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はじめに
学生や社会人に向けてケース面接の指導や執筆活動をしている戦略コンサルタントにフェルミ推定やケース問題のポイントについて解説していただく、【プロによる実践講座】シリーズの第9弾です。
本コラムの趣旨
本来のケース面接では、現状整理から打ち手の提案など、様々な考えるべきプロセスや論点があり、複数の重要なポイントがあります。しかし、これらの重要なポイントを、いきなりフルセットで学習するのは、難易度が高いと思われます。
そのため、本コラムでは、それらのプロセスや論点から、一部分を切り出した問題を出題し、それに対する解説に絞ることで、学習内容を明確にした解説を行います。
今回のテーマは、「自社分析の重要性」です。問題文を以下に示します。「よくあるミスを修正する」のが本コラムの趣旨ですので、皆さんも同じようなミスをしてしまうか否かを判断するため、ぜひ一度問題を20~30分程度で解いてみたうえで、解説をご覧ください。
今回の問題文
この友達にヒアリングしたところ、「VRを広く普及させ、多くの人にVRを楽しんでもらいたい」というのを、会社設立のモチベーションとしているようです。この会社は、まだ立ち上がったばかりです。まず、この会社の今後の方針・戦略を策定する必要があります。
※さて、方針・戦略は、その主体(友達)のおかれた状況を加味して作成する必要があります。単純な、一般論としての「VR市場に新規参入して売上を伸ばす」方法を提案するのは、あまりいいとは言えないでしょう。
まず、方針・戦略を策定するうえで、“大きな影響”を与える要素・要因を、今回の友達の状況や特徴から、推測を含めて洗い出してください。次に、それぞれの要素・要因が、方針や戦略にどのような影響を与えるのか、述べてください。
自社(友達)の状況を整理してみよう
今回の問題文の後半は、「友達」という“自社”についてよく考えるように指示しています。
今回のVRで起業したい友達は、どのような特徴を持っているのでしょうか。このような場合は、問題文を「因数分解」してみるのが一番です。問題文を読んでいくと、以下のような特徴を抽出できます(今回の解説は、いったん以下の3つのみ言及します)。
・大学の研究者である
・VRの研究をしている
・VRの普及が目的である
さて、それぞれの特徴が、方針や戦略を考えるにあたって、どのような影響を与えるのか考えていきましょう。
...
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