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「消耗戦ではなく、自分に意味があることをやろう」チームラボ代表・猪子氏が語るキャリア論

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アートとデジタルテクノロジーを組み合わせ、先進的な取り組みを続けるアート集団、チームラボ。独自の進化を遂げているチームラボを東京大学の学生時代に仲間と立ち上げたのが猪子寿之代表だ。競争が激しくなる社会で若者が生き残っていくための方策について聞いた。

〈Profile〉
猪子寿之(いのこ・としゆき)
チームラボ代表。1977年生まれ。2001年東京大学計数工学科卒業時にチームラボ設立。チームラボは、アートコレクティブであり、集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

 

――猪子さんには、学生はどのように見えていますか。

私が学生のころと比べて、スキルを獲得するための情報を得やすくなっているため、自分の能力を伸ばせる人は、自分の力でいくらでも伸ばせる。レベルが高い人が増えているのではないか。

一方、学生に限ったことではないが、社会が非常に非寛容になっている。この「地域」、この「時代」、この「瞬間」にしか通用しない「常識」を振りかざして、「常識」から逸脱すると強く非難する。失敗した者への攻撃も強い。そういう意味で内向きになっているのではないか。非常に危険だと思う。

ローカルな「渦」に入り込むな

――こうした社会で生き残っていくための方策をどのように考えますか。

封建社会から国民国家に変わったように、現在、グローバルという、新しい社会に向かって大きくシフトしている。一方、先ほども話したが、ローカルな人々は、狭い常識や正義を振りかざしている。自らグローバルな生き方を選択することで、ローカルな「渦」に入り込まずに済む。

――「グローバルな生き方」とは。

世界的なリーダーとして活躍する、英語によるコミュニケーションができる、相互理解
ができる、というようなことが「グローバルで生きる」ということではない。

私は、学生時代に仲間とチームラボを設立した。それは、自分にとって意味があり、ほんのちょっとでもいいから、人類や世界にとって意味があることをやりたかったからだ。この意味を積み重ねられれば、競争がない社会へたどり着き、勝手にグローバル化すると考えた。

「アートとデジタルテクノロジーを組み合わせたら、面白い」などと考えたわけではなかった。私にとって、アートを作ることが、意味があることであり、作るというプロセスを経れば、人間世界をもっと知れると考えた。

自分にとって意味があることなら、誰に評価されなかったとしても、結果が出なかったとしても、それは、意味があると思う。他人の評価に軸足を置かないと、神経をすり減らす短期戦にならない。

合理的なビジネスは受験と似ている

――短期戦となるビジネスが多いように感じます。

海外で普及しているサービスを国内に持ってきて、ビジネスとして成立させる動きも活発だ。ビジネスとしては合理的で、素晴らしいと思うが、エリートの仕事ではないと思う。海外で普及しているサービスをコピーして国内で市場シェアを獲っていくプロセスは、答えが明確な問題をいち早く解く受験と似ていて、競争が激しく、消耗戦となる。私はそんな生き方はしたくなかった。

人は誰しも美意識で生きている。これは合理性を超越している。

――グローバルで活躍するには、専門性やスキルは不可欠ですか。

グローバルで活躍するため、専門性やスキルは手段の一つとなる。直感も重要で、直感は専門的な領域においてのみ、飛躍的な結果を出すとされている。自分が多く判断したり、経験した分野では、直感は強い。年齢も関係がない。逆に、精通してない分野では、直感はほとんど意味をなさないと考えられている。

消耗するような競争は意味がない

――競争が激しく、消耗戦が繰り広げられる社会で、若者がどのように活躍の場を見出していったらよいと考えますか。

たとえ、マーケットが大きくても成長が鈍っている分野は極めて競争が激しい。教科書通りに言えば、成長している分野で活躍できればよい、ということになるが、もっといいのは、始まったばかり、あるいは、これから始まる可能性がある分野。ニッチでも構わない。重要なのは、成長をしていること、消耗するような競争がないことだ。

――成長といえば、特に優秀な若者は、自分を成長させようとする意欲が強いです。成長とは、具体的にどんなことを言うと思いますか。

みんなが成長したくて「これが成長」という答えを探るとすれば、それは競争が激しい世界になる。そんなことよりも、答えがない問題を自分で見つけて、自分にとって、意味があることができれば、競争力が強い人材になっていると思う。

――専門家集団であるチームラボを束ねるために、どんなことを実践していますか。

特にない。人を束ねることは難しいし、私にとってそれほど重要ではない。私は採用面接もしない。少し話をしただけで、どれくらい仕事ができるか、判断できないからだ。それよりも、「再現性がある知」を見つけることのほうが重要。とても小さくて応用範囲も狭いかもしれないが、その知は組織全体で共有できるため、組織を確実に強くできる。

――アートと人工知能は親和性は高いですか。

デジタルアートは、人や空間をセンシング(センサーを使って音、光などを計測すること)する必要がある。センシングは人工知能と極めて相性がよいため、人工知能を活用している。だが、人工知能の分野で世界に行こうとは思ってない。人工知能は、世界中の天才たちが関わる分野で、競争が激しい。

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