まつもとりーさんしかり、ある程度のレベルがあるエンジニアだとフリーランスとして活動し、会社に所属しなくても生計を立てられると思うのですが、そういう人でも会社に属している例をよく見かけます。まつもとりーさん自身や、周りのそういう方はどうして会社に所属しているのでしょう?
この質問への回答 1件
相談室回答者
京都大学博士(情報学)、さくらインターネット研究所上級研究員、ペパボ研究所客員研究員、Forkwell技術顧問、ネットフォレスト技術顧問、情報処理学会各種委員、ITRC各種委員。第9回日本OSS奨励賞や2014年度情報処理学会山下記念研究賞など、その他受賞多数。2016年に情報処理学会IPSJ-ONEにおいて時流に乗る日本の若手トップ研究者19名に選出される。実績やキャリアの詳細は以下。 http://research.matsumoto-r.jp/
ご質問ありがとうございます。理由はそれぞれあるかと思うのですが、僕個人や周りで聞いた話を簡単に紹介したいと思います。
フリーランスとして仕事を受ける方がお金自体は沢山入ることが多いと思います。一方で個人で仕事を受けている場合は、仕事に必要な経費は大抵自分で持つ必要があったり、お金に関する経理などについても自分達でやる必要があったりします。仕事の環境や自己アピールなどと含めてそうなります。つまり、会社に所属しているような体験をフリーランスで行おうとすると、意外とお金がかかったりしますので、当然ながらその分報酬が高くなることも理解できるでしょう。また、ずっと契約があるわけでもなく、突然契約更新が途絶えることも当然あるので、複数契約を行ったりしながら、収入を安定させるために自分の時間の限りで仕事を分散したり、時には売り込みに行ったりするような工夫も必要になります。それはそれで、ストレスがあったり、不安に感じたり、常に安定した収入とは遠い中で仕事をやり続けることはとても大変なことだという前提があります。その中でも仕事を続けられているのは、それ自体すごいことであり、それに耐えられない場合には、会社などに所属して比較的安定に与えられた環境で役割分担をしながら快適に仕事をする選択をとる、という話もあるでしょう。
ここからは僕個人の考えですが、僕自身は会社の事業にもっと密に関わって、大きな会社がどのような動きをし、どのような課題がある中で事業が作られ、その会社という枠組みの中でもっと大きなことをしていくにはどうすれば良いかという点に興味があるため、少なくともひとつの会社には所属したいと考えています。そういう大きな組織の中で、どういう立ち回りやスキルを習得すれば、エンジニアあるいは研究者として事業や組織、会社をより良くし、会社を通じで社会に価値を最大化できるかという点に面白さや興味を持っているからです。さらに、複数の技術顧問をおこなうのは、ひとつの会社だけでなく複数の観点で会社や事業、組織、技術を見ることによって、視座を高め、視野を広げられるように感じるからです。また、会社に所属し、サポートを得ることによって、個人ではできないような規模の取り組みを行えることにやりがいを感じますし、それはある程度の収入を前提に、更なる収入以上に幸せややりがいを感じるポイントになっているからです。
回答日:2021/03/30

