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今回インタビューした長谷 聡太郎氏は、大手コンサルティングファームを経て、2017年にレバレジーズに転職してきた経歴の持ち主だ。入社後わずかな期間で次々と海外での新規事業を立ち上げて、同社の急成長を後押ししている。新規事業の創出にはコンサル時代の経験も生きていると語る一方で、「コンサルティングファームではできない経験」も少なくないのだという。
社会が急激に変化する中、コンサルティングファームに求められる役割もベンチャー企業の在り方も変わり続けている。現代において自らの望むキャリアを実現するには何を考えるべきなのだろうか。
※内容や肩書は2023年6月の記事公開当時のものです。
自らの手で事業を創り出す経験を求めて
――長谷さんは大手コンサルティングファームから転職してこられたと聞きました。当時の思いや背景について教えてください。
長谷:実は学生時代から事業創造や経営に興味があったのですが、当時は今のようにベンチャー企業が積極的に新卒採用をする時代ではなかったんですね。一方で日系の大手メーカーで事業を創れる立場になるのは、早くても40代くらいでしょう。自分の思い描く成長スピードとかなりの乖離(かいり)があったので、若くして成長してビジネスを知ることができるコンサルティングファームに入社しました。
実際に興味深いプロジェクトにも多数携わらせてもらいましたし、社会貢献性も感じていましたが、コンサルから転職しようと思った理由が2つあります。1つは、意思決定が自分たちでできなかったこと、もう1つは事業創造の経験ができなかったことです。
1つ目の最終意思決定についても、2つ目の事業創造についても、私だけでなくコンサルティングファームでは基本的に経験できません。なぜなら、コンサルティングファームは、事業会社から戦略立案という業務を委託する代理店だからです。
最終意思決定権がないため、コンサルタントとしてベストだと思うソリューションを提案できていたとしても、お客さまがNGといえばNGなのです。特に、多くの日系企業では、ロジックではない何らかの力によって意思決定されることも多々あったので、とても歯がゆい思いもありました。
また、コンサルで経験できる戦略立案の業務だけやっていても事業を創造できるようにはならないとも感じていました。事業創造は、戦略立案だけでなく、その戦略を現実のものとするために、人材配置・目標設定/予算作成・マーケティングなど、さまざまな業務をこなす必要があります。
しかし、コンサルティングファームが「戦略立案の代理店」であり続ける限り、戦略立案以外の仕事はしにくい環境にあります。実際に、コンサルも事業会社も経験した今だからこそ、この考えは間違っていなかったなと思います。
――なぜ数多くある企業の中から、レバレジーズに転職を決めたのでしょうか?
長谷:レバレジーズが、若手にとって一番挑戦しやすいフェーズにある企業だと感じたからです。一口にベンチャー企業と言ってもさまざまなフェーズがあります。メガベンチャーや上場企業になると、すでに大きすぎて、若い人が積極的に発案して実行まで任せてもらうという状況にはなりにくいでしょう。一方でアーリーすぎると、自由度は高いかもしれませんが、主要事業の土台を固めるのに精いっぱいで新しいことをやる余裕はなかなかない。そういう意味でレバレジーズは絶妙なポジションにいます。
安定的な成長を遂げている事業があり、そのキャッシュを使って自己資本で新しい投資もできる。素早いサイクルで事業創造に挑戦できるので、私にとっては非常に魅力的な環境でした。
「コンサルだから」「ベンチャーだから」という区切りに意味はない
――現在、コンサル時代に培った知見が生きているのはどんなところですか?
長谷:論理的な思考力やアウトプットする上でのノウハウなど、基礎ビジネススキルは全て活用できていると思います。それと私の場合は、コンサル時代にクライアントの海外進出支援にも数多く携わっていたので、そういった経験も生かすことができました。
ただやはり事業創造や実際のビジネス運営は直接経験したことがなかったので、その点はかなり大変でしたね。マーケティングの細かな知識や分析の観点、営業のプロセスや予算の管理。そういった部分は逆に、下のメンバーから教えてもらいながらキャッチアップしていきました。
――基礎ビジネススキルは、コンサルでなければ学べないものか、それとも最初からベンチャーに入っても身に付けられるものなのか。長谷さんはどちらだとお考えですか?
