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sponsored by シグマクシス
シグマクシスは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を軸に、企業の経営課題を解決し、その成長支援を通じて社会にも貢献することをミッションに掲げるコンサルティング集団だ。
同社にとっての「DX」とは、既存ビジネスをデジタルで効率化するDXに加え、ビジネスの価値を新たに創造するSX(サービス・トランスフォーメーション)、さらに社員の働き方や組織、それを支えるシステムを含めた、企業経営の在り方そのものを変革するMX(マネジメント・トランスフォーメーション)の「3つの変革」であり、事業領域は非常に幅広い。
同社で働く個人には、どのような成長の機会があるのだろうか。同社に新卒入社し、コンサルタントとしてキャリアを歩んでいる2人へのインタビューを通して、シグマクシスでどのような価値観と出合ったのか、また自分自身の力を磨いてきたのかを探る。
シグマクシス特有の“ベンチャーな空気”に引かれて入社
――シグマクシスに入社するまでのことを教えてください。就職活動中、志望業界や企業はどのように絞り込んだのでしょうか。また、入社の決め手となったのはどのような点ですか。
大塚:新規事業の立ち上げや事業投資に関心があり、投資銀行や商社なども検討していました。コンサル業界へ進もうと決めたのは、より幅広いソリューションで世の中を変えられるのではと考えたからですね。
投資銀行であれば、金融サイドからの支援がメインになります。一方、コンサルティングファームであれば組織開発や事業拡大など、さまざまな観点から企業の成長を支援する人財に成長できる可能性に気付いたんです。
就職活動をしていた頃、シグマクシスは新卒採用を始めて3年目で、まだまだベンチャーの雰囲気が強い時期でした。これから成長する企業に入って、他社ならシニアマネージャー層に当たるような人の近くで仕事ができるのは魅力的だなと感じたのを覚えています。
嶋脇:新卒で2014年に入社しましたが、私もシグマクシスの「新しさ」に強く引かれました。就職活動中は、他のコンサルティングファームや事業会社も検討していましたが、社員と話したときに「うちは比較的新しい会社で、社内の制度づくりや環境整備にも関われるよ」と聞き、「会社づくりに関われるのは面白そう」と感じたんです。
――お二人はどのような業務を担っているのでしょうか。
大塚:入社後はお客さま企業の中長期計画の策定やデューデリジェンス、企業合併に伴うPMI支援といった案件を担当していました。
ここ5年ほどは通信業界のお客さまを多く担当していて、新規事業の立ち上げや、そこからの成長支援を含むプロジェクトが多いです。どちらにも違った難しさややりがいがありますね。
大塚氏
嶋脇:私は製造、小売、通信業界のお客さまをメインに、新サービスの立ち上げと、その後の運用や成長の支援をしています。
例えば「ポイントサービスをやりたい」というお客さまに対して、何のためにそのサービスを行うのか、どのような仕組みやルールで運用するのかといったプランを設計し、立ち上げた後は、そのサービスをさらに拡大するためには何が必要かを検討していきます。
常にアウトプットを求められる環境で、成長スピードが上がる
――入社時はどのような仕事を任されるのですか。
大塚:入社して3カ月間は、コンサルタントとしての思考やビジネスの基礎、ビジネスマナーを学ぶ研修に参加します。研修後は既に動いているプロジェクトチームに加わり、現場でのプロジェクトワークの進め方を学びます。
個人差はありますが、コンサルタントとして「独り立ち」ができるのは、平均して3年目くらいから。それまでは、先輩のフォローを受けながら、プロジェクトごとの細かなタスクに取り組みます。案件特性にもよりますが、競合リサーチやデータ分析といった作業が多いですね。
嶋脇:チームで動くので、基本的に独りで何かをすることはありません。ただ、リサーチやデータ分析にしても、指示を受けてそれをこなすだけでは評価されないというのも、シグマクシスの特徴的な部分です。
――1年目でも、メンバーとしての責務を果たすことが求められるんですね。
大塚:例えば会議の場面では、ジュニアのうちは先輩たちが議論する内容のメモを取り、情報を得るだけで精一杯になりがちです。でも、「会議中に発言しないのは、参加していないのと同じ」。私は先輩にそう言われて、自分で考えて発信することの必要性を感じるようになりました。
嶋脇:私が入社した頃、先輩によく言われたのは、自分の稼働時間にお客さまがいくら投じているのかを意識しなさい、ということでした。「リサーチした結果、何も分かりませんでした」と言うと、「その作業時間は何だったの」と、なってしまうわけです。
何となく作業をして、指示された成果物を出すだけというのは、何も生み出せていないのと同じ。大塚さんが言ったことと同様に、そこから自分の意見を発信しないと、仕事をしたことにはならないんです。
――自律的に行動することが求められるんですね。成長スピードが上がりそうです。
大塚:今では私たちも社歴を重ね、新しく加わったメンバーを見守る立場にありますが、彼ら彼女ら自身にアウトプットしてもらうことを前提として指導をしています。1から10まで教えることもできますが、それだと身に付かない。私の経験からも、自ら手を動かし、考え、何らかをアウトプットすることに成長の糸口があると考えています。
1日に1回はレビューをして、作業の進捗を確認したり、困っていることはないか尋ねたりします。それから、「プロジェクトは今こういうフェーズにあって、来週までにこの資料を出したいから、それの基となるこのリサーチをお願いするね」というふうに、今メンバーが取り組んでいる作業が、何のためにあるのかという認識を持ってもらうように心掛けています。
