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「意識の壁」がある学生は大失敗しないと気づけない~就活プロ対談(上)

音成・曽和対談

2019年春に大学を卒業する学生(19卒生)を対象にした採用活動の指針が、経団連から発表されました。これから徐々に本格化していく就活戦線を前に、学部3年生や院1年生はどのような対策を取るべきでしょうか。外資就活ドットコムの運営会社(ハウテレビジョン)の社長を務める音成洋介(写真左)と、新卒採用の実務経験が長い人材コンサルタントの曽和利光氏(右)が対談し、「ハイエンド就活のリアル」について語り合いました。

※後編⇒就活生は「ネガティブ・フィードバック」を受ける機会を作れ~就活プロ対談(下)

インターンとリクルーターに力を入れる日系企業

音成:経団連が新卒採用の指針を発表し、インターンシップの日数制限をなくし、1日限りのインターンも認めるようにしました。昨年までは5日以上という縛りがありましたが、日系企業のインターンは広がっていたのでしょうか?

曽和:広がっていますね。倍々ゲームで拡大していて、もう飽和状態ですね。実態は採用をにらんだインターンとなっていますが、それだけでは採用目標を達成できない。そこで、リファーラル、つまりリクルーターに力を入れたり、その補助となるスカウトサイトを使ったりしています。新卒の採用手法が多様化して「攻めの採用」になっています。

企業が積極的に動いているので、人気大学の一部の学生は楽になっています。東大などのエンジニア系の学生はリクナビやマイナビにすら登録しません。企業のほうからやってくるからです。たとえば、社会人・学生を問わないエンジニア向け勉強会がありますが、そういうところで知り合った企業の人に誘われて、そのまま入社まで行く学生もいます。

音成:東大情報系の院生などは研究を頑張っているので、「向こうから来い」というスタンスですね。Googleなどからも勧誘が来たりします。

曽和:人工知能で有名な東大の松尾研究室の学生なんて取り合いですね。

音成:そうなると、経団連の日系企業も早めに動いていかざるを得ないですね。
音成・曽和対談

曽和:経団連の指針では、採用広報の解禁は3年生の3月ですが、そのはるか前から日系企業はリクルーターを大量動員して、採用に向けた動きを展開しています。その結果、就活のネットワークがなくて正しい情報が入らない学生や地方の学生が「3年の終わりからエントリー解禁なんだ」と思って、ぼーっとしていると、採用枠の半分以上が前年から短期インターンをしていた「早期組」の学生で埋まってしまうという事態が起きています。

音成:さらに言うと、学生は大学1年、2年のころから、自らの就業観を育成するための「長期インターン」にもっと取り組むべきだと思います。

日本のインターンの内実は「ワークサンプル」

曽和:就業観やビジネススキルを高めるためのインターンシップは、1カ月以上の「長期」でないと意味がないですね。

音成:実は海外だと1カ月のインターンが普通です。ところが日本では、外資系のコンサルや投資銀行でも、インターンは3〜5日なんですね。これは本来の意味でのインターンシップ(就業体験)ではなくて、選考のフローを充実させたという感じです。

曽和:正しくは「ワークサンプル」といったほうがいいですね。ワークサンプルとは選考手法の一つで、本当の仕事に近いことをやらせてみて、実務的な能力を見極めるものです。これまでは日系企業よりも外資系で多用されてきましたが、それは伝統的に日系企業はパーソナリティ重視で、外資系は能力・スキル重視だからでしょう。

音成:実態からすると「インターンシップ」という名前がおかしいんですよね。

曽和:そのインターンを日系企業も積極的にやるようになってきましたが、外資系の動きはどうでしょうか?

音成:外資系のコンサルや投資銀行が恐れているのは、商社ですね。3、4年前に、優秀な学生を商社にごっそり取られたことがあるので。ただ、日系企業が3年の夏のインターンをやるようになったとしても、現実には経団連の縛りもあって、なかなかその時点で決定打を打つのは難しいです。

結果として、優秀な学生の一部は、3年の秋までに外資系の内定を確保したうえで、翌年の春に日系の大手商社を受けることになるのですが、外資と日系の選考期間が離れているので、外資の内定で満足して就活をやめてしまう学生も少なくありません。そういう流れもありますね。

学生は「意識の壁」を打ち破ってほしい

曽和:日系大手の採用活動はインターンやリクルーターといった「水面下」の動きにシフトしているわけですが、それによって学歴による格差は広がっている印象です。トップ企業がインターンやリクルーターの対象とするのは、「旧帝大プラス早慶上智以上」といったイメージです。
音成・曽和対談

音成:学歴の壁もありますが、高学歴でも、文学部や理学部の学生には就活の情報がなかなか入ってきません。そういう学生は、どう行動するのがいいと思いますか?

曽和:シンプルなアドバイスとして言えるのは「アクティブにやりましょう」ということですね。企業が採用に熱心なので、いまほどOB訪問をやりやすい時期はないんですよ。リアルな場に出ていく時間がないという学生は、スカウトサイトに登録するという手もあります。あるいは、Facebookなどで企業の関係者とつながる方法もあります。そんな「省エネ就活」ができる可能性もあるんですよね。

音成:一つ難しいのは、個々の学生が「意識の壁」を突破できるかどうかでしょうね。就活に対して前向きになれない「意識の壁」を打ち破れるか。それは、その学生が社会人や他の就活生と遭遇する場に出ていくかどうか、にかかっています。「このままでいいや」というモードになっている人を、外から変えるのは難しいですから。そういう人は、手痛い失敗をして後悔するまで、わからないんです。

曽和:東大なんかの高学歴クラスタに、三菱商事と電通だけ受けて「落ちちゃいました」と言っている学生がいますよね。僕は「ドリームクラッシュ」と言っているんですが、本人は何の努力もしていないのに「自分は受かるだろう」と甘く考えているんですね。ドリームクラッシュが起きて、ようやく気づくわけですが・・・。そんな弱っている学生に手を差し伸べて、あわよくば採用しようとしているブラック企業もありますから、注意が必要ですね。

※後編⇒就活生は「ネガティブ・フィードバック」を受ける機会を作れ~就活プロ対談(下)

【曽和利光氏プロフィール】
京都大学教育学部卒。リクルート人事部ゼネラルマネージャー、ライフネット生命総務部長などを経て、2011年に主に新卒採用を対象にしたコンサルタント事業の人材研究所を設立。著書に『就活「後ろ倒し」の衝撃』(東洋経済新報社)、『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)など。『早期内定のトリセツ』(日本経済新聞社)に就活コラムが掲載されている。

【音成洋介プロフィール】
東京大学農学部卒。バークレイズ証券を経て、プライベート・エクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズ入社。非公開企業・公開企業へのバイアウト投資や経営支援業務などに従事。2010年に独立し、ハウテレビジョンを創業。同年秋、外資就活ドットコムを開始し、トップ企業を目指す就活生の定番サイトに成長させた。


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