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第2回:「また会いたい」と思わせる場の支配術(一次・二次面接 編)
こんにちは。商社、デベロッパー、広告などから内定をいただき、最終的にデベロッパーの道を選んだ慶應生の者です。
第1回では、デベロッパー就活の全体像と、それを乗り越えるための心構えについてお話ししました。GDという集団戦を突破し、いよいよ本格的な「個の戦い」である面接が始まります。特に、若手・中堅社員が担当することの多い一次・二次面接は、あなたの「能力」以上に「人間的な魅力」、つまり「こいつと一緒に働きたいか」が見られています。
今回は、面接官に「また会いたい」「もっと話してみたい」と思わせるための、場の雰囲気作りと対話の技術について、私が実践していた具体的なアクションを交えて解説します。
・デベロッパー内定者が明かす対人選考攻略法①GD編 - チームを勝利に導く議論設計術
・デベロッパー内定者が明かす対人選考攻略法②一次・二次面接編 - 個を際立たせる対話戦略
・デベロッパー内定者が明かす対人選考攻略法③覚悟と相性が問われる最終面接
・デベロッパー内定者が明かす対人選考攻略法④内定という通過点―プロフェッショナルへの思考転換
面接は「対話」である ― 「かしこまり過ぎ」の罠
多くの学生が、面接官を「自分を評価する採点者」と捉え、一言一句間違えまいと、ロボットのようにかしこまった言葉遣いをしてしまいます。しかし、これは面接官との間に見えない壁を作り、あなたの「人となり」が伝わるのを妨げる、大きな罠です。
面接の本質は、あなたが一方的にプレゼンする場ではなく、お互いを理解するための 「対話」 の場です。面接官も人間です。一日に何人もの学生と話して疲れています。そんな中で、自分の話を本当に楽しそうに聞いてくれ、面白い反応を返してくれる学生がいれば、自然と「この学生は良いな」「一緒に働いたら楽しそうだ」と感じるものです。
では、どうすれば「対話感」を演出できるのか。私が意識していたのは、「丁寧、されど、人間味を忘れない」ということです。
例えば、相槌一つとっても、「はい」と答えるだけでなく、「えっ、そうなんですか!それは存じ上げませんでした」「なるほど、非常に興味深いです」と、自分の感情を素直に乗せてみる。自分の話をする時も、「実はですね、私は〇〇な一面もありまして…」「正直に申し上げると、当時は本当に大変だったんですよ!」といったように、少しだけ言葉を崩し、会話のリズムを生み出す。この小さな人間味の演出が、相手との心理的な距離をぐっと縮め、ただの「面接」を、人と人との「コミュニケーション」へと昇華させるのです。
もちろん、馴れ馴れしい態度は禁物です。しかし、相手への敬意を忘れずに、面接官を楽しませる、というくらいのサービス精神を持つことが、結果的にあなた自身の魅力を最大限に引き出すことに繋がります。
「最初の30秒」で流れを掴む、戦略的自己紹介
一次・二次面接において、その後の流れを大きく左右するのが、冒頭の「自己紹介」です。多くの場合、これは30秒~1分程度ですが、この短い時間で、あなたは面接官の心を掴み、会話の主導権を握らなければなりません。
自己紹介は、あなたの経歴を要約する場ではありません。面接全体の 「予告編」 であり、その後の会話の 「議題」 を提示するための、最も重要な戦略的機会です。
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