、文字通り財務関連のコンサルティングを行っている会社です。具体的なサービス内容としてはM&A支援、企業再生、不祥事対応(フォレンジック)など主に有事の対応が多いです。一般的なコンサルティングファームよりも財務に関する専門性を高めることができる環境です。競合他社としては同じくM&A支援を行っている投資銀行やM&A仲介が挙げられます。

そしてFAS業界の中でも特にプレゼンスが大きいのが、4大会計事務所を母体とするKPMG、PwC、EY、そしてDTFAです。

FAS中案件数No1

ここからはDTFAの解説に入っていきます。DTFAの強みは何といっても案件数にあります。M&A業界の各企業のプレゼンスや活躍を調べる際に有効なのが「M&Aリーグテーブル」です。リーグテーブルでは日本国内や海外で、各企業がアドバイザリーとして関与した案件の数や総額がランキング化されており、これを見ることでM&A業界内での序列が一目でわかります。DTFAはその中のBloombergが発表したリーグテーブル内で、2024年日本国内で関与した案件数1位を獲得しています。リンク
DTFAはこのランキングで3年連続1位を獲得しており、同社の日本での圧倒的なプレゼンスが分かります。

熱意を重視する社風

気になるDTFAの社風については、一言で言うと熱血系と言えます。DTFAはFAS業界内では新卒採用者がもっとも多く、入社した人は熾烈な競争をすることになります。そこでハードワークを厭わず成果を出し続ける力はDTFAで求められる能力になります。
しかし、熱血系の人だけしかDTFAにはいないのかというと、そういうわけではありません。DTFAでは新卒者のほかに金融機関出身者、IT企業出身者など多様なバックグラウンドの人がいたり、グローバルファームならではの海外との協働も行われます。だからこそ、真にDTFAの社風を一言で表すことはできず、強いて挙げるとすれば「熱血系」という程度の認識をしてください。

DTFAのその他特徴

・サービスラインが分かれ、専門性を磨きやすい
この後詳しく解説しますが、DTFAでは各サービスラインに分かれて業務を行います。基本的に最初に本配属となったサービスラインで退職するまで業務を続けることになるため(希望すれば社内異動の制度はある)、部署のローテーションがある日系金融機関やPwCアドバイザリーよりも、専門性を磨きやすい環境です。なお本配属の前には1年間で2部署を経験することができるため、ミスマッチも防ぐことができます。

・クロスボーダー案件が多い
他のFASとも共通した特徴ですが、DTFAはデロイトグループのつながりを活かして多くのクロスボーダー案件(日本と海外企業間でのM&A)に携わることができます。そのため「日本企業の海外進出を支援したい」というビジョンを掲げる学生も多く、志望動機としても使いやすいと思います。

DTFAのサービスライン解説

ここではDTFAにおける各種サービスラインについて解説します。DTFAではサービスラインが細かく分かれており、それぞれをしっかり理解しておかないと志望動機があやふやになります。実際に「なぜそのサービスラインを志望するのか」は一次面接・最終面接での頻出質問です。以下の文章をよく読んで対策しましょう。ここではDTFAの新卒者が多く配属されるCFA、ストラテジー、T&Rとその他に分けて解説します。

CFA

CFAの業務は「クライアントをM&Aのゴール(クロージング)まで導くため、エグゼキューション(実行)の全てのフェーズにおいて、つねにクライアントに寄り添い、アドバイスを提供するサービス」です。簡単に言えばM&Aの全工程のプロジェクトマネジメントを行い、顧客の窓口になるのがCFAです。具体的な業務は、顧客とのミーティング・買収先調査や価値評価を行う専門部隊の指揮・書類作成(ドキュメンテーション)・相手方FAとの交渉です。

ストラテジー

ストラテジーは一言で表すと、M&A特化のコンサルタントです。ストラテジーの業務内容は主に3つあり、①M&A戦略立案、②ビジネスデューデリジェンス、③PMI(Post Marger Integration)です。①戦略立案は事業戦略を基にどのような企業を買収、もしくはどの事業を売却するか考える仕事です。②BDDは買収先(売却先)と自社とのシナジーや事業計画の分析などの調査作業(デューデリジェンス)を行います。③PMIは買収後にシナジー効果を生み出すことを目的として、社内の統合や改革をすすめる仕事です。これら買収を進めるうえで重要な場面を支える専門家集団がストラテジーだと言えます。

ターンアラウンド&リストラクチャリング(T&R)

T&RはM&Aではなく企業再生に特化したサービスラインです。経営が苦しい企業や過疎化が進んでいる地域に対して問題の把握・特定・解決までをサポートします。T&Rではクライアントの個別事業まで踏み込んだ課題解決を行うことに特徴があります。営業、生産・物流等の現場に常駐して、担当者の教育までDTFAが行う場合もあり、他のサービスラインよりも伴走型の支援が求められます。苦しんでいる事業者を助ける非常にやりがいのあるサービスラインがT&Rです。

その他

上記三つ以外にも数多くのサービスラインがあります。以下簡単に紹介します。
・バリュエーション&モデリング:買収先の企業価値評価を行う部署。財務モデリングを通じて企業のキャッシュフローを推定し、それを基に価値を算出する。

・M&Aトランザクションサービス(TS):買収先の財務面でのデューデリジェンスを行う部署。公認会計士出身者が多い

このほかにも多様なサービスラインがあります。詳しくはDTFAの採用サイトをご覧ください。

補足:インダストリー

以上のサービスラインのほかにDTFAは部署ごとに関与するインダストリーが決まっています。例えばCFA×ヘルスケアの部署ではヘルスケア業界のM&AをCFAとして支えます。面接では興味あるインダストリー(業界)はどこかと聞かれることも多いので、自分なりにどの業界に興味があるのか調べておくとよいでしょう。なおどのようなインダストリーに分かれているかは以下リンクで見ることができるのでDTFA志望者は確認しておきましょう。

DTFAに内定するためのポイント

①FASと競合の理解

DTFAに内定するには、当然ながらFAS業界の理解が求められます。特に他の業界との比較が面接ではよく問われるので、その点は理解しておきましょう。

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