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就活におけるコミュニケーション力(コミュ力)とは?
「就活を成功させるためには、コミュニケーション能力が必要だ」という意見をよく耳にします。しかし、実際のところなぜ必要なのか、そもそもコミュニケーション能力とは何なのか、言葉で説明するのは意外と難しいものです。
経団連の発表する新卒採用に関するアンケートによれば、採用担当者の8割以上が選考時に重視する要素として、コミュニケーション能力を挙げています。
では、なぜコミュニケーション能力が重視されるのでしょうか。
今回は就活だけではなく社会人になっても役立つ知識をお届けします。
学生と社会人で異なる「コミュニケーション能力」
学生の間は、自分と気が合う人を選びコミュニティを形成する傾向があります。仲間の内では互いに相手をよく知っているため、多少言葉足らずでも伝わったり、詳細な説明がなくても「いつものノリ」として理解されることがあります。
学生時代は人間関係を選べるため、自分と異なる考えを持つ人と意見をすり合わせて均衡を保つ必要はありません。しかし社会人になれば、同僚や上司を自分で選ぶことはできないため、よりコミュニケーション能力が重要になってきます。
ビジネスマンとしての成功を果たすためには、 相手を納得させながら意見をまとめ、かつその中で自分の能力をアピールしなければなりません。
コミュニケーション能力を身につけるためには?
まずは、コミュニケーション能力が高い人に共通する3つの特徴をご紹介します。
(1)相手の話を受けて自分の話を展開できる
相手の意見に耳を傾け、それをふまえて相手を納得させながら自分の意見を展開することができます。
(2)自分の芯を持っており、それらを発信できる
誰かの受け売りではない、自分なりの考え方があり、それをはっきりと話すことができます。
(3)相手を選ばずにコミュニケーションがとれる
初対面の人、自分とは立場の異なる人とも積極的に話し距離を縮めることができます。
コミュニケーション能力を身につけるために、これらの特徴を詳しく見ていきましょう。
(1)相手の話を受けて自分の話を展開するために
・相手の話をしっかりと聞く
外資系企業ブリタニカで98%の成約率を誇り世界第二位の営業成績をおさめた和田裕美さんは、自身のインタビューで「営業において、相手のニーズを把握しそれを突いて距離を縮めることが一番の近道だ」と話しています。
多くの営業マンが商材を売り込むことに走りすぎて相手のニーズをつかみきれていない中、和田さんはまず相手の話を聞き、笑顔で相手に好感をもたせ、ニーズを把握した上で自分の商材を売り込み驚異の成約率を達成しました。
・相手の良いところに注目する
心理学の有名な用語として「好意の返報性」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。人は自分に好意を持ってくれる人に対して、自分も好意を抱きやすい傾向にあります。
コミュニケーションにおいて 相手の良いところに注目し好感を持てば、相手も自分に対して好感を持ちスムーズに会話を進めることができます。
(2)自分の芯を持って話すために
・やりたいことをやる
スティーブ・ジョブズが「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」と毎日自問自答していたのは有名な話です。何がやりたいのかを常に考えることで、自分に芯ができます。
DeNAの南場智子さんはハーバード・ビジネス・スクールに留学した際、海外では自分の強みが問われる場面が多く、自分の意思が確立していないと話に加われなかったと話しています。
自分の強みを理解し興味に率直になることで、自分の中に芯がうまれ、聞き手に回るだけではない双方向のコミュニケーションができるようになります。
・自分の考えと他人の考えを区別する
自分が下した判断について、本当に自分の意見か、それとも誰かに言われたことを自分の意見としてすり替えたものなのか意識したことはありますか?自分で判断を下したと思っていても、気づかないうちに後者になっていることがよくあります。
普段のコミュニケーションの中では、他人の意見に身を任せることもライフハックの1つかもしれません。しかし、 就活のように自分自身が問われる場面は別です。例えば面接で学生時代の経験を深掘りされたとき、自分の意見を持ち臨んだエピソードであるか否かはすぐに見抜かれます。
