生涯を捧げるテーマを探したい。その志を追求し、成長できる場所がA.T. カーニーだった
2021/07/06
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sponsored by A.T. カーニー
A.T. カーニーに就職したときに、やりたいことが明確にあったわけではなかった――。入社4年目の奥永優香さんはそう話す。しかし、今はヘルスケア業界へのコンサルティング業務に心から情熱を傾けている。
A.T. カーニーにあるのは、多種多様なプロジェクトと、好きだと感じた分野を深く追求できる環境。そして、一人一人を手厚くフォローする制度とカルチャーだ。「だからこそ挑戦できるし、成長できる」と、彼女は言う。同社でしか得られない成長機会について、詳しく語ってもらった。
一人一人の可能性を信じ、伸ばそうとする社風に引かれた
――コンサルティング業界を志望した理由を聞かせてください。
奥永:就職活動を始めた当初は、志望業界を決めかねていました。しかし、やりたいことに確信が持てなかったからこそ、多様な経験を通じて自分の興味を探りたい・やりたいことを見つけたときにためらいなく飛び込めるように、若いうちからスキルを磨けるキャリアを選びたいと考えていました。そこで、さまざまな業界に関わりながら見識を深められる、コンサルティング業界を志望するようになりました。
――なぜ、A.T. カーニーを選んだのでしょうか。
奥永:大学3年生の冬に参加したジョブ選考(インターンシップ)でA.T. カーニーでの仕事の一端に触れ、とても楽しかったからです。私が参加したのは、ある製品の売上向上施策を考えるプログラムでした。ドライな市場データばかりを見ていた私に対し、担当のコンサルタントは「売場に足を運んで、お客さまをよく見てごらん」とアドバイスをくれました。
毎日の議論や調査を通じて仮説が進化していくプロセスが楽しく、ここでの仕事は私にとって、とてもエキサイティングだろうと思ったのです。
――A.T. カーニーの社風をどのように感じましたか。
奥永:2次面接の際、A.T. カーニーの「人の可能性を信じる」社風を感じたのを、鮮明に覚えています。「ある業界に新規参入する企業の事業案を考える」というお題に、私は何も思いつかず、一般的な情報を述べることしかできませんでした。それでも、面接官たちは粘り強く私に質問を投げ掛けて、さまざまな観点を引き出してくれたのです。
他社の面接では、素早くフェルミ推定ができることや、初めからある程度完成した答えを出すことを重視するケースもあると思います。しかし、A.T. カーニーの面接官たちは、丁寧な議論を通じて私の視座を引き上げようとしてくれました。そのときの印象は、入社してからも変わっていません。
若手に与えられるのは「チャレンジできる裁量権」と「強力なサポート」
――A.T. カーニーに入社後、どのようなキャリアを歩みましたか。
奥永:入社後、まずはOJTとして現場で業務の基礎を学びます。1年目の夏には、先輩のアシストについてクライアントの前でプレゼンをする機会がありました。
秋にはOJTを卒業し、正式にプロジェクトに配属されました。いくつかのプロジェクトの工程の一部を担当し、自ら作業の舵を取りました。当時の私は決して優秀ではなく、立ち上がりも遅い方でしたが、それでも1年目からこのような経験を積めます。
――序盤から大きな裁量を与えられて、戸惑うことはなかったのでしょうか。
奥永:チームの強力なサポートがあるので、困ることはありませんでした。例えば、プレゼンで完璧な説明ができなかったときも、横から先輩が「今の説明に加えて、こんな視点もあります」と、さりげなく補足してくれます。知見のある人に話を聞いたり、先輩に細かくレビューをしてもらったりと、たくさん助けられました。
ただ、最初は周りをうまく頼れず、自分で抱え込んでしまう場面もありました。そんなとき、当時のマネージャーから「奥永さんは、自分の評価を気にするからSOSが出せないんだ。このプロジェクトに本当に誠実な人は、もっと早くアラートを上げるよ」とアドバイスされて、意識が変わりました。
その後は、クライアントにより良い提案をするために、自然と周りに相談できるようになりました。サポート制度が充実しているのも、大きかったと思います。
――例えば、どのような制度が充実しているのでしょう。
