会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
sponsored by レバレジーズ
優秀層の学生の中には「ファーストキャリア」に外資系コンサルティングファームや外資系投資銀行、あるいは総合商社などいわゆる「強い名前」を選ぶ傾向が根強くある。選ぶ理由も「何もしたいことがないから」だったり、「将来つぶしが利くように」だったりすることも少なくない。
一方、新卒4年目・25歳という若さでレバレジーズの執行役員に就任した藤本直也さんは、入社1年目から事業家として新しい事業を生み出し続け、組織づくりまでもけん引、同社を成長させてきた。本当に自分の価値を上げるために計算高くキャリアを歩みたいなら、やりたい仕事を初めからやり最短でその分野の専門家になるべきだ、と藤本さんは説く。
外資系コンサルや日系大手ではなく、レバレジーズを選択し、同社最年少で執行役員になった藤本さんの考え方をインタビューを通してひもといていく。
自分が生きた世界に変化を起こしたい。そのために起業家よりも「事業家」でいたかった
――藤本さんの就職活動の軸はどんなものでしたか。
藤本:当時から、「自分がいる世界といない世界に明確な差をつくりたい」、つまり自分がいることで世界によい変化をもたらしたいという思いが強くありました。ですから、自分の手で新しい事業がつくれる会社を探していました。
周りの友人たちが大学院に進んだり大手メーカーへ就職したりするのがあたりまえの環境の中、外資系のコンサルティングファームや日系大手企業に内定しながらも、ベンチャー企業に就職するという決断は非常に珍しいものでした。
ただ、当時すでに日本経済が低迷しており、親世代と同じ働き方をするのはよくないのではと感じていました。企業も技術も入れ替わるスピードが速くなっているので、大企業に入れば安泰というわけではないだろうと。
それを考えると、世の中の変化を感じ取り、新しいものを吸収して何かを生み出し続ければ、一生仕事には困らないのではと考え、事業をつくるキャリアを志すことに決めました。そのほうがむしろリスクは小さいと思ったんです。自分で考えて、自分の足で立っていきたいと考えたわけです。
――そういった考えの中で、なぜレバレジーズを選んだのですか。
藤本:最短で事業つくらせてもらえる会社だと思ったからです。当時、若手が事業をつくっている会社はほとんどなかったのですが、レバレジーズでは20代で事業をつくっている人がいたので、自分にもチャレンジさせてもらえる環境があると思いました。
また、決め手になったのは事業方針です。当時の自分の価値観では、自分がいなくなっても世界に残るものをつくりたいという思いが強かったので、ITや医療の分野など大きな流れの中で社会の重要なニーズを満たす息の長い事業をつくれるのではないかと思い、入社を決めました。
――起業するという選択はなかったのでしょうか。
藤本:世の中を大きく動かすためには、資金や人などある程度のリソースが必要です。自分で一から用意するよりも、すでに基盤がある事業会社に入ったほうが、最短で新しい事業がつくれると思ったので「社内起業」を選びました。
会社をつくるよりも、社会変革を起こしたいという気持ちのほうが強かったです。起業家であるよりも事業家でありたかったんです。
「最年少執行役員になれた」のは自学自習ができ、判断の正確性が高いから
――入社後、25歳の若さで最年少執行役員に就任していますが、それまでのキャリアを教えてください。
藤本:まず私はレバレジーズの初期メンバーではないので、仕事を頑張ったから執行役員になったんだという前提で話を聞いていただけると。私が入社したとき、すでに年商100億円で社員数200~300人ぐらいいたので、そんなに小さな会社に就職したわけではないのです。だからこそ、非常に仕事して執行役員になりました。
具体的には、大学3年生の後半からレバレジーズで内定者インターンをしていました。その時にエンジニアの問題解決サイト「teratail」を構想し、入社2年目にはその事業の事業責任者になり、今では100万人近くいるとされる日本のエンジニアの大半に使われるほどのサービスに成長させました。当時、人材のサービスしかなかったレバレジーズにメディアのサービスをつくったのが初めの2年間です。
その後は、複数の新規事業の責任者をしながら、基幹事業の事業企画、人事などを兼務していました。事業責任者クラスの仕事を“5人前”くらいやっていたので、とても忙しかったです。
せかせかと仕事をしていると4年目で執行役員に就任しました。現在は経営企画、人事、広報、マーケティング、新規事業の創造などを担っています。
