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sponsored by 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
コンサルティング部門とシンクタンク部門の2つを併せ持つ三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)。コンサルタントと研究員が互いに切磋琢磨し、知見をぶつけあい、協働する現場は、働くメンバーに常に刺激を与えてくれる。加えて、外資系ファームのアップ・オア・アウト(昇進するか退職するか)とは一線を画す手厚い人材育成が個々人の成長をさらに後押しする。新卒入社3年目の横山柚花氏(コンサルタント)と大和田康一氏(研究員)に、同社で働く魅力について語ってもらった。
※内容や肩書は2023年6月の記事公開当時のものです。
人を育てる意識が会社全体に浸透している
――最初にお二人の就活での軸や、MURCに入社した理由からお聞かせください。
横山:私は商学部出身で、言ってみれば広く浅く経営を学んでいました。仕事を決める際も、幅広くいろいろな業界に携わってみたいという思いで選んだのがコンサルティング業界です。ただ、実際に就活をしている中でファームによって働き方や専門性の磨き方に特色があることを知りました。そのひとつが、入社後に業界カットやサービスカットで配属されてひとつの領域の専門家になることを求められる会社もあれば、当社のように特定の業界や領域に縛られない働き方ができる会社もあるということです。
私が希望していたのは後者でしたし、いろいろ見た中でも一番惹かれたのがMURCだったので、入社することを決めました。
――決め手となったのは?
横山:幅広い仕事ができることに加え、研修が充実していたことも大きかったですね。そこは他社との違いだと思います。
私はMURCのインターンシップも経験しているのですが、チューターの方の指導が手厚くて、人を育てる意識が会社全体に浸透しているのだろうなと強く感じました。外資系のコンサルファームでは、昇進するか退職するか(アップ・オア・アウト)という社風のところも多いと思いますが、MURCは人を育てる意識が強く、入社後もその印象は変わりません。
――ありがとうございます。大和田さんはいかがでしょうか。
大和田:私は政策研究事業本部の研究員として働いているのですが、大学では人文地理学を専攻して、地域や公共をテーマにフィールドワークやヒアリングを実施していました。それもあって、就活の軸にしていたのは「地域・公共に携われること」「ひとつのドメインにとらわれず幅広い領域の経験を積めること」の2点です。
当社もそうですが、公共性の高いシンクタンクを志望される学生さんは、公務員と天秤にかけて考える人も多い印象です。ただ、公務員だと部署のローテーションもあり、どうしてもゼネラリストに近い働き方になるという声をよく聞きます。私はある視点での専門性を発揮しつつ、公共に携わりながら民間の視点も持って働いてみたいという気持ちがあったので、MURCに入社しました。
ただ、正直に言うとギリギリまで迷っていたことも事実です。私は茨城県の生まれなのですが、地元で働くことも考えて関東に本拠地を置く事業会社からも内定を頂いていました。それでも最終的にMURCを選んだのは、やはり人の魅力です。
当社の採用は特徴的で、現場の研究員やコンサルタントが全ての面接に参加します。つまり、将来自分と一緒に働く方々と話をするわけで、面接を通じて職場の雰囲気も感じることができます。そこで出会った皆さんがとても魅力的だったのが大きかったですね。
新技術の社会実装プロジェクト、スポーツ行政の支援
――それぞれの現在のお仕事についてお聞かせください。
横山:今は複数のプロジェクトに参加していますが、そのうちのひとつが、ある大手通信会社さまの新しい超高速通信技術の社会実装プロジェクトです。クライアントの機密情報に関わるため具体的な内容はお話しできないのですが、協力体制を組めるパートナー企業も探しながら、他社の競合技術とどう差異化し、どんな普及戦略を立案していくべきなのか。そうした事柄をクライアントと一緒になって検討しています。
コンサルティングの案件でも、プロジェクトによっては大和田さんのいる政策研究事業本部と連携することもありますね。
大和田:私が現在関わっているのはスポーツ関連が多いです。例えば、これから20年、30年先を見据えたときに、地方自治体にはどんなスポーツ施設が必要なのか。再編が必要であればどう集約してどんな機能を持つ施設にするのかなど、スポーツ行政に関するさまざまな構想や計画の策定支援を行っています。
ただ、その他にも福祉分野の調査研究事業や公有地の活用検討、あるいは公共施設の経営強化戦略の検討や地方公共団体の実施する事業・施策の魅力化支援といったものまで、本当に仕事の幅は広いです。研究員はどの人もひとつのドメインだけを担当しているわけではなく、十人十色でさまざまなプロジェクトを手がけている状態です。
――幅広いお仕事をされている印象ですが、研究員の場合は専門領域を持つことが強みになるのでは?