奥永:まず、トレーニングが充実しています。ビジネスデューデリジェンス(*1)やコストトランスフォーメーション(*2)などのメジャーなテーマに関しては、アプローチやテンプレートがオンラインで共有されていて、好きな時間に学べます。
加えて私が強調したいのは、インフォーマルな支援です。入社2年目の夏、私はプロジェクトでコストの試算を任されたのですが、効率的な方法が分からず、2人の先輩に助けを求めました。すると、プロジェクトメンバーではないのに、2人とも真摯にサポートしてくれたのです。
一人は定量分析のポイントをまとめた長文のメールをすぐに送ってくれました。もう一人は、休日に時間を作って、5時間にわたり細やかな指導をしてくれたのです。
自分の知見や時間を惜しまず使って成長を助け合うカルチャーは、「互いの顔が見えるファーム」である当社ならではの財産だと思っています。
*1 投資対象となる企業の組織能力や競争力、今後の成長戦略やリスクを評価すること
*2 企業の事業ポートフォリオやビジネスモデルに合わせ、組織全体のコスト構造を抜本的に見直すこと
ヘルスケア業界に“恋した”きっかけは、偶然の配属と自らの覚悟
――入社時の目的だった「やりたいこと」はどのようにして見つけたのでしょうか。
奥永:1年目の終わりに、製薬会社の事業性を評価するプロジェクトに配属されたのをきっかけに、ヘルスケア業界と“恋”に落ちました。
医薬品の価格は上市(新しい医薬品を市場に出すこと)時に厚生労働省によって算定され、上市後の売上を踏まえて定期的に改定されます。私は、その会社の医薬品にどんな価格が付き、将来的にどのような制度の影響で、どの程度価格が変わるのかをシミュレーションする担当でした。
――ヘルスケア業界の面白さをどんなところに感じますか。
奥永:ヘルスケア業界の根底にあるのは、「持続的にイノベーションを創出し、人々がより幸福になるために、限りある資源をどう配分するべきか」という問いです。
医療費・介護費が増加する中で、薬剤費を抑えようとする流れはどうしても生まれがちです。しかし、治療法がなくて困っている患者さんに新たな治療を届けることは、絶対に必要です。お金をかけるべき部分とそうでない部分の濃淡を適切につけていくことが求められています。
ヘルスケアは特に、何か一つ新しい技術が生まれたら、人々の生活ががらりと変わる可能性を持つ領域です。公共性が高いし、インパクトも大きい。コンサルティングの仕事は一企業をサポートする枠組みの中にあるとはいえ、やりがいが大きいですね。
――なぜ、1年目の終わりという早い段階で、やりたいことを見つけられたのでしょうか。
奥永:「幸運」と「努力」の2つの要因があったと思います。幸運だったのは、縁あってヘルスケアのプロジェクトに配属されたこと。努力したのは、自分がヘルスケアを「どうして好きなのか」を言語化したことです。自分の中で説明がついた瞬間、この分野にもっと踏み込んでみようと覚悟が決まりました。
――奥永さんのように、コミットする覚悟を決めるのはなかなか難しいように思います。
奥永:A.T. カーニーではさまざまな面白い仕事に出会うので、絞り込むのは難しいですね。しかし、どれだけ領域を絞ったところで、コンサルタントは良くも悪くもジェネラリストです。
ある意味、次の一歩をいかようにも踏み出せるし、そのスキルは決して無駄にはなりません。だから、勇気を持って一つの分野に集中してみるのは悪くないと思います。
好きなことを見つけたら、A.T. カーニーはとことん応援してくれる
――自分が興味ある分野のプロジェクトにはどのようにアサインしてもらえますか。
奥永:気になるプロジェクトがあれば、希望を酌んでもらえます。プロジェクトを担当するパートナーに、自分から直接アプローチするのも一つの方法です。
私自身も、ヘルスケア・プラクティスのパートナーに「ヘルスケアが好きです、プロジェクトに参加させてください」と直談判しました。当然、全社のバランスもあるので全ての希望がかなうわけではありませんが、個人の興味やキャリアを最大限尊重してもらえる実感はありますね。
――ヘルスケア・プロジェクトの一員に指名され続けるために、工夫していることを教えてください。
奥永:コンサルタントに求められる一般的なスキルを向上するための研鑽に加え、ヘルスケア業界を理解し、自分なりの視点を持つための研鑽にも励んでいます。毎日ヘルスケア関連のニュースを読んだり、薬機法、薬価制度、薬理学などの幅広い分野の本や論文を読んだりと、プライベートでも日々勉強をしているんです。
