
「コンサルはハードルが高そうで不安」そんな人も応募を考えてほしい…新卒採用責任者が明かす選考のリアル
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2026/04/21
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「英語に堪能でないとダメ」「有名大学でないとムリ」…さまざまなイメージがあるコンサルティングファームの新卒採用だが、実際に求められている人物像はどんなものなのだろうか。「就活生がコンサルティング業界の就活に対して持っているイメージには、誤解も多い」と語る、PwCコンサルティングで新卒採用を統括する山崎健二氏に、新卒採用の疑問をぶつけてみた。
※内容や肩書は2026年4月の記事公開当時のものです。
やればやるほどキャリアの選択肢が広がる仕事
――これまでの経歴を教えてください。
山崎:2000年に新卒で入社しました。製造や運輸・物流インダストリー、公共部門のクライアントを担当した後、現在は当社の新卒採用や育成など、人事領域を担当しています。
――どのような観点で就活をしましたか。
山崎:当時はまだ、コンサルティングファームというのはあまり知られていなかったのですが、たまたま知り合いから「こんな会社があるよ」とPwCについて聞いたのがきっかけで関心を持ちました。日本企業や日本経済に貢献することを通じて世の中に貢献しようという、目の前のクライアントの「その先」を見据えたメッセージが多かったところに魅力を感じました。進めば進むほど、面白い世界が見えてきそうで、私の性格にも合っていると思いました。
――コンサルティング業界というと、流動性が高く、転職も当たり前というイメージがあります。新卒入社から26年間PwCで働き続けているのはなぜでしょうか。
山崎:よく聞かれるのですが、振り返ってみると、ずっと同じ仕事をしていたという感じが全くしないのです。同じクライアントでも、メンバーやテーマが変わると違う仕事のように感じますし、そうでなくても日々、「もっと良くするためにはどうしたらいいか」を考えていると、飽きるという感覚は1ミリも生まれません。
――コンサルティングの仕事の面白さはどんなところにありますか。
山崎:やればやるほどキャリアの選択肢が広がるところは、一つの魅力だと思います。そう言うと「1カ所で専門性を身に付けたら、転職してステップアップする」という流れをイメージする人が多いと思いますが、同じファームにいてもさまざまな専門性が身に付き、選択肢がどんどん増えて成長することができます。

「今できること」より「これから成長できるか」を見たい
――新卒採用には、どのように関わっていますか。
山崎:新卒採用の全体の責任者を務めています。またPwCコンサルティングでは職員それぞれが将来の軸足を決めやすいよう、職種を五つに分けているのですが、そのうちの「ビジネスコンサルタント職」の責任者も務めているので、面接などの採用活動にも関わっています。
――新卒採用のプロセスを教えてください。
山崎:詳細は職種によって異なりますが、基本的には、グループで行う選考と、個人で行う選考を組み合わせて行います。与えられた課題について仮説を組み立て論理的に回答する「ケース面接」や、学業やこれまでに力を入れてきたことなどについて聞く個人面接などがあり、コンサルティングファームの選考としては特段変わったものはありません。
特定の力を見たいわけではなく、思考力の高さ、コミュニケーション能力の高さなど、人としての総合的な力を見ています。今持っている素養よりも、入社後に成長できる人か、「一緒に働く仲間になってほしいと思える人かどうか」を見たいので、少し抽象的になりますが、目と心で見るようにしています。
例えば、相手の話を聞いているとき「相手のことを理解したい」という気持ちをどれだけ持っているか、そして「自分の考えを相手に理解してほしい」という気持ちを持っているか。それは言葉だけでなく表情にも表れますから。
ただ、毎年たくさんの就活生の皆さんと接していますが、コンサルティング業界の就活に対してさまざまなイメージを持っていて、誤解も非常に多いと感じます。
――例えば、どんなものがありますか。
山崎:「就活の段階でこれができないといけない、できていないと採用されない」といった誤解は多いです。
グローバル企業なので、英語について心配している人も多いです。グローバルプロジェクトに参加する場合には英語力は必要なので、ある程度は頑張ってほしいですが、最初から完璧なレベルが求められるわけではありません。
PwCグローバルネットワークには世界中に36万人以上のメンバーがいて、グローバルで情報共有する際の言語は英語です。そのためグローバルプロジェクトに参加するときは、仲間やクライアントとのコミュニケーションに英語が必要です。だからといって、発音がネイティブレベルで流暢に話せる必要はもちろんありませんし、必要になった際は拙い英語で頑張っている人はたくさんいます。いきなりグローバルプロジェクトに放り込まれることもありません。
就活時に英語に自信がなくても大丈夫です。ただ「○年後/○カ月後にはグローバル案件もやってみたい」と、スキルアップの計画を立てて努力することは大切です。
「積極性」よりも「主体性」
――グローバル企業では「アグレッシブな性格でないとやっていけない」というイメージもあります。
山崎:私は、ある程度のアグレッシブさは必要だと思いますが、それは、他の人よりも前に出てたくさん発言するといった「積極性」を意味しているわけではありません。もちろん、積極性を持つことは素晴らしいですが、一番重要なのは、当事者意識を持ち、自分が担当したことを最後まで責任感を持って全うする「主体性」です。積極性の有無は性格によるかもしれませんが、主体性は、性格ではなく心構えや姿勢です。
私たちの仕事は、チームワークが非常に多いです。ただ、一日中チームで仕事をしているわけではありません。チームで議論したら、役割分担をして、個々がそれぞれ集中してアウトプットを作り、チームで持ち寄ってまた議論するといった繰り返しです。与えられた役割に対して責任感を持ち、主体性を持って遂行することは欠かせません。
また、チームワークについても誤解が多いです。選考の過程で行われるグループワークで、どのように立ち回ったらいいのか悩んで、「リーダーにならなくては」「他の人より目立つ発言をしなくては」と思い込んでいる人がいますが、必ずしもそれは必要ではありません。どんな役割であっても、それぞれのやり方でチームの成果に貢献しようという思いがあればいいのです。
――「出身大学が重視される」というイメージを持っている人もいそうです。
山崎:学業は非常に大切です。知的好奇心は成長につながるからです。知的好奇心をしっかり持ち、その欲求を満たしたときの楽しさや充実感を知っている人の方が、成長しやすいように思います。
しかしそれは、出身大学は関係ありません。私たちは、学業をどれだけ頑張ったか、知的好奇心がどれだけあるかについては関心を持っていますが、学校名で判断することは一切ありません。
――「即戦力重視」というイメージもありそうです。コンサルタントのキャリアを積む上では、新卒でコンサルティングファームに入るよりも、例えば事業会社で経験を積んでからの方がいいということはありませんか。
山崎:私自身は新卒からずっとコンサルティング業界ですが、確かに「即戦力重視」のイメージはあるようで、新卒の育成を担当していると、よくその質問をされます。
新卒入社だと特に、最初は「自己成長することが仕事」です。入社していきなり現場で即戦力として成果をあげるよう求められることはないので、まずは安心してほしいです。
新卒採用の人と、他の業界で経験を積んでからの中途採用の人で、どちらが良い・悪いということはありません。どちらも違った強みがあって、さまざまな人がいるからこそチームとして強くなります。
恐らく新卒からずっとこの業界にいる人は、仮説思考力やプレゼンテーションスキルなどは比較的早く身に付くと思います。中途入社の人が、その様子を見て焦りを感じることもあるでしょう。逆に新卒からの人は、中途で入ってきた人が業界のさまざまな専門知識を持っていることについて、うらやましく思うかもしれません。お互いが刺激し合って成長すればいいと思います。

