相談室回答者

社会人

相談室回答者

某省の若手(いわゆる)キャリア官僚です。このアカウントのツイートは個人の見解であり、特定の組織の見解ではありません。

勤務先霞が関

経歴等

相談室回答者さんの回答一覧16

初めまして、就職先の候補として省庁の総合職を検討しております。
僕は就活の軸として仕事の面白さ、を1番に考え就職活動をして行こうと考えており、その中でいくつかの省庁は非常に魅力的に感じております。
一方で僕の基本的な考え方として見知らぬ人の為になりたい、という思いは全くありません。日本を良くしたい、という思いはありますがそれは国民の為に、ではなく自分が生まれ育った日本が良くあって欲しい、という気持ちからです。
公務員というのは国民の為に働くことを定められているという点で、僕の考えは官僚の総合職、ひいては公務員という職に完全にあってないですよね?……

回答日:2021/02/08

シトラスさんがこれまで経験されたことの中で、「これはやってよかった」と思うことはなんですか?人の価値観はそれぞれですが、シトラスさんの回答を拝見し、どのような経験をされたのか気になったのでお聞きしました!

ご質問ありがとうございます。 敢えて抽象的に話すと、多様な価値観の中で自己と他者との差を実感できる環境に意識的飛び込んできたことでしょうか。 東京で暮らす自分と地方で自己実現を図る人々。日本人として生きる自分と海外にバックグラウンドを持つ外国人。個別指導塾で大学生講師をする自分と授業を受ける中高生。はたまた、勉強会に参加する若者としての自分と仕事帰りのサラリーマンやリタイアした高齢者。また、○○大生として見られる自分とグルディスで会う他大の学生。他にも色々あります。 そのような価値観の摩擦(衝突ではありません)を通じて自分の価値観を再認識し自己を陶冶してきたことが振り返って良かったなと思います。 また、「やってよかった」という質問の意図を勘繰ると、経験には「ためになる経験」と「ためにならない経験」があるという前提があると思います。しかし、私個人としてはあらゆる経験は活かすも殺すも自分の責任だと思っているので、本音を言えばここで自分の信条から具体的な出来事を紹介できないのです。 官庁訪問、最終クール前日の晩に人事に言われた言葉があります。「シトラスは○○省を選ばず、××省を選んだ。この選択を正解にできるのは君本人だということを覚えておくように。」この言葉が今でも心に沁みます。

回答日:2021/02/05

 現在2年の者です。志望業界(憧れる業界?)はあるのですが、自分が食わず嫌いで了見が狭い自覚があり、まだ就活が本格化するまで時間があるため、様々な業界や企業を見たいと思っています。
 そこで質問なのですが、自己分析や業界分析がまだできていないのにインターンや社員の方とお話しする時間がある説明会/セミナーに応募・参加してもいいのでしょうか?
 今何かやらかすと本選考に響くのではないかと不安で、大学の合説以外のイベントに参加できていません……。

回答日:2021/02/02

映画『シン・ゴジラ』(2016)の登場人物矢口蘭堂(長谷川博己)をアイコンに用いてらっしゃいますが、
矢口氏は登場当初の役職は内閣官房副長官(政務)で、衆議院議員(山口3区の所謂「世襲議員」)という設定であったかと思います)。
これを踏まえると、シトラスさんは、霞ヶ関に進まれるものの、ゆくゆくは政界へと転進されることを志されているのでしょうか。
(同映画の他の登場人物、例えば、赤坂総理大臣補佐官(国家安全保障担当)は確か霞ヶ関OBの議員という設定かと思いますが、あえて矢口氏を選ばれたのは「志」があってこそかとお見受けいたしました。)

回答日:2021/01/21

「成績でいける範囲で一番いい偏差値の大学に行く」って考えで大学受験をしていましたが、就活においても周りの一部は「いける範囲で一番いい会社に行く」って考えで活動している印象があります。この"一番いい"って基準は人によって違いますが、稼げるかがある程度変数として大きいと感じています。ただ受験と違いその稼げる会社(職種)が自分に合うとは限らないと考えています。本当に自分に一番いい会社を見つけるにはどうしたらいいんでしょう?

