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※こちらの記事は、弊社が運営する「ハウテレビジョン開発者ブログ」からの転載となっております。
こんにちは。CTOの Go里 です。
今年もサマーインターンの時期が近づいていまいりましたので、2020年9月開催したハウテレビジョンのサマーインターンについて振り返りたいと思います。
概要
昨年のインターンは、9月7日〜14日のA日程と、9月23日〜30日のB日程との2回開催でした。プログラムの内容はどちらも同じで、各日程12~13名の学生が参加してくれました。
インターンの内容は前年同様「外資就活ドットコムをさらに進化させる」をテーマに新機能の企画から実装までをやりきるという濃密な6日間でした。
コロナウイルス感染対策について
本インターンは研修含め六本木オフィスでのオフライン開催となりました。当時も今も新型コロナウイルスが猛威を奮っているため、例年オフラインでインターンを実施している他社でもオンラインでのインターンに切り替えるケースが多い状況でした。
しかし、オンラインでは参加学生へのサポートが十分にできず、その結果 インターン参加による成長機会を十分に与えられないという懸念が大きかったこともあり、オンラインかオフラインかは開催ギリギリまで本当に悩みました。
最終的に、緊急事態宣言が解除されて8月下旬は感染者も減少傾向であったことから、感染対策を徹底することを前提としオフラインでの開催を決断しました。
感染対策としては、参加学生・社員への出社前の体調確認、検温(1Fでの入館時、32Fのオフィス入室時の両方)、手指消毒、マスク着用必須化、個包装の食事提供、十分な広さのある作業スペースの提供など、考えうる限りの対策を実施しました。
1day研修
9月からのインターンで開発業務にスムーズに入れるよう8月に1day研修を実施しました。
外資就活ドットコムのシステムの全体像の理解からMVCフレームワーク、クリーンアーキテクチャ、React/Reduxのモダンフロントエンド、RDBMS、DockerやAWSなど、Web開発に必要な知識全般を駆け足でインプットしました。Web開発経験が少ない方の場合、正直1日で全てを理解するのは難しい内容だったと思います。
ただ、社員のメンターが対面でサポートしながら環境構築を行うことで、「とりあえず手元で動かして試行錯誤できる状態」「何か困ったことがあったらどのメンターに聞けば良いか分かっている状態」までは1日で行けたかと思います。
1day研修から9月のインターン本番までの期間には個人課題が課され、バックエンドかフロントエンドのいずれかを選んで架空の新機能を実装してもらいました。個人課題で行き詰まった場合はいつでもSlackでテキスト or 通話のコミュニケーションで社員のメンターがサポートする体制を組み、9月のインターンで技術面でのレベルを統一できるようにしました。
研修で使った資料は全てGithubにまとめています。
howtv/summer_internship(GitHub)
6daysインターン
Day1
初日は参加学生同士の自己紹介と、研修からの約1ヶ月間で実装してきた個人課題の発表から始まりました。
バックエンド、フロントエンドに別れ、1人ずつ簡単にデモを見せてもらったり、スクリーンにコードを映して社員がレビューし質疑を行いました。
バックエンドはクリーンアーキテクチャ、フロントエンドではReduxやSagaなどのライフタイムの理解にそれぞれ苦戦している人が多く見られましたが、ほぼ完璧に全課題を実装しきっている猛者もチラホラおり、学生とは思えないレベルの高さに社員陣も舌を巻きました。
その後、お楽しみのお弁当タイムを挟んでからCEO音成によるプロダクトづくりについてのセッションがありました。外資就活ドットコムがどんな背景で生まれたのか、UsersFirstなサービスを作って運営するとはどういうことか、などついて熱くお話しました。
それらを踏まえ、午後は3人x4チームに別れ、チームごとに企画のアイデアを出し合い、チームとして何を作るのかを議論する時間になりました。各チームには社員のメンターが2名ずつ付き、技術面や仕様面でアドバイスしながら企画を固めていきました。
Day2 ~ 5
2日目にはプロダクトマネジメントチームから企画に対する中間レビューがあり、その企画がどんなユーザーの課題を解決しているのか、その課題を解決することの優先度はどうか、なかなか思い通りには動いてくれない学生や企業を動かすためにどう動機づけを設計するか、リリース後の運用負荷についてはどうか…、などの観点でフィードバックしました。