生成AIが発達、普及してもコンサルティングは求められ続ける
――「今後、生成AIがさらに進化すると、コンサルタントは不要になるのではないか」という議論もあります。生成AIは、コンサルタントの仕事にどんな影響を与えているでしょうか。
山崎:生成AIは私も毎日のように使っていて、業務の効率化につながっています。「仕事が奪われる」といった記事はよく目にしますが、AIのおかげで、同じ時間内にできる課題解決の数が増えたり、あるいは難易度が高い課題を早く解決できるようになったりするのですから、私たちコンサルタントには強力な武器になります。武器として使いこなせなければ、それは容易にリスクになります。
若手のうちから使いこなせるようになれば、その分、クライアントと対話し、課題の本質を考えることに時間を使うことができ、成長のスピードも加速するでしょう。ぜひ、積極的に活用してほしいです。
――生成AIが進化し、それをクライアント企業が使いこなせるようになると、コンサルティングファームは必要なくなるのでは、とも考えられます。
山崎:確かに現在は、AIをビジネスで適切に活用するにはどうしたらいいかをアドバイスする仕事が増えています。近い将来、多くの企業がAIを自分たちで活用できるようになるでしょう。
しかし、それでコンサルティングの仕事がなくなるとは思いません。社会がどのように変化しても、どこかに課題は残ります。そして課題がある限り、私たちがやるべき仕事はあり続けます。
今までやってきたことをこれからも同じようにやっていくのではなく、やることも、やり方も再定義しながら社会の課題解決をしていく。コンサルティングファームは、これまでもそうしてきましたし、今後もそれは変わらないでしょう。
これからさらに重要になる「専門性を広げる」マインドセット
――変化の先端にいる業界ですね。どんな人に来てほしいですか。
山崎:いつの時代も変わらないものとしては、クライアントのために全力を尽くして貢献しようというマインドセットを持っている人。そして、それを実現するために自己成長ができる人です。
さらに、今後重要になってくるのが、専門性を横に広げるマインドです。
これまでは、専門性を一つ持ち、そこを深く掘り下げていくだけで十分でした。今は、複数の専門性を掛け合わせて、ようやくクライアントに価値を提供できるという時代になっています。
「ジェネラリストになってほしい」と言っているわけではありません。引き続き「自分はこの領域をやりたい」という専門領域を持つことは大切です。ただ、コンサルティングという仕事では、その専門領域“だけ”を深掘りするのではなく、そこから専門性を広げようという意識を持つ人の方が、成長できるように思うのです。
以前、上司に言われて印象に残っているのが「一つの領域を深く掘っていくのはいいけれど、ある程度掘ったら、穴を横にも広げていかないと、深くは掘れない」という言葉です。
現在就活をしている学生の皆さんは、まだ専門性を持っていない方が大半でしょうから、今、そうした「穴の広さ」が求められているわけではありません。しかし、周辺にも目を向けられる柔軟性や好奇心、マインドセットや志向性を持っているといいですね。
――最後に、就活中の学生の皆さんに、メッセージをお願いします。
山崎:コンサルティングという仕事は、分かりにくいと思います。私たちも一生懸命説明しようとしていますが、学生の皆さんにとっては、まだ十分ではないかもしれません。
だからこそ私たちは、コンサルティングという仕事を理解してもらえるような選考にしています。選考官は、現役のコンサルタントたちです。選考を受けてもらえれば、現場のコンサルタントがどんなコミュニケーションを取っているのか、どんな思考をしているかに触れられます。
私たちは「今、何ができるか」ではなく、「将来、どれだけ成長しそうか」を見ています。今、自信がないところがあっても大丈夫です。コンサルティングの仕事に対して抱いているイメージをいったん取り払い、ぜひチャレンジしてみてください。

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