相談室回答者

社会人

相談室回答者

GMOペパボ株式会社取締役CTO、ペパボ研究所々長。日本CTO協会理事。情報処理安全確保支援士(登録番号:013258)。東京都立大学法学部政治学科卒業後、奄美市役所勤務を経て、2008年よりソフトウェアエンジニアに。2012年よりGMOペパボ株式会社勤務。現在、同社取締役CTO。新技術の研究開発およびセキュリティに取り組む。2020年4月に北陸先端科学技術大学院大学に入学し、社会人学生としても活動中。

勤務先GMOペパボ株式会社

経歴等

相談室回答者さんの回答一覧3

CTOと言っても会社によって求められる役割や能力にバラつきがあるのが現状かと思います。様々なタイプのCTOがいるかと思いますが、栗林さんのCTOとしての強みと弱みがあれば教えて頂けないでしょうか?

おっしゃるとおり、会社の事業内容やフェーズによって求められる役割や能力には差異があるのだと思います。わたくしは起業後数年経過したベンチャーと、起業後10年ほど経過した上場企業とでしかこの業界の経験がないので、他のポジションの会社についてはわかりません。 その上で自分自身の強味と弱味を説明します。まず強みというとでいうと、学習へのモチベーションが高いほうだと思うので、様々なことに適用しやすいと思います。技術のことはもとより、事業やマネジメントに求められることついても、高い関心と学習をもって取り組めます。ですので、未知かつ多様な機会がたくさんある組織の方が向いていると思います。 一方で、弱みももちろんあって、強みの裏返しといえるかもしれませんがひとつのことにずっと取り組むみたいなことがかなり苦手です。掘り下げて追求するみたいなのは、あまり向いていないと思います。なので、スタートアップでひとつのプロジェクトをがっつりPMFするまで作り込むみたいなのはあまり向いてないと思います。 日本CTO協会の理事もやっていていろんなCTOのみなさんのご指導にあずかる僥倖に良くしておりますが「自分はこんなんでいいのだろうか……」といつも思います。自分にしかない強みをみつけ、弱みを克服したいというのもあり、会社の新しいビジョンの策定と実行、事業、研究に取り組む毎日です。

回答日:2020/12/04

栗林さんの日記を読んでたどり着きました。

現在一部上場企業の取締役でおられ、そのように社会的な地位が向上すると、その立場なりのブログを書いている人が多く見受けられます。
そんな中、日々のことを素朴にアウトプットしており、良い意味ですごいな、と思っています。
自分も将来、立ち位置が変わったとしても、栗林さんのように気張らないブログを書き続けたいと思っているのですが、なにかコツや指針などがあれば、教えていただけますと嬉しいです。

ご質問ありがとうございます。 まず、ブログを書き続けるということが、自分にとっての習慣や遊び、趣味みたいなものなので、単純にずっと続けているというのがあります。 ご質問された方はわたくしのブログをご覧になってくださっているということなのでご存知かと思いますが、わたくしはインターネットサービスを運営する会社で働いています。そのため、自社サービスも含め、インターネットサービスを活用する、もっといえばインターネットで遊ぶことは、ある意味では仕事に近いことでもあると思います。 そもそもわたくしがインターネットサービスの開発にたずさわっているのは、もともと日記を書いていたからという遠因があったりします。子供の頃から日記を書いていて、それをネット上でできないかと思ってあれこれやっているうちに、エンジニアリングが仕事になって今があります。そういう意味でも、仕事と遊びとに区別が薄いと思います。 その上で、インターネット上(に限りませんが)でのアウトプットで気をつけていることが3つあります。 1. 愚痴を書かないこと 2. ひとの悪口を書かないこと 3. どう見られるか気にしないこと 1.について、ネガティブな心情を書くのはよいのです。しかし、自分がネガティブになっているのを他責にするようなことを書くのは控えるようにしています。2.について、批判を書くことはよいのです。その人に面と向かっていえるかどうかが判断基準。 3.について、僕の場合はそもそも日記ですので、自分だけの問題について基本的には書いています。上記の1と2の要件が満たされていれば、ひとからどう見えようとどうでもいいこと。自分の楽しみのためにやっているだけなのですから。 そんなつもりでやっているところです。ご参考になればうれしいです。

回答日:2020/12/03