長谷:いい質問ですね、私は明確に後者だと思っています。コンサルタントは戦略立案という機能を担うわけですが、本来その部分は事業を創る側が内製すべき領域です。ただ、そのためのノウハウやリソースが足りないからコンサルに委託するわけです。
近年は、世の中に戦略立案ができるビジネスパーソンが増え、戦略立案を内製する会社が増えています。実際、多くのファームで戦略案件は減っていると聞きますし、希望していた戦略案件に携われずに辞めていく若手も増えているそうです。
レバレジーズでは、事業開発のために必要なあらゆる職能を持ったメンバーがそろっており、戦略立案、実行、改善まで一気通貫して、全て自社で新規事業を創り上げていきます。コンサルティングファームで行うような戦略立案の仕事ももちろんあり、その道に秀でた先輩もいるため、十分学ぶことができます。またそういった人材を育てるための研修プログラムも非常に充実しています。
――それはベンチャーでも身に付けられるというよりは、レバレジーズならということですね。
長谷:そうなってしまいますね(笑)。ただ、その流れで言うと「コンサルだから」「ベンチャーだから」といった区切り方自体がナンセンスだと私は思っています。現在はコンサルティングファームの中にも若手を大量採用して実行支援やシステム開発に注力している会社もありますし、先ほども申し上げた通りベンチャー企業にもさまざまなフェーズがあります。
だから、漠然としたイメージや名前だけでファーストキャリアを決めてしまうのは非常に危険です。まずは自分が将来何をやりたいのかを突き詰めて考えて、そのために必要なスキルを身に付けられる環境がどこにあるのかを徹底的に探す。今は新卒を積極的に採用するベンチャー企業も増えていますし、インターンシップで職場環境を疑似体験できる機会もたくさんあります。何をやりたいのか分からないという方も、まずは具体的なアクションを起こすことをお勧めしたいですね。
ファーストキャリアは、自らの生活や価値観を変えるトリガーになる
――レバレジーズという会社は、どんなことをやりたい人に向いているのでしょうか?
長谷:私のように事業を創るとか経営をしたいという思いを持った方には、当然ながら最適な環境です。ダイレクトにそういう経験ができるので。また、自分に合った職能を見極めていきたいという方にもお勧めできます。先にお伝えした通り、社内に幅広い職能を持ったメンバーが集っていることもレバレジーズの特徴です。マーケター・営業企画・デザイナー・データアナリスト……。本当にさまざまな職種があり、自分のやりたい領域に自由に挑戦できます。
――逆に、コンサルティングファームに向いていると思うのはどんなタイプの人ですか?
長谷:プロフェッショナルとしてコンサルタントを極めたい人はコンサルティングファームもありだと思います。
ただ、これは個人的な考えですが、「プロフェッショナルなコンサルタントを目指すからこそ先に事業会社に行く」という選択も今後増えていくのではないでしょうか。近年は、戦略立案だけができても価値につながりづらくなっています。実行した経験があるからこそ質の高い提言ができる、そんなコンサルタントのニーズが高まっていくと思うんです。
プロフェッショナルを目指すからコンサルに行くという選択は否定しませんが、プロフェッショナルを目指すからこそ事業会社に行くという道もある。そこまで考えた上で、ファーストキャリアを選んでほしいですね。
――ご自身も含めて転職が当たり前の時代になっていますが、最初に入社する会社選びはやはり重要なのでしょうか?
長谷:意識するしないにかかわらず、ファーストキャリアは自分のアイデンティティーの土台になります。学生から社会人になるのはものすごく大きな変化ですし、生活の仕方や価値観をシフトするトリガーになるので、最初にどういう環境に飛び込むのかは慎重に検討してもらえればと思います。身に付けられるスキルや知見に加えて、周りにどんな人がいるのかも大きいですよね。先輩や同期から受ける影響も少なくないですから。
――そういう意味では、レバレジーズにはどんな人が多いのでしょうか?
長谷:社会貢献意欲が高く、自分の成長に貪欲な人。それに加えて利他的な人が多い印象です。自分の成長や社会を良くしていくために何をするべきなのか、そういったことを気軽に楽しく話せる仲間が多いと思います。
――ありがとうございます。最後に、これから社会に出ていく学生たちにメッセージをお願いします。
長谷:繰り返しになりますが、イメージがいいとかみんなが受けているからとか、そういった発想はやめて、自分ならではのキャリアをしっかり考えてみてください。自分が何をやりたいのか、どういう人と働きたいのか、そういったことを突き詰めた上で、後悔のない選択をしてほしいと思っています。情報に踊らされるのではなく、目で見て耳で聞いて、自分の頭で考え抜く。そうすればきっと、幸せなビジネス人生を送ることができるでしょう。
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