個人・組織・社会の全てに大きなインパクトを与える仕事。仲間と共に高め合いながら未来を切り開く
2024/11/14
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※内容や肩書は2024年11月の記事公開当時のものです。
肩書によらないディスカッションの文化に引かれて入社を決意
――まずはコーン・フェリーへの入社動機から聞かせてください。
樋口:学生時代から心理学を専攻しており、人と組織の領域に興味を持っていたことが一つ目の理由です。もう一つは、アウトプットベースで自由な働き方ができること。結果さえ出していればプロセスは自由な環境で、裁量を持って働きたいと思っていました。私が所属するコンサルティングチームは、組織人事領域のコンサルティングを提供している部門で、私が大事にしていた二つの軸をどちらもかなえられる環境だと感じました。
また、なぜ他のコンサルティングファームではなく当社だったかというと、そこは出会った人の印象が大きいですね。コンサルティングファームの選考では、ケース面接やフェルミ推定といったロジカルシンキングを問われる面接が多いと思います。コーン・フェリーもそれは同じなのですが、自分だけで考えるのではなく周囲と議論することで仮説を進化させていく手法がとても特徴的でした。
入社して実際のプロジェクトに入ってからも、そのスタイルは変わりません。新卒1年目のアナリストからパートナーまで、肩書に関係なく一緒に議論しながら、自分一人では見えていなかった観点も取り入れて、提案内容をさらに研ぎ澄ましていくプロセスは非常に刺激的です。
――なぜ人と組織の領域に興味を持ったのでしょうか。
樋口:私は元々知的好奇心が強いタイプで、新しいことを知れるのがうれしくて勉強も好きだったんです。しかし一般的には、勉強が嫌いだとか面倒だと言う人が多いですよね。同じ人間でもモチベーションの源泉が全く違うということに気付いたのが、最初のきっかけだと思います。
また、高校は進学校ではなかったこともあり、熱心に勉強している人は周囲にあまりいませんでした。そうすると、少し気を許すと私自身もそちらに流されてしまいそうになります。自分が所属する組織の風土や環境によっても人の行動は変わると感じ、個人と組織の両面に興味を持ちました。
――入社前からそうした領域に興味を持って、コーン・フェリーに入社される方がやはり多いのですか?
樋口:いえ、むしろ私は珍しいタイプです。新卒入社のメンバーで言うと、文系理系は半々で、経済学や機械工学、生命科学など、全く異なる領域が専攻だった人が大半です。例えばクラブ活動やサークルをリードする中で組織運営の難しさを実感したとか、いろいろなファームを見る中でたまたまこの領域に興味を持ったとか、入社動機は人それぞれです。
キャリア入社の社員のバックグラウンドも幅広いですが、一つ傾向を挙げるなら戦略コンサルティングファーム出身の人が割と多いです。「どれだけ素晴らしい戦略を作ってもなかなか実際の組織が変わらない」という壁にぶつかって、コーン・フェリーに移ってきたという人は一定以上いると思います。
入社前からの人事や組織の領域に関する興味や知識は必須ではないですし、そもそもこの仕事は、人事や組織の領域の知見だけあれば価値を出せるというものではありません。適切な人事戦略を描くためには、まず経営全体の戦略やその企業を取り巻くマーケット状況を深く理解しておく必要があります。経営全般の知見が求められる仕事なので、常に新しいものを学び続ける姿勢を持った人に向いている仕事だと思います。
わずか数人でグローバル組織を根本から変革。経営戦略と組織を密接に結び付ける
――現在の仕事内容や、プロジェクトの具体例を可能な範囲で教えてください。
樋口:大手化学メーカーの人事制度改革を支援しています。特に管理職層がターゲットで、いわゆるジョブ型の制度を目指して抜本的に変革しているところです。
背景にあるのは、経営戦略と組織が結び付きづらくなっているという課題意識です。以前は右肩上がりのマーケットで、従来の戦略を継続していればある程度の成長も見込める状況でした。しかし現在は市場の変化が非常に激しくなっており、その時々の環境に合わせて戦略を適宜見直し、新たな戦略を実行できるよう組織に落とし込んでいかなければなりません。
旧来型の上意下達の組織では正確かつ迅速に戦略を伝えることが難しいですし、そうした状況では現場の皆さんもどこに向かって努力すればいいか分からなくなってしまいます。それではサステナブルな企業成長を実現するのは難しいでしょう。そこで私たちが、一人一人に求められる役割や成果を明確にし、自律的に動ける組織に変革する支援を行っています。
――そういった仕事のやりがいはどんなところですか。
樋口:まずはやはり社会的なインパクトの大きさです。少子高齢化で労働人口が減少することは確実なので、生産性を引き上げなければ日本企業は生き残っていけません。また、日本企業は生産性やエンゲージメントがグローバルと比較するとかなり低いという課題もよく指摘されるところです。そうした社会課題に対峙して、直接的にアプローチできることは大きなやりがいにつながっています。
