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三井物産採用担当インタビュー「学生の挑戦を聞きたい」

〈Profile〉
清水英明(しみず・ひであき)
三井物産株式会社 人事総務部 人材開発室 マネージャー。
2007年入社。食品原料部にてチョコレート原料の輸入営業を担当。
2009年、同部にて乳製品原料の輸入営業、海外関係会社管理を担当。
2012年、アジア・大洋州本部戦略企画室へ異動、シンガポールへ駐在。同本部全域の戦略立案・アパレル販売事業等の事業投資支援を担当。
2015年、食品原料部にて乳製品原料の輸入営業立て直し。海外関係会社の増資引き受けを担当。
2017年から現職。

 
こんにちは、外資就活 商社チームです。

総合商社といえば高い収益性、世界を股にかけて仕事ができるなど、その魅力の多さから就活生に絶大な人気がある業界です。中でも財閥系の総合商社は、日系企業狙いのトップ層だけでなく、外資系企業の内定を獲得した優秀層も含めた、日本の就活生のトップ達が入社を志望する程の人気企業です。

そこで今回、外資就活ドットコム 商社チームは財閥系商社、資源分野に強みを持ち、「人の三井」と称される三井物産の人事総務部採用担当の方にインタビューを行ってきました。普段は話を聞くことのできない、人事総務部採用担当の方の貴重なインタビュー記事です。ぜひ一読してください。

世界中の可能性を拡大させたい

――清水さんの学生生活と、これまでのお仕事の内容について教えてください。

清水:大学院時代に発展途上国の食料問題解決に貢献したいと思い、青年海外協力隊に参加していました。アフリカのマラウイにて果樹栽培の指導員をし、自らの成長や経験の蓄積が農家の方々の可能性を拡大するという循環に大きなやり甲斐を感じていました。

――NPO、NGOではなく、なぜ総合商社、三井物産への入社を決めたのですか。

清水:青年海外協力隊時代の活動はやりがいを感じる一方で、開発援助自体はコストセンター作りでしかなく、インパクトの大きさや持続性に限界があることを痛感しました。

ビジネスを通じて、世界中にプロフィットセンターを作りたい、世界中の可能性を拡大したいという思いから総合商社を目指しました。

その中でも、「単に利益をあげるだけではダメだよね。そこに三井物産がいることで社会や顧客に提供している価値や、役割がなければ。利益をただ得たいのならファンドなどに行けばよい。でも我々は三井物産だから」という社員の言葉に惚れて三井物産への入社を志望しました。

――青年海外協力隊の経験から、入社後は食料部隊にてご活躍なさったのですか。

清水:学生時代の経験もあり希望した結果、食品部門に配属され、チョコレート原料のトレーディング等を5年間経験しました。その後、シンガポールに駐在し、弊社のアジア大洋州本部全体の戦略企画や、個別投資案件の実行支援等をしました。食品だけでなくアパレル関連等の業界にも触れることができ刺激的な毎日を過ごしました。シンガポールでは3年間過ごしたのち日本に帰国しました。帰国後は食品原料部にて、主に乳製品を扱った後に、2017年から人事総務部 採用担当になりました。

1次面接から年次の高い社員を登場させる理由とは

――本選考に関していくつかお聞きします。三井物産は他商社に比べて1次面接から比較的年次の高い社員の方が登場しますが、どういう意図があるのでしょうか。

清水:ビジネスの第一線で活躍している人だと、活躍のポテンシャルがある人を評価することができるという考えを持っています。

――年次の高い方を登場させるのはコストがかかるのではないかと思うのですが。

清水:現場で活躍している社員なので、採用に時間を割く分、コストはかかります。しかし、学生も本気で就活をしており、本気で弊社に入社したいという人達ばかりです。そんな学生達に対して、弊社としても本気で向き合いたいと考えています。

面接で最大限ベストを尽くし、現場で活躍してきた社員との本気の面接を乗り越えてきた人と働きたい。そんな思いから、一定の役職以上の社員に面接をしてもらっています。

――三井物産は2015年から博士課程の採用活動を行っていますが、これにはどのような意図があるのでしょうか。

清水:以前からも実績はあったのですが、2015年から積極的にアナウンスを始めたというものです。博士課程の学生に対して、研究者だけでなく、商社という働き方もあるということを能動的に発信しています。

