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「公認会計士=監査」じゃない!PwCあらた出身のベンチャー企業役員が語る魅力とは?

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(取材先の事情により、内容の一部を2023年10月12日に変更しました)

ガバナンス、リスクマネジメントにおける経営コンサルティングと、公認会計士がかかわる会計監査の二つのサービスを軸に企業の経営支援を行うプロフェッショナルファーム、PwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)。公認会計士といえば監査業務、というイメージが強いですが、同社出身の公認会計士は、監査業務にとどまらず活躍の場を広げています。公認会計士の魅力や資格を取得する利点などについて、同社出身の公認会計士で、株式会社Xenoma(東京都大田区)の取締役経営企画部長、富取祐香さんに聞きました。

〈Profile〉
富取祐香(とみとり・ゆか)
2008年慶應義塾大学経済学部入学、在学中に公認会計士試験合格、2012年同大学を卒業、あらた監査法人(現・PwCあらた有限責任監査法人)入所。2014年8月、株式会社ネクストイノベーション入社、11月に公認会計士登録。ネクストイノベーションに在籍中、15年11月に株式会社Xenoma設立に伴い取締役経営企画部長に就任。16年5月、Xenomaに移籍。

※内容や肩書は2018年11月の記事公開当時のものです。
 
――なぜ公認会計士を目指そうと思いましたか。

富取:小学生のころから、負けず嫌いだったためか、比較的簡単な仕事ではなく、男性と同じようにやりがいのある仕事をしたいと思っていました。親に話したところ、資格があると有利なんじゃないか、とアドバイスをもらいました。挑戦するなら、難しい資格がいいと思い、公認会計士の資格を取ろうと決めました。

中学生や高校生のときも、公認会計士になろうとは思っていましたが、簿記など特にそのための勉強をしていたわけではありません。部活や、趣味のダンスに熱中していました。高校を卒業した春、公認会計士の資格取得を支援する専門学校から無料体験講座の案内が届いたことをきっかけに、専門学校に通い始め、大学3年生のときに試験に合格しました。

医師や弁護士も将来の仕事としていいのではないかと考えましたが、資格取得まで時間がかかることや自分の適性などを考えて、公認会計士に決めました。

資格の「信用」があるから得られるメリット

――公認会計士の資格を取得したことによるメリットを感じたことはありますか。

富取:PwCあらたに在籍していたときには、入社1年目であっても上場企業の経理部長といった企業の幹部と、直接やりとりをする機会が思いのほか多かったです。事業会社では、こうはならないのではないでしょうか。1年目の社員が話した意見であっても聞いてもらえる。これは、資格を持っていることによる「信用」があるからだと思います。

ベンチャー企業に移籍してCFO(最高財務責任者)として仕事をしているときでも、資格があることで「きちんとした人がついている会社」と見てもらえることは大きいと思います。

――PwCあらたに入った経緯を教えていただけますか。

富取:大学3年生の8月に公認会計士の論文式試験が終わった後、監査法人の就職活動が始まります。PwCあらたをはじめ、四大監査法人といわれる監査法人を受けました。そのなかで、PwCあらたは最もプロフェッショナルを感じました。面接官との距離感が心地よく、仕事がしやすそうに感じたのを覚えています。

面接の場で、内定を出してくれたことも大きかったです。早くオファーを出してくれたということは、マッチすると思ってくれたということだと思ったからです。

――PwCあらたで、監査業務を経験したことで得られたことは。

富取:企業の全体像を把握できたことです。ある上場企業の監査業務を担当したときに通年でアサインされたのが、インチャージと私だけ、ということがありました。売り上げのほか、原材料調達、内部統制など担当する項目も多岐に亘りました。全体感を理解することで、経済の仕組みに肌で触れる貴重な機会を得たと思います。

製造業やサービス業、商社など、幅広い業界を担当させてもらいました。商社は、会社によって扱う商材が異なり、監査のアプローチも商材によって異なります。この経験は同じ商材を扱う別業種である物流会社や飲食業の企業の監査で活用することができました。

事業を作っていく業務に魅力を感じる

――貴重な経験ができたPwCあらたを辞めたのはなぜですか。

富取:事業を自ら作っていく側の業務に携わりたいという思いが強くなってきたからです。もともと、公認会計士という資格を使って、監査業務という仕事を長く続けていきたいという思いはそれほど明確にはありませんでした。