・必ず自分の意見は発言する
就活に限らず、自分の考えで動いている人は発言に一貫性があるため、相手から信用されやすいものです。
また、この発言を誰にでもできることが重要です。
実際、ある企業の社員の方は、お客様に対して意見した際、そこは関係ないから大丈夫と言われスルーしたものの最終的にはその部分が、かなりのダメージになってしまった事例もあったようです。このようなことは、後悔しても遅く、自分が正しいと思うことは一貫性を持ち強く発言することも時には重要になってきます。
(3)相手を選ばずコミュニケーションをとるために
・初対面の相手にもポジティブな感情をもつ
人は自分と対極にいる存在に対して否定から入りがちです。しかし否定的な感情を持つことは、先に述べた好意の返報性の点から考えてデメリットです。さらに、名前も知らない初期段階で相手との関係を閉ざしていることになってしまいます。
「最初は苦手だと思ってたけど意外と良い人だった」という経験があるように、話してみないと分からないことは多くあります。 肯定的な気持ちから入れば、関係を広げることができるかもしれません。
・社会人のいる環境に身を置く
多くの経験を積んでいる人と関われば、自分に足りない能力を身につけることができるようになります。また、彼らとのコミュニケーションの中で次第に意見を伝える能力も磨かれます。社会人の読書会・勉強会や長期インターンシップなどに参加することが有効でしょう。
読書会や勉強会は学生に対してオープンである場合も多く、後の懇親会で情報を手に入れられるというメリットもあります。また、学生特有の視点として意見を求められることも多く、自分の考えを整理するきっかけにもなります。
・ディスカッションなどで相手の考えも汲み取る
インターンなどでは多くの場合、グループワークがあり、学生同士でコミュニケーションをとる機会があるでしょう。前節で言ったように、自分の考えをしっかり発言することは大事です。しかし、同様に相手の考えを聞き、相手が今どんな状況なのか考えることも重要になってきます。
例で言うと、
→「〇〇さんの考えは、△△のポイントが良いと思っていて、これとならこっちの考えの方がマッチすると思います」
・複数人の意見のポイントを比較してバランスを取る
→「この2人の考えは、ここは似ているけど、違うポイントで食い違いが起きているから、もう一度すり合わせましょう」
・相手の言いたいこと伝わってる意思表示として、聞かれた内容を復唱する
→「〇〇ですね。それに関しては〜〜」
etc.
これを実行することで、人それぞれに同じことを言えばいい訳ではないということがわかると思います。自分の考えは変わらずとも、伝え方はさまざまで、相手によってうまく使い分けることも重要になってきます。
コミュニケーションの材料を仕入れることも必要
情報のアンテナを高く張ることも有効です。
情報収集の大切さは多くの優秀なビジネスマンが語っていますが、その一例がゴールドマン・サックスで史上最年少パートナーに就任した実績を持つ松本大さんです。自身のインタビューで情報収集とともに、情報整理の必要性とその方法についても言及しています。
情報のインプットを増やすことで自分の価値観が広がり、相手の発言に対する理解度も高まります。 外交のプロが相手国の文化について見識を深めてから交渉に臨むのも、相手に対して理解を深め、よりコミュニケーションを有効なものにするためであるといえます。
就活を通じて、社会で役立つコミュニケーション能力をつけよう
思考力が高いにもかかわらず、それをうまく周囲に伝えることができない人は多くいます。コミュニケーション能力は、就活を乗り越えるためだけに必要なのではなく、社会に出てからこそ重要になります。他者との関わりの中で最大限の成果を出せる社会人になるべく、学生の段階から意識していきましょう。
今回はコミュニケーション能力について取り上げましたが、まだまだ就職活動に関する悩み事は少なくないと思います。
そこで、みなさんにオススメしたいのが、外資就活ドットコムの会員限定の掲示板サービス「外資就活コミュニティ」です。
このコミュニティではESや面接などの選考対策に関する情報や、就活に関する些細な悩みなどが会員の間で活発にやりとりされています。ぜひご活用ください。
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