――博士課程での研究を商社でのビジネスに活かしてほしいということですか。

清水:特定の分野の研究を活かすというだけではなく、研究や論文に取り組んだ情熱をビジネスにも活かせるのではないかという考えです。研究で培われた粘り強さや、情熱、探究心はビジネスでも十二分に活かせるのではと考えています。ですので、研究テーマありきでの配属をするのではなく、一般的な新卒採用と同様に配属希望を聞き、そして面談を行った後に配属を決めています。

それぞれの学生が取り組んできた挑戦を聞きたい

――新卒採用を行う上で清水さんが心掛けていたことはありますか。

清水:一期一会の機会、一瞬一瞬に全力投球するようにしています。説明会やセミナーの会場で、事業内容や就活に関する相談には全力で乗り、学生にとっても弊社にとっても良い時間にしたいと思っています。会話を通じて、少しでも皆さんの可能性が拡大し、そして将来の三井物産の成長に繋がれば、、という青年海外協力隊時代に感じていたものと同じような情熱を感じながら仕事をしています。

――18卒の内定者の特徴などありますか。

清水:誰かが際立っているというよりは、皆が際立っているというところです。よくもまぁこんなに面白い人間が集まったなという印象です。

内定者懇親会などで、これまで歩んできた経歴や今後のことについて聞いていると、これまでの人生を真剣に歩んできたのだなと感じます。これから一緒に働けると思うとワクワクします。

――総合商社というと体育会の学生が多いという印象がありますが、割合としてはどのくらいですか。

清水:俗にいう体育会枠があるわけではないので、正確にカウントはしていませんが、5割はいないと思います。

就活において体育会や留学経験者が強いと思われがちですが、私は体育会、留学などだけが「特別な経験」ではないと考えています。それぞれの学生が歩んできた人生そのものが挑戦と創造の連続であったはずですので、それを面接で現場社員にぶつけてもらいたいです。

ちなみに、私は体育会でも留学経験者でもありません。

自分の人生を決めるのは自分。学生にとっての最適な選択をサポート

――三井物産はいわゆるオワハラや内定後の研修を行わないなど、内定後に学生を拘束しないということですが、どのような意図からですか。

清水:学生にとって最適な選択をして欲しいからです。合格を出したので、もちろん来てほしい気持ちはありますが、“他の会社を受けるのをやめてウチに来い”というのは学生にとっても、弊社にとってもプラスではないと考えています。今後のキャリアを確りと考えられるように、他社と迷っている合格者の相談には親身に乗るようにしていますが、結論を出すのは合格者自身であるべきです。自分で決めて、納得した上でキャリアを歩んで行ってもらいたいと思っています。

――他商社ではTOEICや英会話、簿記などの資格取得のための内定者研修を行っています。しかし三井物産ではそれらを一切やらないのには、何か考えがあるのですか。

清水:学生という立場や時間は今しかないので、それを無駄にしないで欲しいという考えからです。

1年後には「三井物産の○○さん」と見られることになります。そこで得られるネットワークも財産になりますが、学生の今だからこそ得られる、肩書きのないネットワークや出会いを大切にして欲しいと考えています。

学生生活の残りの時間を最大限活かしてもらいたい、その上で、入社したら思いっきり働いてもらいたいと考えています。
  
――内定者の自主性に任せているということですか。

清水:自主性に任せているのもそうですが、1人の大人として見ています。これから三井物産の社員として働くのですから、会社の指示ではなく1人の大人として時間をうまく使って欲しいということです。

活躍しているのは無意識に情熱を周囲に焚きつけられる人

――三井物産で活躍している人にはどのような特徴がありますか。

清水:これまで自分が関わってきた社員の中で、という話になりますが、情熱のある人だと思います。しかし、ただ単に情熱を持って1人で突っ走るのではなく、周りの人間にも火をつけられる人かなと思います。

人に情熱を焚きつけるのは容易なことではありません。ただ自分がやりたいからやろうよ、面白いからやってみようよ、と言うだけでは周囲の人間はついてきません。周囲の人間を巻き込むにはロジカルに自分のやりたいことを周囲の人間に説明することも必要です。