嶋脇:自分の作業が、プロジェクトのどの部分を支えているかを知るのは、モチベーションを上げることにもなりますし、何よりもチームでの仕事に欠かせない「全員が同じ方向を向いて走ること」にもつながるんですよね。
お客さまとの伴走を通して、コンサルタントとして成長する
――コンサルタントとして、成長を実感したプロジェクトを教えてください。
大塚:私は、戦略策定したプランを着実に実現させることを大切に考えています。コンサルタントは「きれいなプランを作るのがゴール」、と思われがちですが、シグマクシスはお客さまの課題が解決されるところまで伴走する集団なんです。
この考え方はずっと意識してきたものですが、より深まったのは今から4年ほど前、2017年に関わっていた、通信業界での新規事業立ち上げプロジェクトを通してです。
それは、旅行業と掛け合わせた事業だったのですが、パートナー企業を探すためにお客さまと一緒に台湾へ何度も飛び、日帰りで5〜6件のアポ先を回ったんです。渡航前にはきれいに描けていると思っていた座組みに対して、現地企業が首をなかなか縦に振りませんでした。内容修正を重ねながら、時には雨季の中でも商談で駆け回りハードでした。でも、最終的には無事に現地パートナーも見つけ出し、お客さまとの関係性も深まったので、私自身思い入れのある案件になったと感じています。
嶋脇:私は、3年ほど関わっているポイントサービスのプロジェクトですね。立ち上げから現在まで、継続的に支援をしています。
当時はポイントサービスを展開しようにも、お客さまも私たちも分からない領域だったこともあり、手探り状態でした。お客さまと二人三脚で少しずつ進めていきましたが、人やものを集めて事業を展開するのはお客さま。私たちはあくまで「第三者」なんですよね。
「外から入ってきて、いろいろ口出しする人だな」。お客さまに最初はそう思われていたと思います。そこで私たちは、お客さまが直面している課題に対し、参考になる事例を紹介したり、具体的な解決策を提案したりするなど、アプローチを変えました。私自身はコミュニケーションの取り方も含め、自分にできることを探して全力で取り組んでいきました。
その結果、徐々にお客さまからの信頼も得て、ポイントサービスの事業もうまく回るようになりました。今では進めている案件以外のことも気軽にご相談いただけるまでになったんです。プロジェクトを成功に導くためには、お客さまと良好な関係が不可欠だということを実感し、そのためのコミュニケーション力を磨く経験になりました。
嶋脇氏
コンサルタントに必要なのは、共感力と思考スピード
――シグマクシスは、どのような働き方ができる会社ですか。
嶋脇:コンサルというと激務のイメージがあるかもしれませんが、それほど厳しいと感じることはありません。シグマクシスにはオンとオフの切り替えが上手な人が多い印象ですね。
プロジェクトが動き始める際に進行スケジュールを立てるのですが、もちろん徹夜や残業を前提としたスケジュールを組むこともありません。効率的な業務遂行を常に求められることが前提ですが、就業時間内に終えられる作業量になるように組まれていると思いますよ。
――コンサルタントに向いていると思うのは、どんな学生でしょうか。
嶋脇:私自身、シグマクシスに入って驚いたのが「コンサルタントは想像以上にサービス業である」ということ。作業やリサーチなどのデスクワークがメインなのかと思っていましたが、お客さまと向き合っている時間もとても長いんです。
ですから、人に共感できたり、ニーズを察したり、相手の悩みを上手に引き出せるコミュニケーション能力のある人は向いていると思います。
大塚:思考プロセスを明確にするトレーニングをしておくとよいと思います。若手のうちは、初めて触れる業界ばかりで分からないことだらけ。でも、お客さまにとっては、自社を担当するコンサルタントが入社1年目だろうと、10年目だろうと関係ありません。情報を少しでも早く処理して、価値を生み出さなければいけない。
分からないことにどう取り組むのか、自分なりにパターン化しておくとスムーズに取り組めるはずです。学生時代の勉強を通してでも鍛えられるので、自分がどんなパターンで思考するとスムーズに解決できるのか、見つけておくとよいでしょう。
――今後のキャリア展望を聞かせてください。就職活動をしていた時期と比較して、キャリアの見通しはどのように変わりましたか。
嶋脇:就職活動時から、一つの会社に定年までとどまることはないと考えていました。また、入社後のプロジェクトを通じ、コンサルタントという立場では、どうすることもできないお客さま内部の意思決定に何度か直面し、葛藤もありました。
コンサルを続けるのか、それ以外のキャリアに進むのか。答えはまだ出ていませんが、どちらの選択肢も捨てずに、もうしばらくはここで自分を磨いていきたいと考えています。
大塚:私も、将来的な転職を視野に入れて就職活動に臨んでいました。今年で入社10年を迎えますが、「これからどうしていこうかな」と自分のキャリアを何度か考える節目はありました。これは、どの会社にいてもコンサルタントであれば自然なことだと思います。
それでも、今担当しているプロジェクトの将来や自分自身の成長を考えたときに、まだまだシグマクシスでやるべきことや、できることがあるという結論に至りました。シグマクシスでは、目の前にたくさんのチャンスがあるので、さまざまなプロジェクトにこれからも挑戦したいです。
大塚氏(写真左)と嶋脇氏
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