また、公認会計士という同じバックグラウンドを持つ人とは、異なった考え方をする人と仕事がしてみたい、と思ったのもきっかけです。

こうしたときに声をかけてくれたのが、前職の株式会社ネクストイノベーションの代表をしていた方。「俺、世界獲るから」と普段から言うような人で世界を獲る=世界を幸せにする、という意味だったようです。変わった人だと思いましたが、こんな人と仕事ができれば、違う景色が見えるのではないかと思うようになっていました。現在、勤める株式会社Xenomaの社長である網盛一郎は、ネクストイノベーションの共同創業者です。

――Xenomaではどんな業務を担当していますか。

富取:Xenomaは、東京大学・染谷研究室の伸縮性エレクトロニクス技術を活用して身体の動きや生体情報を捕捉できるスマートアパレル「e-skin」を開発するベンチャー企業です。私以外の役員が全員技術者なので、財務だけではなく、人事や法務といった管理部門やアライアンスなどの戦略の一部、広報も担当しています。かなり幅広いですね。Xenomaを創業する時から役員で入ることになりましたが、その時から「管理部門は全部よろしく」と言われていました。

ーー多岐に亘る業務を担当しているときに、公認会計士の資格や経験を生かせますか。

富取:監査業務には、実は、会社を俯瞰して見る力が必要です。全体を見て課題を抽出するような力と言い換えてもよいかと思いますが、これは、とても役立っています。市場環境や会社の業績、チームメンバーの状況などさまざまな情報から全体感を理解して、資金調達計画を策定するときなど、監査業務と通ずることもあるかと思います。

組織の課題をとらえて対応する楽しさ

――今後携わりたい業務があれば、教えてください。

富取:まずは、上場やM&Aなど方法はいろいろありますが、XenomaをExitまでは持っていきたいです。創業当時は従業員が数人の企業でしたが、コミュニケーションが難しくなるといわれる30人程度まで増えて、転換期を迎えています。まず、これを乗り越えて、事業の拡大を支え、上場準備を進めたいです。刻一刻と変わる組織の課題をとらえて、対応していくことは楽しいです。

Exitができたら、もう一度新しいベンチャーに入り、成長させていくこともできたらいいなと思います。

――お話を伺っていると「経営者を支えるプロ」を目指していらっしゃると感じます。

富取:よく社長は孤独、と言われます。これは、社長とほかの経営陣とは視座の高さが違うからだと考えています。社長と経験は異なるため、差分を完全にうめることは難しいですが、同じ高さの視座を持ち、社長とは違う角度から物事を捉え、ともに会社を大きくしていくことはできると思います。そのために、Xenomaでは、公認会計士としての経験をもとに思ったことを遠慮なく話しています。

――公認会計士は、人工知能に置き換わる仕事の上位に入ります。

富取:置き換えられる業務と置き換えられない業務があると思います。例えば、会計データと領収書の金額が一致するかを確認する、といった業務は置き換えられるでしょうが、クライアントとコミュニケーションをして、イレギュラーな取引の会計処理や留意事項などを事前に把握しておく、というような業務は、置き換えは難しいでしょう。

――女性にとって公認会計士の資格を持つことは、どういうメリットがありますか。

富取:スキルがあることが誰から見てもわかりやすいことがメリットです。出産後、育児休暇を取得して復職する場合でも、柔軟な働き方ができるのではないでしょうか。実際、PwCあらたで働いているときには、2人の子供を持ちながらも時短勤務などを利用し、仕事との両立をしていた方がいらっしゃいました。

理系の論理的思考力、公認会計士業務で生かせる

――数字を扱うことが多い仕事であるため、理系と親和性が高いように思えます。

富取:理系の学生には数字に強い人が多いので、公認会計士試験にも強いのではないでしょうか。また、実験などで培われる論理的思考力は有利に働きます。理系には進んでみたものの、研究者や技術者として働く自分を想像できない、ビジネスの要素が強い仕事がしたい、と感じたら、公認会計士も選択肢となると思います。

コンサルティングファームに入社する理系学生も多いです。先輩から話を聞いて、コンサル業界に憧れを抱きながらも、本当に自分に適した仕事なのか、と自問する学生がいたら、公認会計士も考えてみるのもよいかもしれません。

学生のときには、将来やりたいことを見つけることはそんなに簡単なことではないと思います。ですが、進みたい大まかな方向性があれば、一歩踏み出してみることが重要ではないでしょうか。公認会計士の資格を取ったからといって、公認会計士として仕事をする必要はなく、進むべき道を阻まれることもありません。公認会計士の資格は、一歩踏み出すきっかけや、幅広いキャリアの形成に力を貸してくれる存在になると思います。


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