サイバーエージェントなど複数社にAIエンジニア・ソフトウェアエンジニアで内定。「需給がアンバランスで、希少価値が高い」

サイバーエージェントなど複数社にAIエンジニア・ソフトウェアエンジニアで内定。「需給がアンバランスで、希少価値が高い」

2024/07/30

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国立大で情報工学を専攻しているAさんは、就職活動の結果、サイバーエージェントなどのメガベンチャー企業をはじめ、日系の大手企業など複数の会社からAIエンジニアやソフトウェアエンジニアで内定を獲得した。そんなAさんは高校の時点で情報の科目が苦手で、友人から「このままじゃ生きていけないぞ」と言われるほどだったという。

「タイピングすらままならなかった」と当時を振り返るAさんは、なぜ情報学の道に進み、AIエンジニアを志すようになったのか。そこにはAさんが考える、価値のある人材になるための戦略があった。

〈Profile〉
Aさん(仮名)
国立大理系院生。
情報工学系の修士課程で機械学習を専攻している。学部3年生からIT企業のインターンに参加し、AIエンジニア、ソフトウェアエンジニアとしてサイバーエージェントなど大手IT企業の内定を複数獲得した。

 

サイバーエージェント内定者 ソフトウェアエンジニアの志望動機とは

ソフトウェアエンジニアの魅力

——大学ではどのような研究をしていますか。

A:機械学習を用いて農業と工業を掛け合わせる、「スマート農業」関連の研究をしています。

——ソフトウェアエンジニアになることを考え始めた理由はなんですか。

A:学部2年の終わりから3年にかけて、コロナ禍で時間が余っていたのでAIについて自分で勉強していた時期がありました。そのときにAIについて知的好奇心を持ったことと、AIエンジニアの待遇が良いということを知ったのをきっかけにソフトウェアエンジニアを志すようになりました。

——他に検討していた業界や職種はありますか。

A:職種はAIエンジニアのみをみていて、業界はコンサル、メーカー、WEB事業など、幅広くみていました。

——ソフトウェアエンジニアの魅力をどのように考えていますか。

A:需要が大きい割に供給が足りていないため、希少価値が高いことですね。そのため、待遇面が良いのも魅力的です。また、知的好奇心を刺激されるので純粋に楽しいです。

サイバーエージェント内定者の就活の軸

——志望先を選ぶ際に重視していたことはなんですか。

A:AIを使って仕事をしたいと思っていたので、それができる環境があるかを重視していました。具体的には、まず組織としてレベルが高いかどうかをチェックしていました。AI系の論文の民間企業トップカンファレンス採択数ランキングを調べれば、その企業のレベル感が分かります。

また、大量データの保持が可能な企業体力があるかどうかも重要です。加えてAIの使い道が面白いかどうかも見ていました。個人的に画像処理や自然言語が好きだったので、そういった領域を活かせる事業を持っているかを確認していました。

——専門分野に機械学習を選んだ理由はなんですか。

A:やはり、需要と供給がアンバランスだからです。私は浪人を経験しているのですが、その時にどう生きるかを考えたことがあります。その結果、なるべく希少価値の高い人材になろうと思い、需要と供給のバランスを意識するようになりました。

私は英語と数学が得意だったので、数学と英語ができて、さらに機械学習もわかる人は少ないと思って選びました。ちょうど流行りはじめていた対話型AIモデルの仕組みや、生物の脳や骨格を模倣したアルゴリズムに興味があって、知的好奇心がそちらに向いていたのも理由です。

サイバーエージェント内定者は就活中、どのように情報収集していたのか

——志望先企業の情報はどのように収集していましたか。

A:Webサイトがメインです。先ほど紹介したようなAI系の論文の民間企業トップカンファレンス採択数ランキングや、出している論文を実際に読んで、そこから企業の研究姿勢を掴んでいました。もちろん、求人・募集要項も見ていました。

——企業が自社で発信しているメディアなどはチェックしていましたか。

A:サイバーエージェントの技術ブログは普段の調べ物の最中に自然に行き着くので、自分の意思とは関係なくよく目に留まっていました。この技術をこう使うのか、といった観点で見ると面白いので、企業の技術ブログを一番見ていたと思います。

サイバーエージェントの技術ブログは、インターン生が実装した内容や、LLMに関する発表などのものがあって、一番面白かったです。

CyberAgent Developers Blog | サイバーエージェント デベロッパーズブログ

——情報収集で困ったことはありましたか。

A:私の代から就活が早期化し、数年前の情報が使えなくなったり、参考にできる情報が減ったりしたことです。

また、どのインターンが選考につながるかどうかといった情報はネットには載っていませんが、東大や早慶の学生は上下で情報が伝わっていました。その点他の大学の生徒とは情報格差があり、不利になっていると感じました。しかし、やりたいことが決まっていたので他に困った点はなかったです。

サイバーエージェント ソフトウェアエンジニア(AIエンジニア)職の選考フロー

サイバーエージェント内定までの流れ

——Aさんの内定までの選考ステップを教えてください。

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