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総合商社選考の裏側とは?
皆さんこんにちは、外資就活相談室チームです。
本日は外資就活相談室の回答者であるプロ彼氏さんとcocoaさんの対談をお届けします。
2018年の9月から相談室の回答者として就活生の皆さんの疑問にお答えして頂いているお二人に、「商社の選考上の裏話」から「将来のキャリアプラン」までお話していただきました。
それではまずは、簡単にお二人のバックグラウンドをご紹介します。
〈Profile〉※インタビュー当時
プロ彼氏さん
●日系投資銀行入社予定
●財閥系日系総合商社から内定獲得
●米系投資銀行プライマリー部門から内定獲得
●他戦略コンサルティングファームから内定獲得
●国立文系大学院生
〈Profile〉※インタビュー当時
cocoaさん
●財閥系総合商社入社予定
●外資系投資銀行IBDから内定獲得
●外資系投資銀行マーケッツ部門から内定獲得
●外資系総合コンサルティングファームから内定獲得
●日系投資銀行から内定獲得
●広告代理店から内定獲得
●私立文系学部生
1. 学生生活で特別な活動をしていなくても面接は突破できる
2. 外銀・外コンの内定は商社の選考に明らかに優位に働く
3. 優遇ルートに乗れれば6/1に内定を獲得することも可能
4. 配属リスクをどう捉えるかで商社を選ぶかが決まる
5. 将来的にやりたいことは出世?起業?
6. 内定が欲しいなら、早くから足を動かすべき
この対談コラムは前編・後編の2本立てで構成されています。
まずは前編として、目次の1~3をお送りいたします。
学生生活で特別な活動をしていなくても面接は突破できる
司会)本日はどうぞよろしくお願いします。
早速ですが、投資銀行や戦略コンサル、広告代理店、そして総合商社などに内定されたお二人ですが、学生時代はどのようなことに力を入れたのでしょうか?
cocoa)私は、とりわけ目立った活動はしていません。
サッカーサークルと、かなりのコミットを求められるゼミでの活動、そしてビジコンへの出場などです。面接でもこのあたりの話をしていました。
プロ彼氏)私は、現在大学院に所属しているのですが、面接の際にはほとんど大学院の話はしませんでした。その代わりに小学4年生から大学3年生まで続けていた野球部での活動の話を中心に、大学院時代に自分で起業した事業の話などをしていました。
大学院では社会人経験のある学生向けのMBAを取得したのですが、この話をしても実務経験のある面接官の方に対してはどうしても薄いエピソードに聞こえてしまうと思ったのと、何より話自体が面白くないと感じていたので、なるべく控えていました。
司会)なるほど。学生生活でゼミや起業などの活動をされてきた中で、どのようにして選考を受ける業界・企業を絞ったのでしょうか? また、どの業界・企業から選考を始めたのでしょうか?
cocoa)私は、業界を絞らずに分け隔てなく選考を受けていました。そして適性のある企業、すなわち内定をもらった中から選ぼうと考えていました。そこでまずは、選考が早く、かつ箔が付く外銀・外コンを受けました。その後は少しでも興味のある業界・企業に応募していきました。
プロ彼氏)私も理由こそ違うものの、外銀・外コンから就職活動を始めました。私の場合は、当初は総合商社に行きたいと思っていたので、商社の選考で有利になるといわれていた外銀・外コンを受けました。
司会)そんな何にでも全力で取り組まれてきたお二人のようですが、内定者としての今の期間はどのように過ごしているのですか?やはり勉強などをされているのでしょうか?
cocoa)主にファイナンスの勉強をしています。というのも、総合商社は入社するまで配属が分からないので、どこの配属になっても活きるファイナンスの知識を習得しようと考えたからです。
他の内定者は英語も勉強しているようですが、私はTOEICのスコアの基準を既にクリアしているので、やっていません。
プロ彼氏)私は資格の勉強はしていません。投資銀行業務で必要になるであろう簿記やファイナンスの知識は、既にMBA時代に独自で学んだからです。英語の課題もありますが、私も同じく英語は得意なので免除になりました。
金融業界に入ると専門性は身に付きますが、一方で視野が狭まるので、なるべくそうならないように今は趣味に興じています。ビリヤードやボウリングなど、ボールを扱う競技が好きですね(笑)。
外銀・外コンの内定は商社の選考に明らかに優位に働く
司会)では、いよいよ商社についての具体的な質問に移らせていただきます。まず最初に、「数ある業界の中で、何がきっかけで商社に興味を持ったか」です。また、「商社就活といえばOB・OG訪問必須」と巷ではいわれていますが、OB・OG訪問はいつ頃からしていましたか?