――多忙ですね。改めて、なぜ最年少で執行役員になれたと思いますか。
藤本:「事業成長に必要なことを自学自習できること」と「判断の正確性が高いこと」がポイントだと思います。内定者インターン開始前から「事業づくりがしたい」と代表の岩槻知秀に伝えていましたが、その準備ができていなければ任せてもらえるはずがないと思っていたので、学生の間に何百冊と専門書を読んでインプットし、事業づくりに必要な知識を自分で勉強していました。
teratailをつくっているときも、社内にwebメディアの知識を持っている人間が少なかったので、自分で社内外問わず、情報を集めていったんですよ。社内にあるノウハウだけだと見えている範囲内でしか成長できません。イノベーションを起こすには、自分で有用な情報を取ってきたり、自分で勉強していったりできる力がないと無理なんです。
特に、会社の上層部にいると、自分で勉強しない限りは誰も指摘してくれないし誰も教えてくれないじゃないですか。だからこそ、自分でどんどん自学自習できてそれを仕事に生かせる人間が重要なんです。
次に判断の正確性について。責任ある立場に就くと意思決定の仕事が増えるので「何を正しいと判断するか」「数ある仕事の中でどの仕事の優先度を上げるか」という根本的な判断が必要不可欠ですよね。
こうした判断力は、自分が先頭に立って事業や営業、マーケティングを推進するからこそつく能力です。つまりリーダー経験や自分が大きな責任を背負ってチャレンジした経験がないと身につかないのです。私は、新規事業などの多くの場面で先頭に立って、成功と失敗を繰り返してきました。だからこそ自然とこの能力が高くなったんだと思います。
まとめると、自発的に会社の問題や必要なことを発見して勉強しながら、事業や組織をつくっていけるし、正確な判断をもとにそれを推進していける人間だと思ってもらったのではないかと考えています。
――執行役員を打診されてからしばらく悩まれたと伺いました。
藤本:はい。もともと「事業づくり」がしたくて入社したのであって、その時点では「会社づくり」は考えていなかったため、とても悩みました。ですが、1つの事業をつくるのに最低でも3~4年はかかるので、死ぬまでに15個ぐらいつくるのが限界なんです。であれば、事業をつくれる人材を育成して事業開発の仕組みをつくることができたら、社会によりよい影響が与えられると考えるようになりました。
同時に、とある大学教授から「日本で年商300億円以上の企業の20代役員は国内に数人くらいしかいないんじゃないか」と意見をもらったのも大きかったです。単純に自分しか見せられない背中があるんじゃないかと思ったんですよね。アメリカにマーク・ザッカーバーグがいるから起業を志す若者が多いように、自分も若者の良い見本になって、挑戦する若い世代が増えるといいなと。
自分のキャリアのために執行役員になるというよりも、若いリーダーをレバレジーズも世の中も求めているのかなと感じたことが執行役員になる大きな決め手でした。だから、就任後の今も、気合いを入れて仕事ができているんです。
事業をやるためには事業をやること。遠回りに意味はない
――「つぶしが利くから」「やりたいことを探すために」といった観点で、ファーストキャリアを選ぶ学生もいるようです。藤本さんも外コンや大手企業からお誘いがありながらレバレジーズに入社していますが、どう思われますか。
藤本:私は「つぶしが利くキャリア」というものは存在しないと思っています。
そもそもキャリアって「どの会社にいったか」ではなく「何をしてきたか」でしか評価されません。要は、その時までに身につけたスキルを見て「あなたは何の専門家なのか」を判断されます。その専門性は種にひもづくので、「ファーストキャリアで何の職種につくか」でその後のキャリアがほとんど決まります。
そのため、ファーストキャリアが外資系コンサルティングファームであれば、コンサルタントを専門として歩むことになるし、外資系投資銀行に就職すれば金融系の専門という扱いになります。仮にそこから事業会社へ転職したいとなったら、彼らはマーケターでも営業でも事業開発担当でもないので、キャリアチェンジは簡単ではないですよね。
私は事業開発がやりたかったので、就活中いろんな人にどうやったら事業家になれるのかを聞きましたが、「事業をつくるなら大手のほうがいい」とか「コンサルのほうがいい」とか、“ウソ”をついてくる人が本当に多かったです。でも、本当に事業をつくっている人に聞くと、「事業開発」っていう仕事をそもそもしないと事業をつくれないことを教えてくれたんですよね。
事業開発、営業、マーケティング、コンサル、金融。これら一つ一つが別の仕事です。だからこそ、本当の意味では「ファーストキャリア」って存在しないと思うんですよね。だって、自分がやりたい職種や仕事を選んでそれを極めていけばいいんですから。