大和田:たしかにそう考えて研究員を希望する学生さんは多いと思いますし、実際、私もそうでした。ただ、例えば我々のクライアントである官公庁や地方自治体の業務は、産業振興から福祉まで、とにかくありとあらゆる領域にわたっています。その中で自分のたったひとつのドメインだけを提供する働き方というのは現実的には難しく、いくつかの関心の柱を持つ方が価値を発揮しやすいでしょう。
もうひとつ、専門性には別の考え方もあって、例えばプロジェクトには計画策定から事業化支援まで複数のフェーズがあり、それぞれフェーズにおいての業務の専門性が求められます。つまり、自分の得意な業務アプローチを見つけ、それを極めていくという考え方ですね。
その結果、複数のドメインを担当する場合でも、得意とする業務アプローチがあることで、どのドメインでも同じレベルの価値を提供できるようになる。その方が研究員としての厚みも出ると思いますし、私自身もそこを意識しながら働いています。
――大和田さんが目指している「業務アプローチの専門性」についても教えてください。
大和田:私の場合は、国や自治体の政策方針を体系的に取りまとめる業務よりも、自分の提言によって実際に人が動いていくフェーズに貢献できる能力を磨いていきたいと思っています。これまでいくつかのプロジェクトを担当してきて、自分自身の適性もそこにあると感じているので。
コンサルと研究員の協働は、MURCならではの魅力
――横山さんにお聞きします。MURCと他のコンサルファームとの違いは何だと思いますか?
横山:大きく二つあると思っていて、ひとつは政策研究事業本部、つまりシンクタンク機能を持っているところです。国や自治体の政策策定に関わる仕事をしている研究員がいるので、そうした方々と協働できるのは当社ならではの働き方だと思います。また、金融グループの一員として、銀行をはじめとした金融機関と連携するプロジェクトもありますし、グループメリットを生かせるのは魅力ですね。
もうひとつは、システム開発部隊を持たず、コンサルティングに徹しているところ。私が所属しているデジタルイノベーションビジネスユニットでも、システム開発は行わず、戦略や企画設計の案件を中心に扱っています。他のファームでは後続の開発業務を請け負うことを前提にコンサルティングを行うケースもあると聞きますが、MURCは純粋なコンサルティングサービスだけを提供しています。
――大和田さんは研究員としてMURCで働く魅力はどこにあるとお考えですか?
大和田:横山がお伝えしたとおりコンサルタントと協働できる、クロスオーバーの面白さがありますね。また、東京、名古屋、大阪に拠点があり、中央省庁だけでなく地方自治体の仕事も多いので、国の政策提言から自治体の具体的な施策まで幅広く関わることができます。国と地方の両方を経験できるのも当社の魅力だと思います。
――お二人は入社3年目になりますが、自分の成長を感じるのはどういった部分でしょうか。
横山:MURCはクライアントファーストの考え方が徹底していて、そこは仕事をしながら自然と自分の中にも浸透してきたと思います。コンサルタント側の都合ではなく、クライアントにとって何が最善かを常に考える。場合によっては、クライアントが自走できる体制づくりまで支援します。学生の頃は、コンサルタントって、何かを教える人なのかなと思っていたのですが、そうではなくて、同じ目線で一緒に考えて何かを作っていくことの方が圧倒的に多いと実感しています。そうしたことにも気付かされました。
あとは2年目になってすぐの頃、新しい挑戦として、クライアントとの会議をファシリテートする役割を任されました。最初はかなり苦戦しましたが、非常に勉強になりましたね。
――2年目でそれは大役ですね。他のファームではちょっと考えにくい気がします。
横山:そうかもしれません。そのときは上司にやってみるかと聞かれて、「はい、でもピンチになったら助けてください」とお願いして(笑)。実際、議論が途中で別の方向にいきそうになったらうまく軌道修正してもらうなど、上司にはしっかりサポートしていただきました。そうしたチャレンジングな経験から得られたものが、その後の業務においてもとても役に立っています。
――大和田さんはいかがでしょうか?
