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非財務領域で力を磨き、専門性とコンサルティング力を併せ持つ、市場価値の高い人材に

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30代にして、PwCあらた有限責任監査法人のガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部(GRC)パートナーを務める橋本和彦氏。会計士としてキャリアをスタートさせながら、現在は非財務領域における金融規制対応のコンサルティングチームを率いている。監査法人に所属しつつ会計業務に携わらないキャリアは異色とも思われるかもしれないが、実はGRC部門には橋本氏のような非財務領域を専門とするコンサルタントが多数所属する。規制対応や企業コンプライアンスなどへのコンサルティング業務は近年急激にニーズが高まっており、今後も高い成長が期待されている。そうした“新市場”を先頭に立って開拓してきた橋本氏に、自身のキャリアと非財務領域のコンサルティングの将来についてうかがった。

〈Profile〉
橋本 和彦(はしもと・かずひこ)
ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部(GRC)パートナー
2008年あらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人)入所。数年間会計アドバイザリー業務に従事した後、2013年より金融機関の金融規制対応およびコンプライアンス体制構築に対するコンサルティングサービスに従事。2023年にGRCのパートナーに就任し、現在も同部門をリードする。

※内容や肩書は2023年11月の記事公開当時のものです。
 

あえて苦手領域に挑戦することで、より一層強い人材に

――最初に入社の経緯からお聞かせください。

橋本:私が就活をしていた2000年代前半は、ちょうどコンサルティングの仕事が注目され始めた頃で、私自身も興味を持ちました。ただ、行動力やコミュニケーション能力には自信があったのですが、それだけではきっと人材として埋もれてしまう、であればそこに何かの専門性を加えればマーケットで価値を発揮できるのではないかと思い、会計士の勉強を始めました。実は勉強は苦手だったのですが、むしろ苦手をプラスにすることで強い人材になれると考えたんです。無我夢中に勉強した結果、1年で公認会計士試験に合格することができ、覚悟していたよりも早く試験勉強を終えることができたので、憧れだったアメリカを1年放浪した後、2008年に当時のあらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人)に入りました。

――PwCあらたを選んだ理由は何だったのでしょうか?

橋本:会計士の試験に受かったものの、実際に会計監査の仕事をするかどうか迷っていたんですね。それでいくつかの監査法人からお話を聞いたのですが、あらたに決めた理由としては、1つは伝統的な会計監査だけでなくコンサルティング業務にも力を入れていること。もう1つは当時設立2年目で、ビジネスや組織をこれからつくっていくというベンチャーのような雰囲気があったことです。ここなら若いうちからいろんなチャレンジができそうだし、チャンスもあると感じました。

――現在はGRCに所属されていますが、最初から金融規制やコンプライアンスのお仕事をされていたのでしょうか。

橋本:いえ、入社して5年くらいは会計のアドバイザリー業務を行っていました。今のような仕事をするようになったのは、あるクライアントから「リーマンショック以後、金融規制がグローバルで強化されているので、そこをサポートしてもらえないか」と相談を受けたことがきっかけです。会社としても自分としても経験はありませんでしたが、この領域は今後需要が高まるだろうと考え、お引き受けしました。

――会計士でありながら、非財務領域を専門にすることへの戸惑いはありませんでしたか。

橋本:むしろかなりポジティブに捉えていましたね。当時は若かったせいもありますが、いろんなことにチャレンジしたいという思いが強く、新しい分野で誰もやっていないこと、と聞いただけでわくわくしていました。

また、会計士の世界は非常に層が厚く、経験がものをいう世界でもあります。例えば、キャリア20年のベテランとキャリア5年の若手では担当できる業務に差があります。でも金融規制という領域であれば、20年やっている人がそもそもいない世界なので、若手でも活躍の機会が十分にある。実際に、最前線でクライアントと相対する機会を得ることもできました。私がこの金融規制の領域に足を踏み入れたのは入所5年目の時でしたが、20代の自分が20歳も30歳も年齢が上のクライアントに頼っていただけるようになれたのは、金融規制という非財務領域の新分野だったからです。伝統的な会計では難しかったでしょう。若手ながら難易度が高くプレッシャーに押しつぶされそうになる局面を多く経験しましたが、結果としてこの道を選んで良かったと思います。

――金融規制という新しい分野だからこそ第一人者になれたということですが、これからの若手にもまだチャンスはありますか?

橋本:もちろん、チャンスはまだまだたくさんあります。今も世界中で新しい規制が日々導入されたり、変更されたりしています。われわれは常にそれにキャッチアップして、必要に応じてクライアントに提供していかなければなりません。加えて最近は新規導入された金融規制への対応だけでなく、新規ビジネスを海外で立ち上げる際の規制対応を支援するなど、ビジネス起点での規制対応の需要も多くなってきています。本人の努力次第ではありますが、若手であっても特定の領域においては第一人者になれる世界です。

3つのサービスラインで顧客の経営インフラを構築

――GRCと橋本さんの具体的な仕事内容について教えてください。

橋本:私が所属するGRCは、大きく分けると3つのサービスラインを持っています。1つ目が内部監査とガバナンス、2つ目がリスク管理と規制対応、3つ目が企業コンプライアンス。いずれも企業がビジネスをする上で必要となる経営インフラを、一緒に作っていく仕事です。

私は主に金融機関を中心とする規制対応の支援に携わっています。先ほどお話ししたようにリーマンショック以降、デリバティブをはじめリスクの高い商品やビジネスへの規制は世界中で強化されていて、海外で活動する金融機関は現地の規制に対応しなくてはなりません。われわれはクライアントと一緒に対応を検討し、必要に応じてプロジェクト管理、オペレーション構築、システム開発、海外拠点との連携や規制当局対応なども含め幅広い支援を行います。

規制対応は金融機関にとってはトップアジェンダであるため、この仕事はクライアントのビジネスにかなり深く関わることになります。その結果、クライアントのビジネスを熟知し、規制対応以外の領域でも頼っていただける場面が増えてきています。最近では、組織再編やビジネス変革、DX関連などの相談もいただくようになっています。

――やりがいはどんなところにあるでしょうか?