「ベンチャーに行ってから……」「大手に行ってから……」「コンサルにいってから……」。そんな風に考えている時点で、初めから事業開発を極めよう、マーケティングを極めよう、コンサルティングを極めようという人たちには絶対勝てません。
――とはいえ、ファーストキャリアを考える際に大事なことは何だと思いますか。
藤本:「何の仕事をしたいのか」をちゃんと見極めることだと思います。
たとえば、マーケティングをしたいのならベンチャーを選ぶことはありでしょうね。弊社もそうですが最先端のマーケティングは、ベンチャーがやっていることが多いです。事業開発もそうですよね。最近では大手でも若手のうちから事業を任せる動きもありますが、やはりベンチャーのほうが若手からどんどん事業をつくっていっている人材が多いです。やりたいことを決めると自然に選択肢って決まります。
逆にいうと「将来事業経営をしたいから、まずはコンサルティングファームに入社して業界知識を広くつけたい」という人がよくいますが、やりたいとが決まっているならそんな遠回りはせず、最初から事業をつくったらいいです。また、「やりたいことができた時にやれる力をつけるためにコンサルティングファームを志望する」という話もよく聞きますが、そうしていたらやりたいことなんて一生決まりません。
やりたいことを最速で実現できる会社をファーストキャリアに選び、その会社で突き抜ける覚悟を持って入社するべきだと思っています。私が事業開発を最初からできる会社を選んだのも、「事業をつくる仕事をやるためには事業開発の仕事を初めからやること」が最短だと思ったからです。やりたいことがあるなら最初からやっていたほうが早くその職種の専門家になれますし、職種を極めると会社に依存せず自分自身で稼いでいけるので、市場価値が上がります。
――ネームバリューを重視した就職よりも、やりたいことを最初からやるほうが重要ということでしょうか。
藤本:そうですね。いつまでもやりたいことを探しているのは、20代がもったいないし、意味がないと思いますね。40代よりも30代、30代よりも20代のほうが成長しますよね。なので、自分がやっていくべき職種を若いときからやっていくことが本当に重要です。
――やりたいことがない学生はどうしたらいいのでしょうか。
藤本:それはやりたいことがないのではなく、諦めているだけではないでしょうか。「お金を稼ぎたい」とか「家族を幸せにしたい」など、誰にだってやりたいことはあるはずです。格好良くなくても、素直に自分のやりたいことを言葉にして、それを実現させるキャリアを選べばいいんです。
社会に出てからよりも、就職活動中のほうがよほどいろんな人に会えますし、いろんな会社を見ることができます。就活は良いチャンスだと思って、きちんと自分のやりたいことを見つめてほしいですね。
――現在でもレバレジーズでは藤本さんのように、若手社員が新規事業を立ち上げることはできるのでしょうか。
藤本:もちろんできます。実際に何人もやっています。
実際に社内の事業責任者の約半数が新卒出身です。たとえば、新卒向け就職エージェントの「career ticket」は現在新卒入社して7年目の社員が入社4年目のときに立ち上げた事業です。また、そこが運営する 「career ticket cafe」は、同じく現在入社4年目の新卒社員が3年目のときに立ち上げた事業です。
そのほかにも「レバテックルーキー」の責任者は、現在入社4年目の社員が2年目のときからやっていますし、現在の海外事業のマーケティング責任者は今年新卒入社したばかりの社員です。レバレジーズで若手が立ち上げた事業を挙げたらきりがありません。
レバレジーズで新規事業をつくる時は、代表の発案に手を挙げた社員が一緒につくっていくパターンと、事業案を持った社員が代表や私たち役員陣に直接相談してきて進めていくパターンが多いです。今でも年間いくつもの新規事業が動いていますし、変わらずそういう環境はあります。
――最後に、レバレジーズはどのような学生に来てほしいですか。
藤本:受け身ではなく「自分でガンガンやってやろう」「自分がレバレジーズをつくってやろう」など、主体的に会社をつくっていきたい学生にきてほしいです。
現在、急拡大のフェーズなので、3~4年経てば会社の規模が約2倍になるでしょう。つまり社内の仕事は、3~4年も経つとガラッと変わることが多いんですよ。だからこそ、一緒に会社をつくっていきたい人や大きな変化を楽しんでくれる人に来てほしいですね。
そんな情熱と自信を持って、一緒にレバレジーズをつくっていってくれる仲間を求めています。
この記事を友達に教える