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『ドラゴン桜』編集者・佐渡島庸平氏が語る個の時代に花を咲かせる方法

個人の力が試される時代になっている。企業規模や報酬の大小、学歴といった、これまで重要視されてきた価値も転換期を迎えている一方で、個人が属して個人を支えるコミュニティが多様化している。作家をサポートする「クリエーターエージェンシー」という形態の企業「コルク」の代表取締役で、コミュニティ「コルクラボ」を主宰する佐渡島庸平氏に、変化が激しい時代を生きていく方法について、語ってもらった。

〈Profile〉
佐渡島庸平(さどしま・ようへい)
1979年生まれ。灘高校、東京大学文学部卒業後、講談社入社。週刊モーニング編集部で「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」などを担当。2012年、クリエーターのエージェント企業「コルク」を創業。ツイッターアカウントは@sadycork

 

“優秀”とは「ゲームがうまい」?!変わる優秀さの定義

――「個の時代」と言われるようになって久しいですが、実際に個人の力で生きていける時代になっているのでしょうか。

自ら発信するための手段が増えてきたため、個人で稼ぐことも可能になっている。時代感覚が優れた学生らは、ブログなどの広告収入で稼ぎ、勉強のために、オンラインサロンに入会している。また、アプリを使えば、すぐに物を売るというビジネスを始められる。どうすれば高く売ることができるか。付加価値を付けるにはどうするかを考えることでビジネスセンスも磨かれる。

高学歴や短期的に給与が高くなるような職業がよいとする、旧世代の優秀さにしがみついた、かなり偏った価値観を持った人もいまだにいる。しかし、個人で生きている時代になってきて、「優秀さの定義」も変わってきている。例えば、おいしいレストランを知っている、ゲームがうまい、などだ。江戸幕府下で働くつもりだったが、「優秀」の定義が異なる明治維新へ時代が移行。これにうまく対応できない人が増えているようなものだ。大企業で働く人たちは、その企業に属している間は、エリートで通用するかもしれないが、企業を離れたらどうなのか。不安に感じている人も多いと思う。

世間の「いい」ではなく、自分の「いい」を見つけろ

――佐渡島さんが主宰している「コルクラボ」をはじめ、様々なコミュニティが出てきています。

以前は、家族以外のコミュニティといえば学校等しかなかったが、数も質も変わってきて、小さいコミュニティが増えた。そのため、所属するコミュニティを自由に選べるようになってきた。以前であれば、学校など既存コミュニティが自分に合わなければ、苦しく生きなければならなかった。だが、選択肢が増えたため、自分に合うコミュニティを見つけやすくなった。その中で、自分を見つけていければいい。

コミュニティでは、人との関わりが頻繁で、コミュニケーション能力を磨くことできるため、キャリア形成にもプラスとなる。そこで重要なのは、自分が楽しめるか、他人を楽しませることができるか、だ。

学生時代から、様々なコミュニティに出入りしていれば、いろいろな魅力的な人と出会うだろう。そのコミュニティに所属している人がよいと思っている場所へ行ってみて、自分も「いいな」と思えるなら、これが自分なりの「いい」になる。これをどれだけ早い段階で見つけるかが重要になってくる。自分なりの「いい」を世間がよいと見ている必要はない。

突き抜ける人は、つまらないことを我慢してまでやらない

――キャリアを形成するには能力を磨いていく必要がありますが、そのプロセスは楽しいことばかりではないように思えます。

能力を磨こうと思って、生きていてもしんどいと思う。あまり楽しくないうえ、幸せではない。だが、ある程度いい暮らしをするために、能力を磨き、キャリアを構築している人も多かった。だが、突き抜ける人は、楽しくないことを我慢してまでやらない。行為を本気で楽しめる人が成長できるという極めてシンプルな時代になってきていると思う。

給与がある程度高い企業に入るために、楽しくもないのに我慢して能力を磨くのは、資本主義の奴隷といえる行為だ。一方、主体的に楽しむ人のまわりに楽しく仕事をする人が集まり、お金も集まってくるという流れが出てきている。