私がご一緒するクライアントは、企業の利益だけでなく、常に患者さんの利益を考え、高い専門性を持ってお仕事をされています。コンサルタントとしてのスキルの鍛錬はもちろん、業界を深く理解しようと努力し続けることが、クライアントに対する誠意でもあると考えています。
先日は、国の制度改革の中心にいるKOL(Key Opinion Leader)から「本当によく勉強されていますね。さまざまな観点が出てきて議論が楽しいです」と言っていただきました。そうした地道な努力やクライアントからの信頼の積み重ねが、「ヘルスケアのプロジェクトに加えるコンサルタントなら奥永さん」という社内の声につながっていると感じます。
――社員の意志や努力が見えれば、そこを尊重するカルチャーなのですね。
奥永:そうですね。若手がやりたい分野を決めることには賛否両論あり、若いうちはいろいろな経験を積んだ方が良い、という意見も一理あると思います。A.T. カーニーは、幅広い分野で仕事をしたいという意思も、特定の分野を究めたいという意思も、等しく尊重し応援してくれます。
多様なキャリアを受容するカルチャーがあるからこそ、自分の専門分野に情熱を持って、社内外で活躍している社員がたくさんいます。
社会を支え、変えていきたい。そのために“個”をどんどん尖らせていく
――これから、ヘルスケア業界で成し遂げていきたいことは何ですか。
奥永:ヘルスケア業界のクライアントへのコンサルティングを通じて、持続的な医療イノベーションの創出をサポートするのが、私の役割だと考えています。
製薬会社・医療機器メーカーやKOL(Key Opinion Leader)の方々と連携しながら、国を動かすような提言もしていきたいですね。そして、ヘルスケアを軸に、さまざまな分野に仕事を拡張していけたらいいなとも思います。
――例えば、どんな拡張が考えられますか。
奥永:消費財メーカーや通信会社など、他業種の企業がヘルスケア領域に参入するケースもどんどん増えています。また、ヘルスケアの概念自体も広がっているんです。肉体的な健康のみならず、精神的な幸福感、社会的な生きがいも含めたより広範な“Well-being”の重要性が、コロナ禍を経て改めて認識されているように思います。
今後は今培っているスキルを生かして、貢献できるクライアント・領域をどんどん増やしていきたいです。実際に、消費財メーカーへのヘルスケア領域における提案の議論に、私が参加するケースも出てきました。
そのためには、一度大学院に通い、ヘルスケア領域をアカデミックな観点から勉強することも検討しています。先日、当社の代表取締役の関灘茂からも「ヘルスケア分野を究めるなら、専門性を高めるためにじっくり勉強するのも良いのでは」と言われました。
――関灘代表が、社員一人一人のキャリアをそこまで考えているんですね。
奥永:関灘と社員が、定期的に個別ミーティングをする機会があります。育成したコンサルタントが休職して学業に戻ったら、会社にとっては短期的にはデメリットになるはずなのに、関灘はそういうアドバイスをしてくれる。社員一人一人のキャリアを、とても大切にしてくれる会社です。
最近では、A.T. カーニーに籍を置きながら、大企業やベンチャー企業などで働ける出向制度も始まりました。
事業に直接携わってみたいと思ったときに、転職せずに出向という形でコンサルティング以外の経験を積めるのはとても有益です。私の同期もこの制度を活用しており、事業会社の組織の在り方・物事の進め方を直接学び、A.T. カーニーに戻った後の業務にも大きく還元できたと言っていました。
――A.T. カーニーに入社したら、どんな経験ができると思いますか。
奥永:多種多様なプロジェクトがあるので、やりたいことがすでにある人はそれを追求できますし、まだ見つかっていない人は業務を通じて、自分の興味を探求できます。自分の興味が見えてきたら、その興味の芽を育てていくためのフィールドも、得ることができる環境です。
若手のうちから多くの仕事を任せてもらえる分、プレッシャーがかかる局面もありますが、挑戦を楽しんで努力できる人だったら、成長はとても速いはず。仕事に対する責任感とコンサルタントとしてのスキルを、ますます磨いていけると思います。
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