実際に多くのサービスを企画・開発した経験がある参加者は多くなく、すんなり企画が固まるチームもあれば一度決まった後に二転三転するチームもありました。
企画が固まったチームから設計や実装を進めていきます。限られた期間で最終日のデモまでに動くものを実装するのには各チームかなり苦戦していたようでしたが、中には期間中に20本近いエンドポイントの実装をやり切ったり、スクレイパーを実装して新機能に必要なダミーではない実用的なデータを集めたりと、中途としても即戦力レベルの参加者が技術力を発揮していました。
Day6
最終日は午前中に実装の仕上げと発表の準備を行い、午後からチームごとに成果発表を行いました。評価ポイントは「ユーザーへの価値」と「技術的挑戦」の2点で、審査員はCEO音成、COO佐々木、現CXO鈴木と開発部エンジニア陣が務めました。各日程の優勝チームには賞金10万円が贈呈されることもあり、各チーム発表に熱が入っていて大いに盛り上がりました。
今回は各日程の優勝チームの企画を簡単に紹介します。
A日程: 「ユーザー同士のクローズドなコミュニティサービス」
外資就活ドットコムの中には、匿名掲示板機能の「外資就活コミュニティ」や優秀なプロフェッショナルにキャリア相談できる「外資就活相談室」などのサービスがありますが、学生同士で仲間を作る機能がありません。そこに目をつけ、学生同士でグループを作りクローズドなやり取りをできるチャットサービスを実装したチームが優勝しました。「ユーザーへの価値」を探るために実際にTwitterのアンケート機能でニーズを調査したり、(一部モックの状態ではあったものの)デモとして動くものをUIも綺麗に整えて発表できており、短期間での成果としては十分過ぎるものでした。
B日程: 「クリップしたコンテンツを整理する新機能」
外資就活には選考体験記という先輩ユーザーが投稿した企業毎のレポートを閲覧する機能があり、それをクリップして保存する機能があるのですが、「その機能が使いづらすぎる!」というポイントに目をつけたチームが優勝しました。他の多くのチームが全く新しいサービスを企画していたのに対し、このチームだけが既存機能の進化に取り組んでいるのが興味深かったです。
振り返って
今年もバックグラウンドがさまざまな学生が多く集まり、僕らにとっても刺激的なインターンになりました。一部の例を挙げると、中学時代から個人開発に取り組んでいて受賞経験のある人、企業インターンで2〜3年の開発経験を積んでいてフルスタックなスキルを持っている人、海外大でコンピュータサイエンスを専攻している人、AtCoderでイエローコーダーの人などなど。
また、前年は初回のインターンということもあり、色々と至らない点があったなという反省がありましたが、今回はそこの学びから多くのアップデートを実施。毎日美味しいお弁当や軽食の差し入れも行ったり、社員が使っているのと同等のリープチェアやモニターで開発してもらったり、Vagrantを脱却してDockerでクイックに環境構築できるようにしたり、前年以上にインターン中の体験をかなり向上できたかなと思います。
参加者の声
インターン後、参加者にはアンケートに協力してもらったのでそこで出た生の声を抜粋します。
・ 短期間でギリギリできる開発量が設定されていて、それを達成するためのサポートがしっかりしている
・ アイデアを提案して実務コードを書き換えるという、かなり実務に近い貴重な経験ができたと思います。
・実務経験や他人のコードを読む経験がある人にとっては心から楽しめるインターンでした。 ただ、実際のサービスのコードを理解しながら機能追加するのには1週間は短いと感じたので、開発経験が豊富な人にはおすすめしたいです
・環境面もとても充実していて、広く清潔なオフィス、ディスプレイの貸し出し、美味しい昼ごはん、おやつの支給、10万円の支給など、とても恵まれていたと思いました。
・今まで見た中で一番関係性が良い職場環境だったと感じました。エンジニアにとって働きやすい環境を追求されているためなのかと思いました。
・エンジニアとして働く環境(技術本の支援、テックドリブンなカルチャー)をとても魅力に感じた。
また、インターンの参加レポートをブログで公開してくれている学生がおり拝借する許可を頂いて紹介させていただきます。
ハウテレビジョンのサマーインターン2020に参加してきて楽しかった(masamichhhi’s blog)
株式会社ハウテレビジョン – 2020年サマーインターンの思い出(THE TAKAKI TIMES 私と小鳥と鈴と)
今年もやります
昨年を上回る充実した内容になるよう鋭意企画中ですので、Webエンジニアとしての成長を求める方の参加をお待ちしております!
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