仕事とは、つまらないことに耐えること、と考えている人もいるかもしれないが、ダメな自分を肯定する考え方だ。楽しめてないなら、今すぐ、抜け出せばいい。

――ファーストキャリアは、大企業かベンチャーかで悩む学生もいます。

大企業かベンチャーかという会社の規模ではなく、創業者が会社にいるかどうかで選んだほうがいい。創業者が大胆な意思決定をして、企業が非連続な成長をする可能性があるためだ。創業者がどのように考え、行動したか、実際に目の当たりにすることは、非常に刺激的だと思う。

ただ、ベンチャー企業に入ると、入社や退職も頻繁にあるため、独立しても生活できると思えるようになる。「意外と食べていける」という感覚は、小さい会社ほど持ちやすい。大企業では、「会社の看板を使って稼いでいて、独立しても稼げない」と考えている人が多いのとは対照的だ。

ベンチャーの場合、数千億円規模のプロジェクトに関わることは難しいかもしれない。だが、限りなく個人に近い感覚で社会を見つめることで、個人の力を磨く必要性を感じる機会が多いのではないかと思う。

自分の人生を他人に丸投げするのは、やめよう

――社会の激しい変化に対応していかないと、企業も生き残れません。個人は企業とどのように付き合っていけばよいでしょうか。

他人に食べさせてもらおうとか、他人に楽しませてもらおうとか、誰かに寄生した生き方をやめることだ。どんな会社に入ったとしてもその会社が稼げるように、会社を時代に沿うように変えていけばいい。会社と稼いでいくという姿勢が必要と思う。

単純労働は機械に置き換わり、学力によって担保されていた知的労働の中の機械的労働も、機械がやるようになってきている。だが、厳しい時代になっているのではない。主体的に楽しめる人間が職を得る時代になっているというだけだ。

企業で働くというのは、「自分株式会社」から、自分を企業に派遣することだが、重要な派遣条件を見ないで派遣する人が多すぎる。有名な企業、研修制度が整っているなどが条件だと考えるかもしれないが、そうじゃない。自分の人生を他人に丸投げするのは、やめよう。

「あいつにできるなら俺にもできる」。枠にはまらない生き方を選ぶ若者が増加

――起業というキャリアにも注目が集まっています。

起業には、いくつかポイントがある。「0→1」が最もきついが、これはやるしかない。次に、従業員を雇用するときにも、「0→1」と同じようなストレスがある。従業員を増やしていくには、人を呼び込むだけのストーリーとビジネスの仕組みが必要だ。従業員が自分だけの株式会社を立ち上げ、サラリーマンを続ける選択肢もある。従業員を増やすかどうかは、「どういう人生が楽しいと思うか」で判断すればいい。

起業する場所は国内に限らない。東京大学が開催するブロックチェーンの講座を受講、米国の大学に行き、米国で起業を目指している、知り合いの高校生がいる。ビジネスプランを見せてもらったがすごくよくできていた。彼に限らず、若い人を見ていて思うのは、規格外のとてつもない人が出てきている、ということ。彼に刺激をもらい「あいつにできたなら俺にもできる」と後に続く人が増えるのではないか。

――佐渡島さんは、経営者と編集者を両立されています。共通点はあるのでしょうか。

編集者は、作品が社会の中でどのように受け入れられるか、受け入れられるようにするにはどうすればよいかを考える。経営者は、会社が、社会でどのようにポジショニングされるかを考える。編集者であれば作家の世界観に、経営者であればヒト、モノ、カネに正しい文脈を作り、社会の中に投げ込むのが仕事だ。

出版業界の産業構造が変わったため、ヒット作を継続して出していかないと、作家が生計を立てるのが難しくなっている。コルクを創業したのは、作家が、自分の才能を十分に生かして成功できるように、チームとしてサポートをするためだ。

経営者と編集者にとって必要となるのは、俯瞰して物事を見ること。俯瞰するとは、客観的になること。主観的世界観の中で生きていると比較をしないため、出来事や物事を正しく評価できない。

俯瞰する力が全ての人にとって重要なわけではない。そういう立場になれば必要ということだがビジネスにも応用できるかもしれない。

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