大和田:私も2年目でプロフェクトリーダーに近い立ち位置での案件を経験して、自分のアウトプットを主体的に説明する機会を通じて、一回り成長させてもらったように思います。
また、あるスポーツ施設を新しく建設するに当たっての基礎調査のようなプロジェクトに参画し、そこでは来場者などの需要予測や経済効果などを検討していたのですが、その数字がニュースで紹介されて、議会や市民の間で大きな議論となりました。話題性の大きさにやや怖さも感じたのですが、逆に言うと非常に影響力のある仕事を任されていたわけで、そうか、知らないうちに俺はそんな場所にいたのかと(笑)。
他社にはない実践型の研修も成長の背景に
――充実した育成体制も早くから任される実務も、MURCは自己成長を遂げやすい環境だと言えそうですね。
横山:間違いなくそう思います。少し年上の先輩方の活躍を見ても、自分が数年後にこうならないといけないのかと身が引き締まりますし、直近に目標となる方々がいるのは非常にありがたいです。
MURCの若手がそうやってどんどん前に出られるのは、新人研修が充実していることも理由のひとつだと思っています。コンサルタントは特に研修期間が長くて、4月から7月まで続きます。
座学もありますが、特に実践型の研修が充実していることが特徴ですね。例えばケースワークをする際にも、単にグループ内でディスカッションするのではなく、実際に現場で働いているコンサルタントの先輩をクライアントに見立ててインタビューをして、そこからフィードバックをもらうなど、現場さながらの内容になっています。
あと面白かったのが、講師がプロジェクトリーダー役となり、タスクを振られた新入社員が進捗報告をしながら成果物を作成していく研修です。リーダーに頻繁に質問するのをためらったり、自分のタスクが進んでいないことを伝えるのを怖がって報告を怠ったりすると、最終的な成果物に大きな影響が出てしまう。そのことを体感させてくれる研修でした。
こうした実際の業務とリンクした、よく練られた研修が本当に多くて。即戦力は言い過ぎかもしれませんが、すぐに現場に入れる状態にしてもらってスタートを切れるので、新入社員にとって大きなアドバンテージになると思います。
――政策研究事業本部の教育体制についても教えてください。
大和田:コンサルに比べると研修期間は短いですが、研究員に求められる調査の手法やデータの取り扱いなどの基礎的なスキルの習得を網羅的に行います。また、それらを踏まえたケースワークとして、実際の案件を想定した模擬調査を行い、企画提案書を作成するプログラムもあります。
自身の興味関心よりも、想定クライアントの課題認識を把握するための問いと仮説の設定、それらに基づく調査手法の検討と調査の実施、および実現性のある提案内容の検討・提示。最終的には多くの先輩たちを前にしてプレゼンテーションを行います。学生時代の学術調査とは全く異なるので、面白味を感じてもらえるのではないでしょうか。実践的かつ濃密なプログラムとなっており、MURCの「研究員」としての役割を認識する貴重な第一歩となっています。
その後はOJTが中心になります。ただし、クライアントに対するアウトプットや議論については、リーダーがしっかり品質管理をしてくれて、OJTといいながらも研修的な要素が入っていますね。
さらに今年からは、若手研究員に対して担当案件の評価や改善点などをフィードバックする体制ができて、育成環境はますます整ってきています。
――最後に学生さんにお伝えしたい自社の魅力について、他に何かあればお願いします。
大和田:テレワークが浸透しているので、業務状況に応じてではありますが、原則働きたい場所で働ける環境です。ここも魅力に感じてもらえるのかなと思います。
横山:あと、同期がみんな仲いいですよね。
大和田:たしかに。我々の同期は29人いるのですが、まだひとりも辞めていません。コンサルも研究員も全員残っています。年に1回は同期の懇親会もあるし、帰属意識は強いと思います。
横山:同期の横のつながりだけじゃなく、縦のつながりも充実していますよね。同期同士の仲がいいので、同期を通じて他部署の先輩とも接点を持つことができる。その意味でも働きやすい環境です。
大和田:同期のネットワークは今後も根強く残っていくだろうなと思います。同期に限らず社員は皆さん人柄がよく、人間関係の面からも楽しく働ける会社です。ぜひ多くの学生さんに興味を持っていただければうれしいですね。
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