外資就活の相談室は、外資系やトップクラスの日本企業を目指す学生向けの就職活動支援プラットフォームです。あなたの悩みを業界の先輩が回答してくれます。

初めて相談させていただきます。
大学3年で、外コン志望のものです。
フェルミ推定の演習をやっていて、切り口としては悪くないものの、実体験ベースで数字を当てはめるところで現実よりもはるかに大きな値を当てはめて計算を進めてしまい、結果的に数値が10倍ほどずれてしまうことがよくあるのですが、これについてはどのように考え、対策したら良いのでしょうか。
例えば、ピアスの市場規模の問題での「ピアスをつける人/つけない人の割合」や他問題での店の回転率などを身の回りのイメージから当てはめる場合です。
フェルミ推定の面接を受けたこともないのでよくわからず、困っています。切り口が正しければ問題ないのでしょうか。(「外資就活相談室の中の人」に投稿された質問です。中の人が質問者に代わり回答者を選びました。)

この質問への回答 1

相談室回答者

戦略コンサルティングファームからPEファンドへ転職。仕事からプライベートの話まで、気軽に質問ください

面接において重要ポイントはファームでよりけりではありますが、基本的にフェルミ推定の出来は、①問いに対するアプローチ(切り口)と、②柔軟性(面接官によるフィードバックの反映)の総合評価で判断されることが多いです。実は時間が限られていることもあり、アプローチが正しい(≑完璧)なんてケースはほとんど無いため、評価の差は②で出ていると個人的に思います

①アプローチについては、問題を解く際の基本思想として、大きなところから少しずつ詳細に落とし込んでいくことを心掛けると良いかと思います

例えば、質問に有ります「ピアスの市場規模」を考える際は、先ず対象とする市場規模算定式を「数量×単価」と置いた上で、数量をxx(対象商圏人口数×男女比×年代比×各セグメント年間アクセサリー購入率×内ピアス購入率×1人あたり購入数…)などとブレークダウン。単価については前提として固定xx円と置く(直接肌感が無ければ、類似するものの値段を基に当てはめれば良い)と思います

自分で練習する際は、推定後に、計算で用いた各パラメータ数値と実態(Googleなどで拾って)を見比べてどこが読み違えていたか、それはなぜか、を自分なりに考えてみると良い訓練になると思います。基本的な数値(人口数、年代別×男女比率…)については大まかな値を覚えておくと、今後大きく外す可能性は低くなっていくかと思います
※面接官にもよるため唯一解は有りませんが、初期計算時は、桁を間違わなければそれ自体評価に関する大きな問題にはなり得ないと、私は考えておりました

②の柔軟性について、多くのフェルミ推定は、A)一定の時間が与えられ候補者のみで計算、B)計算結果+アプローチを面接官に説明、C)面接官からフィードバック+その場で再計算、というフローで行われています。特に柔軟性はCで見られる要素です。問われる質問は、各パラメータ妥当性に対するものと、アプローチそのものに対するものに分けられます。後者については更に、追加パラメータの有無、異なるアプローチでの再思考、に大別できます。各問いに対するフィードバックを候補者が、どう捉え、実際にどう反映するか、という点が「柔軟性」の評価対象になります。一見難しい様に聞こえますが、こちらも例えば練習の際に引き出しを増やしておくことで対応可能と考えられます(あと可能ならば友人と同じ問題を解いて、議論するとかもよさそうですね)

余談ですが、様々な問題を解く中で、自分の思考の癖を見つけ、意識して敢えて違う考え方で問題を解いてみることは、フェルミ推定に留まらず、コンサルタントとしての思考開発としても有効です

応援しております!

回答日:2020/07/09

header description