――論理と情熱のバランスが取れている人ということですか。

清水:そうとも言えますが、バランスが取れているというよりは、それが無意識にできている人ですかね。

やりたい理由を情熱を持って周囲の人間にロジカルに説明し、みんなで一緒にやる方向に持っていける。弊社で活躍しているのは、この一連の流れを無意識にできる人が多いと思います。

全社員が活躍できる環境がフルスペックで揃っている

――三井物産は他商社に比べて海外に出るタイミングが早いと伺っているのですが、採用サイトなどであまりアピールしないのはなぜなのでしょうか。

清水:自然なことであり、あまり特別なことをしているという意識がないからです。フィールドが海外にあるというのは総合商社として当たり前のことだと考えています。

また、確かに海外に出るタイミングは早いですが全員が必ずいけるわけではありません。そこを勘違いしてほしくもないからです。

同様のことが福利厚生の面でも言えます。人が財産であるので、福利厚生についてもフルスペックで揃っていますが、当たり前のことなので、積極的にアピールはしていないというのが正直なところです。

海外に出る早さも福利厚生も、働く上での一要素でしかなく、それよりも、事業内容、やりがいなどをアピールすべきだと考えているからです。

――福利厚生の面でいうと、三井物産では時差勤務を全社的に行っていますが、これは具体的にどのようなものなのでしょうか。

清水:個人単位で勤務時間帯をフレキシブルに変更できる制度です。社員にはそれぞれの生活があり、それぞれの事情も異なります。

保育園に子供を送らなければならないため朝9時半までに出社できない社員もいれば、夜が家族の時間だから朝早く会社に行きたいという社員もいます。全社員にとって働きやすく、社員一人ひとりが更に効率性・生産性が高まる環境を作るために、個人単位の時差出勤制度を実施しています。

――実際に社員の方の反応はいかがですか。

清水:社員からは時差勤務のおかげで通勤ラッシュに巻き込まれず、健康的に会社に来られ、パーフェクトな状態で仕事に取り組めているという声を聞いています。

また、とある社員は朝早くから仕事を始めて、夜には皇居ランを楽しむといった時間の使い方をしている人もいます。

私の場合、朝はトレーニングをしたり家族と過ごしたりする時間なので、早朝出勤はしていませんが。

個人単位の働き方改革だからこそ、社員1人1人に合わせ、それぞれが活躍できる環境ができていると思います。

現状維持は衰退、どんどん新しいことをやっていく

――三井物産は近年イータリー事業や水族館事業などニッチな分野での新しい事業に取り組んでいるように思えるのですが、これは非資源へリソースを集中させているという見方でよろしいのでしょうか?

清水:非資源にリソースを集中させているというより、メリハリを付けているという方が正しいです。新中期長期経営計画でも、資源・非資源に分けるのではなく、中核分野と成長分野に分けて今後の経営方針について説明しています。

ニッチな所をやっているというよりは、ニッチな所がメディアなどで注目されがちという側面が強いと思います。ただ、こんな分野にまで総合商社が取り組んでいるのだ、ということを知ってもらう機会にはなっているかなと思っています。

――今ある事業を回しながら、常に新しいことを創造しているということですね。

清水:そうですね。イータリー事業や水族館事業だけでなく、三井物産グループでは、広島東洋カープのマツダスタジアムでフードサービス事業なども行っています。食に関するノウハウや、運営のノウハウを他でも生かせるのではないか、という考えから生まれた事業です。

「現状維持は衰退」であるので、三井物産が社会に果たせる役割を横展開し、新しいことをやっていく必要があります。

おわりに

いかがだったでしょうか。

ウェブサイトを見るだけでは分からない、三井物産の選考について、事業内容について分かるインタビュー記事であったと思います。高い収益性を持つ総合商社の雄であるにも関わらず、日々新しいことをやっていこうとする開拓者精神。

本気で学生と向き合い、学生にとって最適なキャリアパスを選んでもらうための採用活動など、三井物産ならではのエピソードが盛りだくさんでした。

この記事が皆さんの今後の就職活動を考えるきっかけになれば幸いです。

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