cocoa)とある総合商社のインターンに参加したことをきっかけに興味を持ちました。その後OB・OG訪問を開始したので、結構スタートは遅いほうだったと思います。
プロ彼氏)私の場合は、就活を始めた当初から総合商社に強い憧れを抱いていました。ですので、就活を始めた修士1年の4月からOB・OG訪問もしていました。
司会)OB・OG訪問で何か工夫されていたことはありますか?
プロ彼氏)私はOB・OG訪問の際、全員に手土産を持って行っていました。男性には「既に切れている羊羹」、女性には「個包装のクッキー」と決めていました。どちらも職場の方々に配れるよう、小袋入りのものを選ぶという配慮も欠かしませんでした(笑)。
cocoa)手土産持っていっていたんですか?! そんな人、初めて聞きましたよ(笑)。
プロ彼氏)僕以外で持っていっている人も知りません(笑)。
司会)OB・OG訪問含め、「商社の選考対策」はいつ頃から始めましたか?
cocoa)何をもって「商社の選考対策」というかによりますが、3年生の夏前ですかね。外銀・外コンの内定・インターンへの参加歴が箔になると聞いて実際に受けていたので、これも「商社の選考対策」といえるかと。
プロ彼氏)私はOB・OG訪問を開始した修士1年の4月ですかね。私も最初にOB・OG訪問した某総合商社の社員から、外銀・外コンの内定が商社の就活に有利に働くと聞きました。
司会)なるほど。外銀や外コンの内定をとることで総合商社の選考が有利になるという理屈はわかりますが、それで実際に外銀や外コンの内定を獲得してしまうことがすごいですね。普通はなかなかこれだけの人気企業から内定をもらえませんから(笑)。就活を通じての選考突破のコツなどあれば聞きたいです。
cocoa)正直「選考慣れ」が一番大きいです。私も夏のインターンでは結構落ちました(笑)。
極論、志望理由とガクチカ(学生時代頑張ったこと)を詰めることができれば、大体の企業は受かります。
総合商社では、これに加えて外資系企業の内定も有利に働いたと感じています。
プロ彼氏)私の場合は、ジョブやインターン中のメンバーへの気遣いといった点を評価されていたと思います。私以上に頭のいい学生が沢山いる中で、私の唯一の強みは「気配り」だと感じていたので。
またcocoaさんと同じく外資系企業の内定も有利に働いたと感じています。
優遇ルートに乗れれば6/1に内定を獲得することも可能
司会)OB・OG訪問やインターンに参加したことで、本選考で優遇ルートに乗ったりすることはあるのでしょうか?
cocoa)あります。しかし、ただOB・OG訪問をするだけ、インターンに参加するだけでは意味がなく、それぞれで「良い評価」をもらえないと意味がありません。
司会)本選考での優遇ルートとは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
cocoa)会社によると思いますが、面接の回数が減ったりというようなケースが一般的かと思います。
この優遇ルートに乗る方法は、インターンで高評価を獲得する以外にも、OB・OG訪問の好評価や、難易度の高い企業の内定を持っていることが基準になるようです。
プロ彼氏)私は某商社に複数回OB・OG訪問していたところ、複数の学生対社員の質問会形式のOB・OG訪問に案内されました。途中で辞退してしまったので定かではありませんが、恐らくこれが優遇ルートだったのかなと思います。
司会)やはり実際のところ、どこの商社でも優遇ルートはあるんですね。
プロ彼氏)商社に限らず、どこの企業でもあり得る話だとは思いますよ(笑)。
おわりに:対策をして商社就活を突破しよう
いかがでしたでしょうか。商社就活の参考になれば幸いです。
引き続き後編の記事もぜひご覧ください。
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