橋本:感謝の言葉など、クライアントからフィードバックを直接頂けるところですね。もちろん、厳しい言葉を頂くこともありますが、反応がはっきり返ってくる点は大きなやりがいです。あとは大規模な案件が多いことでしょうか。例えば1年間極秘で進めてきて、公表と同時に新聞に載るような社会的インパクトの大きい案件はやはり達成感があります。また、このような大型案件は、PwCのグローバルネットワークと連携したグローバルベースでの支援になることや、当社の他部署やPwC Japanグループの他のメンバーファーム(PwCコンサルティング等)との協業となるケースも多く、ダイナミックかつ刺激的な業務であることも醍醐味の1つです。

成長するためには個々のオーナーシップが重要

――パートナーとして、チームのメンバーにいつも伝えていることなどはありますか?

橋本:自分の成長にオーナーシップを持ってほしいと言っています。われわれはプロフェッショナルとして、激変する市場環境や複雑化するクライアントの悩みに対応していかなければなりません。そのためには常に成長を続けていくことが不可欠ですが、その源泉は個々の成長願望だと考えています。それがなければ、いくら会社が立派な育成の仕組みを作っても機能しません。その意味でもオーナーシップを持ってほしいですし、会社としてもそうしたカルチャーを醸成したいと思っています。

――ほかに、成長できる人にはどんな特徴があるでしょうか。

橋本:常に、クライアントにどうやったら喜んでもらえるか、満足してもらえるかを考えて仕事をすることです。例えば今デジタルテクノロジーが注目されているからといって学ぼうとする人と、目の前のクライアントが困っているから助けてあげたいという思いで学ぶ人では、習得の度合いと速度が違う。前者は机上の空論になりがちですが、後者はクライアントが見えていることから、生きた知識を最短距離で習得できるため、成長のスピードも速くなるといえるでしょう。

あとはどんな仕事であっても、そこに目的意識を感じてやる人と感じずにやる人では差がつきますね。例えば1日7時間仕事をしても、会議で同僚やクライアントから「おっ」「流石ですね」と言われるなど、その日輝けるのはたった5分程度だったりします。でも、膨大なインプットや調査、地道な資料作成など、一見つまらなさそうに見える作業がなければ、その5分間は生まれません。この5分間の輝きのために努力できる人、この5分間の価値を理解して業務に取り組める人は間違いなく成長します。

PwCあらたは失敗を許容する文化なので、失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてほしいですね。特に最近は早い段階からクライアントと対面する機会もありますし、できるだけ若い人にリーダーを任せるようにもしています。チームをリードするような仕事には正解がないですし、そもそも最初からできる人はいません。失敗は財産ですから、ぜひ積極的にチャレンジしてください。

規制対応は「守り」だけでなく「攻め」のコンサルでもある

――GRCにはどんな人に来てほしいとお考えですか。

橋本:われわれはやはりサービス業なので、クライアントに喜ばれることを幸せに感じられる人に来ていただきたいですね。ただ、それだけだと他のコンサルティングの仕事も同じだと思うので、加えて専門性という武器を持って仕事がしたい人。コンサルティングの能力と専門知識を併せ持つのは難度が高いのですが、だからこそマーケットバリューも上がっていきます。会計士の資格は必須ではなく、そうした意欲がある方であればどなたでも大歓迎です。

――GRCであれば専門性とコンサルティング力を併せ持つ人材に、つまり市場価値の高いコンサルタントになれる?

橋本:その通りです。われわれが手がけている内部監査や規制対応、コンプライアンスなどは一般に「守りのコンサル」といわれますが、実はクライアントにとってビジネスの武器になることが多い。例えば金融機関や事業会社が、現地の規制対応が厳しいためにクロスボーダーでのビジネスをあきらめるケースがありますが、逆に上手に対応できれば他社に先んじてビジネスができます。実際、外資系の金融機関などは規制が変わるタイミングをビジネスチャンスと捉え、非常に戦略的に動いています。つまりわれわれの仕事は「攻めのコンサル」でもあるわけです。

――その視点は面白いですね。

橋本:はい。ただ、海外のトップ金融機関には規制対応を「自社の競争力を高め、利益を上げていくための投資」として捉えている文化がありますが、残念ながら日本の金融機関はまだコストとして考えがちです。そういう感覚の違いが、日本企業の競争力を弱めてしまっている側面もあるでしょう。今後は日本の金融機関のマインドを変えるお手伝いや、グローバルでのビジネス展開も支援していきたいと考えています。

――最後に就活生にメッセージをお願いします。

橋本:今の時点で金融規制をやりたいとか、リスク管理をしたいとか、そこまで細分化された目標を持っている学生さんは少ないでしょうし、持つ必要もないと思うんですね。まずは将来こういう方向性で働きたいという、ざっくりしたイメージがあればいいのではないでしょうか。その中で、今回の私の話などをきっかけに、日本企業が世界と戦っていくための“グローバル水準の経営インフラ”を作ることに興味があるという方がいれば、ぜひGRCを検討していただければうれしいです。幅広い学生さんに関心を持っていただければと思います。


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