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こんにちは。26卒でプロフェッショナルファームを中心に就活をしていた者です。それぞれから複数の内定を獲得しました。本記事は投資銀行の各部門を詳細解説する2部構成シリーズの第2部です。第1部「フロントオフィス編」では、M&A、カバレッジ、キャピタルマーケット、セールス&トレーディング、リサーチ部門を解説しました。まだ読まれていない方は、ぜひ1部もお読みください。
前編記事はこちら
投資銀行部門選択完全ガイド【第2部:ミドル・バックオフィス編】
はじめに:見えざる支柱の重要性
投資銀行の競争力を支える重要な柱は、華やかなフロントオフィスだけではない。ミドル・バックオフィス部門は、表舞台に立つ機会は少ないものの、投資銀行の日常業務を支える不可欠なインフラストラクチャーとして機能している。これらの部門なくしては、どんなに優秀なフロントオフィスチームも成果を上げることはできない。
本ガイド第2部では、オペレーションズ、リスク管理、アセットマネジメントという3つの重要な部門について、その専門性の高さと戦略的価値を詳細に分析する。これらの部門は、安定したキャリア環境、深い専門性の習得機会、そして長期的な成長性を提供する一方で、フロントオフィスとは異なる独自の魅力と挑戦を持っている。
6. オペレーションズ部門:金融インフラの守護者
取引処理と決済業務の複雑性
オペレーションズ部門は投資銀行の「神経系統」として、フロントオフィスが実行する全ての取引の正確な処理と決済を担保する。現代の金融取引は極めて複雑で、単一の取引であっても複数の通貨、複数の市場、複数の清算機関が関与することが珍しくない。
株式取引の決済プロセスを例に取ると、約定から決済完了まで通常T+2(取引日から2営業日後)の期間を要する。この期間中にオペレーションズチームは、取引相手の確認、決済金額の計算、外国為替レートの確定、税金の計算、各種手数料の処理、清算機関への指示送信などの複数の処理を正確に実行する必要がある。
国際取引では、さらに複雑な処理が必要となる。異なるタイムゾーン、異なる営業日カレンダー、異なる決済慣行、異なる規制要件などを考慮し、最適な決済ルートと決済タイミングを選択する必要がある。特にクロスボーダー取引では、複数国の外国為替規制、資本移動規制、税務規制などを同時に満たす決済方法を設計する必要がある。
リスク管理とコンプライアンス
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