学生らしさがあって良い質問だと思います。 結論を申し上げますと、「しっかり自己分析すること」「自分の価値観を把握すること」「その上で自分の価値観に適合するような会社を見つけること」この3点をすると良いと思います。 以下私がこのように考えた経緯について説明しておりますので、時間があればご覧ください。また、私は決して高収入とは言えない官庁の内定者ですが、民間企業の就活も深く行っていました。その上で見ていただけたらと思います。 質問者さんのご指摘のように(ただ受験と違いその稼げる会社…)高収入の業界・職種に入るためには「能力」のみならず「適性」として当然入ってきます。ここでは「適性」を自分が求めるもの(価値観)と企業が求めるもの(価値観)をお互いに満たしあえるかどうか、と定義しておきましょう。(他の回答者の方も面接で見られている要件として「能力」「適性」「志望度」の3つを挙げられていました。) 高収入の業界と言って過言ではないコンサル業界を例にとってみましょう。コンサル業界は現在高学歴の学生に高い人気を誇っている業界のひとつであり、短期間で高い成果物を出すことを求められるので、学歴と相関があるとされている高い「能力」が求められることは間違いなさそうです。「志望度」は何とかなるでしょう。気持ちの問題です。では、「適性」についてはいかがでしょうか? コンサルの新卒社員の離職率は非常に高いことをご存知でしょうか?ファームによっては3年以内の退職率は50%近くにのぼるそうです。彼らはなぜせっかく高収入のコンサルタントになれたのに辞めてしまうのか。多くの理由が考えられますが、考えられるものとして「適性がなかったから」が挙げられるでしょう。先ほども申し上げたように短期間での高い成果物を出すためには能力も必要ですが、職務への強い責任感、メンバーと上手く協働できるコミュニケーション、はたまた深夜残業をこなしていく体力…。そのような適性が求められるのではないでしょうか。 他にも当事者としてビジネスをリードしたい、他のスキルを身に付けたいなど色々あると思いますが、それら含め適性が自分にないと判断したため高収入のコンサル業界を去っていくのでしょう。しかし、それは敗北ではなくただ「適性」がなかったのみなのです。(ここでは触れませんが、外資金融業界は輪をかけてキツいと聞いています。)逆に適性がある人たちはコンサル業界に残って活躍されているのだと思います。Twitterでもコンサル業界の方々のそのような高いプロフェッショナリズムを見て取れるツイートを見るたびに自分も見習わなければと思っています。 では、「適性」が重要なファクターであることにもかかわらず、なぜ質問者さんのように(「稼げるかがある程度変数として大きい」)人々はただ高収入であることに惹かれる傾向にあるのか?それは高い生活水準を求めることも多分にありますが、それを可能にする「収入のみ」が数値で客観的に他者と比較できる「分かりやすい」尺度だからです。 小学校の頃は50m走のタイム、飛んで大学受験では偏差値、大学では学歴。そのようなものが今まで「わかりやすい」尺度であったわけですが、その尺度が社会に出れば年収に置き換わっただけなのです。 そのような「わかりやすい」尺度に依存してしまう人は自分の尺度が分かっていない(あるいは、ない)のでしょう。自分の尺度が分からず「適性」でアウトをくらってしまう。内定をもらって入社したとしても中々活躍できず結局退職という選択をとる。だから冒頭で「自己分析」をしてください、と申し上げたのです。自己分析は面接のためだけにするものではありません。自分の尺度を自分で明らかにして、その上で適性のある会社を見つけていくための作業なのです。 もしその自己分析の末、自分の尺度は「他者に明らかに優越すること」、「それのみが自分の幸福感につながる」のだと結論づけたなら、そのような高年収の業界・職種をターゲットとした就職活動をすれば良いと思います。適性がなくても何か他の手段でカバーして内定をもらい、その業界にしがみついていく努力をすれば良いのです。さっさと総合商社か総合コンサルのエントリーシートの作成にとりかかりましょう。もう2月も見えてきているので、時間はそんなに残っていないはずです。 しかし、私の考えに共感するひとは多く無いかもしれません。意外と自分の周囲の高学歴とされる知り合いもただ手取りなど近視眼的に考えている節があるように見受けられます。それこそ、高学歴の大学生こそ学歴という「わかりやすい」尺度に頼ってきた人が多いでしょう。質問者さんも「成績でいける範囲で…」とおっしゃっていたことから推察するようにそのような考え方をするタイプなのではないでしょうか。内定者の時点でもそのような思考をするひとはたくさんいますし、そのような思考のままで「高収入」の業界から内定をもらっているのです。ある意味心配する必要はないかもしれません。 ここまで抽象的な話をしてきて申し訳ないのでせっかくなので自分の体験談を話します。 私はトップティアとされる企業のエース級の社員に面談させてもらったときのことを話します。そのとき私は「自分の視座をいかに高めることができるか?」というものさしで就活をしていた関係で、その方に「いままでの職業人生で大きな発見は何だったか」と問いました。 するとその答えは「人の幸せのあり方は多様だということ」。 これを聴いてどう思うかは質問者さんがこれまでどういう人生を送ってきたかによります。僕は拍子抜けしてしまいました。エース級の社員でもそのようなことを言ってしまうのか。衝撃を受けた私はその企業の本選考を辞退しました。それから、自分の尺度を見つめ直し「社会的に意義があるか」や「日本にどれだけ貢献できるか」といった尺度が自分にとり重要だと気付き、私は最終的に霞が関を選んだのです。 またこれは心理学の領域で有名なことですが、「年収と幸福度は一般に相関があるものの一程度以上の年収を超えると幸福度の上昇は見られなくなる。それ以上に相関があるのは自分が帰属している(と感じる)コミュニティの平均年収と比べどれだけ高年収であるか」だそうです。なので、高年収の業界に就職できた場合でも、年収が閾値を超え、また自分が所属するコミュニティを高年収の業界とみなすと幸福度はそこまで高くならないでしょう。 最後に以下の統計データを付記し筆を置きたいと思います。就職活動うまくいくことを祈っております。(出典は忘れましたが真偽に興味あればご自身で調べてください。) ①健康レベルが「普通」から「ちょっと体調がいい」に改善したときの幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より6531%も大きい(年収が平均値から上位1%に上昇した場合との比較) ②仲が良いパートナーとの結婚から得られる幸福度の上昇率は、収入アップから得られる幸福より767%も大きい(年収が平均値から上位10%に上昇した場合との比較)

回答日:2021/01/19