もちろんクライアントに対しても、全社的な改革に携わるプロジェクトでは影響範囲もかなり大きくなります。グループ合わせて数万人に影響するようなプロジェクトを3、4人のチームで遂行していくので、プレッシャーもありますが、その分醍醐味(だいごみ)も大きいですね。
あとは多くの人が20歳過ぎから働き始めて、人生における半分以上の時間を仕事に費やすわけですから、よりやりがいを持って働ける環境づくりをお手伝いできるのも純粋にうれしいです。社会、会社、個人という三方向にいい影響を与えることができる、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
――仕事を通じて「大きく成長した」と実感した経験があれば聞かせてください。
樋口:入社して最初にぶつかった壁が、求められる品質レベルの高さです。分かっているつもりだったのですが、正直に言って想像以上でした。自分では論点に対して答えを出したつもりになっていても、まだ表面的な打ち手にとどまっており、その課題の真因は何か、他に打ち手はないか、と指摘を受けて考え直すことが多々ありました。資料に対しても同様で、自分ではこれで大丈夫だろうと思っていても、本来求められる水準を満たしておらず、指摘を受けて修正を繰り返す日々でしたね。クライアントが求めている価値は何で、期待を超えるアウトプットを出すためにはどこまで考える必要があるのか。最初の1年で急激に視座を引き上げられたと実感しています。
ただこれもやりがいの裏返しで、コーン・フェリーでは入社1年目からクライアントとのディスカッションに参加しますし、プレゼンを任されるケースも少なくありません。他のファームにいる人たちと話をしていると、「1年目でプレゼンするの?」と驚かれますね。自分で話すからこそ事前準備もより丁寧になりますし、難しい環境に置かれることで自然といい方向にマインドがチェンジしていく。まさに組織の在り方によって個人が成長するいい例だと思います。
国内外の仲間たちと刺激し合い、自分自身のポテンシャルを超えていく
――樋口さんが仕事の中で大切にしている信念や価値観について教えてください。
樋口:コーン・フェリーはグローバルの共通パーパスとして「Exceeding Potential(ポテンシャルを超えていく)」という言葉を掲げています。クライアントの可能性を引き上げていくのもそうですし、そのために自分自身のコンサルタントとしてのポテンシャルを引き上げる必要もあります。
これは私としても非常に重要な価値観だと思っていて、現状に満足しているとどこかで必ずつまずいてしまうでしょう。もちろん自分一人でやれと言っているわけではなく、周囲と協力、あるいは切磋琢磨しながら自分自身を高めていける環境です。
――個人の成長をサポートする体制や社内の環境について、もう少し具体的に教えてください。
樋口:新卒社員は、入社後2カ月ほど集中的な座学と演習による研修を受講します。その後はOJTとなりますが、プロジェクトアサインに際しても、個々人の成長を考慮したジョブローテーションが行われており、個人の開発課題に応じたトレーニングも提供されます。また、業務上のマネージャーとは別に、パートナーやプリンシパルクラスのシニアが、メンターとして各社員にアサインされ、育成を支援してくれています。
その他にも、例えば東京オフィスのコンサルティング部門全体や、若手層、共通の趣味起点などさまざまな単位での集まりがあるため、プロジェクトで直接関わる社員以外と交流する機会も多いですね。そうした交流の中で得たインプットが、プロジェクトの検討に生きることも多々あります。
さらに、国内だけでなく、世界中の同僚に気軽に相談することができる環境でもあります。グローバルのメールリストもありまして、例えば「こういうテーマの事例や知見を教えてほしい」と投げかけると、海外の同僚たちから資料やアドバイスが送られてきます。実際、私も先日南米のパートナーに問い合わせたところ、多忙な中、快くミーティングの時間をくれて、直接議論することができました。コンサルティングは仮説立案のベースとなる知見がかなり重要なので、国内外問わずそこを手軽に聞けるのはとてもありがたいですね。
――なるほど。そうした環境を望む就活生の皆さんにメッセージをお願いします。
樋口:まず一つ伝えたいのは、就職活動とはどちらかが一方的に選ばれるのではなく、双方のマッチングの場だということです。自分が選ばれる側だと思うとどうしても身構えてしまうと思いますが、率直に自分が何をやりたいのか、この会社で何を実現したいのかを起点に考えてほしい。学生時代に各企業のリアルな環境を知るのは難しいと思うので、コーン・フェリーでは、座談会などの形で直接社員に質問できる機会も多く用意しています。入社後の姿をできる限りクリアにイメージしてもらえるように対応しますから、ぜひ積極的に参加してください。
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