業界内でのポジション・特徴
世界屈指の戦略コンサルティングファームとして知られるボストン コンサルティング グループ(BCG)。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニー の2社と合わせてMBBと呼ばれ、いわゆる「名門中の名門」としてのポジションを長らく保っています。そのブランド力の高さから、手がけるプロジェクトは有力企業の経営戦略を左右する、重要案件が多いようです。出身者には、上野山勝也さん(PKSHA Technology社長)、冨山和彦さん(経営共創基盤=IGPI)ら、力ある事業家が名を連ねています。
新卒で募集しているジョブ(職種)
・経営コンサルタント
“中の人”の生の声
BCGの企業コラムから、同社を象徴するようなコメントをテーマ別に紹介します。
入社理由について
最終的にBCGを選んだ理由は自分へのフィット感です。私は理系出身なのですが、研究者気質に近いというか、物事を深くまで突き詰めて、冷静に考えていく仕事だという印象を受けました。
――グローバルな環境が私を成長させる。若手が語るボストン コンサルティング グループの魅力 より
一つ目は、強い想いを持った優秀な仲間と大きなビジネスを動かす現場に携われること。二つ目は、その過程で、世界中の最先端の知見が集まり、それを学び吸収できる環境があることです。
――【BCG】「ビジネスを動かす最先端の現場に立つ醍醐味」~ボストン コンサルティング グループ現役コンサルタントインタビュー より
内定を得たファームの中でも、BCGはまさにデジタル分野を強化しようとしているところでした。大学でデータサイエンスに関わっていたこともあり、テクノロジーを重視する姿勢に強く引かれました。
――コンサルでもデジタルでも「プロ」になる―。BCG若手データサイエンティストが選んだ、“二刀流”で生きる道 より
カルチャーについて
・入社前はすごく忙しいだろうなって覚悟はしていましたが、思ったより自分の時間がちゃんと確保できています。もちろん緩急はありますが、プロジェクトの最初や最後の追い込み時期でなければ、仕事を終えてから外食したり、習い事に行ったりもできます。
・英語や外国語が使えることは武器にはなりますが、できないことがハンデにはなりません。BCGの場合、海外オフィスにもメンバーがたくさんいるので、自分の代わりに情報収集をしてもらうこともできます。
――グローバルな環境が私を成長させる。若手が語るボストン コンサルティング グループの魅力 より
成長環境について
定量分析のスキルを上げたいと思って参加した案件があったのですが、右も左も分からなくてかなり厳しい経験でした。最初はとにかく先輩の真似をして、あとは上司にお願いして毎日朝と夕方に時間をとってもらって、マンツーマンで徹底的に鍛えてもらいました。
――グローバルな環境が私を成長させる。若手が語るボストン コンサルティング グループの魅力 より
難易度の高い経営課題に対して、全体最適で考えた時に何が本質なのかを見極めていく。BCGのプロジェクトはほぼすべてが経営トップからの依頼なので、そうした能力を鍛えやすい環境なのです。
――日本発で海外の需要を創出する。“真のグローバルファーム”BCGパートナーが明かすプロジェクト事例 より
選考のポイント
22卒・23卒・24卒では「夏」「冬」「春」のタイミングで選考が行われました。また、一般的な選考フローは上記の通りですが、リファラル(内定者からの紹介)などの特別ルートが設けられている場合もあります。
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・ES:面接に引き継がれることを念頭に書く
・適性試験:東大生でも徹底的な対策を。かなりの人が落とされる
・ケース筆記:ケースの答えを紙の上でまとめる練習をしておく
・個人面接(2回):基本的なフェルミ・ケース対策をしっかりと行う
・インターン:評価要素は「論理的思考力と人間性」
編集担当の一言
BCGについてよく聞くのが、「一流企業の経営トップがカウンターパートになることが多い」という声。1966年に東京オフィスを立ち上げるなど早い段階で日本に上陸したということもあり、伝統的な大企業から厚い信頼を寄せられているようです。
また、中央省庁など官公庁関連の重要案件を手がけることも、少なくありません。業界や国の行く末に影響する“ハイインパクト”なコンサルティングをしたいと考える人にとっては、ま さしく王道のキャリアと言えそうです。