【阪大生必見!】就活における推薦制度とその活用法。推薦があるから大丈夫?

【阪大生必見!】就活における推薦制度とその活用法。推薦があるから大丈夫?

2025/06/11

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こんにちは、日系大手への内定を獲得した限界大学院生(修士)です。今回は、大阪大学に通う学生を対象に、「推薦制度」とはどのようなものなのか、どのように活用すればいいのかについてご紹介していきたいと思います。

大学に通っていると、先輩などから推薦制度の話を耳にする事もあるかもしれません。しかし、実際に推薦がどのような仕組みになっているのかまでは理解できていないのではないでしょうか。本記事ではそのような不安を解消していきたいと思います。

※他の大学でも同じ仕組み/制度があるかも知れませんが、筆者の経験に基づいた大阪大学の内容を紹介しています

そもそも推薦制度とは?

自由応募と推薦の違い

まずは自由応募と推薦制度の違いについて説明していきます。自由応募とは、みなさんが思い浮かべる一般的な就職活動のことであり、自分で行きたい企業にエントリーして選考を通過することで内定を獲得する方法です。

一方で推薦制度とは、企業側が大学の主に理系学部のコースもしくは領域に対して推薦枠を提供しており、大学を通じてその企業にエントリーすることで、選考フローの一部免除などがある制度です。学部3年生以上が利用可能ですが、企業によっては修士以上の募集もあります。

自由応募の開始時期は明確には決まっていませんが、早い業界では年内、メーカなどの業界は年明けからのスタートとなる場合が多いです。一方で推薦制度については、学年が上がる直前の3月くらいから始動し始めることが多く、選考フローが少ない分自由応募よりもゆっくりめの開始となっています。

研究室推薦との違いはツテが大学側にあるか教授側にあるかです。研究室推薦は、教授が過去に共同研究をしていた企業や、企業に勤めていた教授のツテでの推薦です。それは研究室によって異なり、教授による推薦がある場合とない場合があります。大学での推薦は、学部のコースに募集がきていますので、そのコースに在籍している学生は平等に応募のチャンスがあります。

どんな企業から推薦がくるのか

どのような企業から推薦が来るかについては、そのコースによって異なりますが、私の在籍していたコースではメーカやインフラが主流で、NTT系列、重工、電気メーカーなどが主流となっていました。基本は学部生でも応募できるため技術職や研究職での募集がメインでしたが、一部研究職は修士でも落とされることが多いところもありました。

推薦のメリット

まずは、推薦制度のメリットについて説明いたします。

◆選考フローの一部免除

推薦制度を利用する一番のメリットは、選考フローを短縮することができることです。企業によっては、推薦制度を利用することで落選することはほとんどない場合もあります。

◆OBの存在

また、企業と大学のつながりがあることからOBが多いことも魅力の1つです。毎年、推薦制度で数名の学生が入社するため、OB訪問などで困ることはないと思います。

◆就職活動の負担軽減

就職活動の負担についても自由応募に比べ、推薦制度の方がやることは少なくて済みます。推薦のある企業だけ下調べすればよく、インターンシップに参加しているかどうかなどがあまり重要ではないため、推薦制度を利用すると決めていれば、周りが就職活動をしている中でも研究や趣味に没頭できると思います。

推薦のデメリット

ここまでの話だと、推薦制度はいいことしかないようにも思えます。しかし、推薦制度にもデメリットが存在します。

◆辞退をすることができない

一番のデメリットは、内定辞退ができないことです。大学との信頼関係の上で成り立っている推薦制度のため、推薦制度を利用する際は、推薦制度同士および自由応募との併願不可となっています。一度出願してしまうと、後で違う企業に行きたくなったとしても変更が効かないので事前によく調べておく必要があります。

◆開始時期が自由応募に比べて遅い

自由応募に比べて推薦制度の開始時期は2ヶ月ほど遅れてスタートします。そのため、推薦制度で落ちてしまった場合、大手企業の自由応募のエントリー期間はすでに終了しており、2度目の推薦制度で枠の余っている企業に応募するしかなくなってしまいます。

◆推薦を取れるかどうかはわからない

推薦があるから大丈夫と油断している人は要注意です。基本企業から大学に提供されている推薦枠はコース(学科)ごとに1枠であり、志望する人が多ければ成績や志望理由書などで大学側が判断し推薦枠を学生に与えます。そのため、行きたい企業の推薦が取れなかった場合、先ほど挙げたデメリットの開始時期が遅いことがネックとなり、どうしようもなくなってしまいます。

また、昨年度まではあった推薦が今年からなくなる可能性も大いにあります。私が内々定をいただいた企業も昨年度までは推薦枠が用意されていましたが、今年度からは推薦枠が廃止されていました。推薦リストが公開されるのは年明けから2月くらいですので、推薦があると思い込んで何もしていないと推薦がなくなっている事も大いにあり得ます。

推薦は使うべきか?

それでは以上のメリットとデメリットを踏まえた上で推薦はどのように使っていくのが良いのでしょうか。

推薦を使うべき人

推薦制度を利用するのに向いている人は、就職活動をできるだけ低労力で終わらせ、その他のことに力を入れたい人です。大学に来ている推薦であることから、第一志望の推薦枠を獲得することができない事態になったとしても、ある程度の企業のレベルは保証されています。そのため、就職先に対するこだわりが少なく、就職活動に充てるはずだった労力を学業やアルバイトに充てたいという人は推薦制度の利用に向いていると思います。

また、大学の所在地付近で就職したい人も推薦制度の利用に向いていると思います。推薦枠を提供している企業は大手企業もしくは地元の企業であるため、私が所属していた大阪大学では、関西圏特に大阪の企業が大半を占めていました。そのため、大学の所在地付近で就職を考えている人は推薦制度の利用を検討してもいいかと思います。

推薦を使うべきではない人

推薦制度を使うべきでない人は、自分の思った通りの就職活動をしたい人です。推薦制度を利用する上でのデメリットは先ほど説明させていただきましたが、やはり辞退することができないということがネックになってきます。複数の企業を受けたい人や、さまざまな業界にチャレンジしてみたいという人は、推薦制度は足枷になってしまうでしょう。

また、就職活動を早期に終了させたい人には推薦制度はお勧めしません。特に年内の内定を目指しているような人は、自力で就職活動を進めることをお勧めします。推薦制度は始まるのが遅い分、終わるのも遅めです。私の友人は5月になって初めて内定が出ていました。

推薦を使う上での注意点

推薦を利用する上で気をつけるべきことは、何においてもとりあえず就職担当の教授に相談をすることです。推薦制度は大学と協力して就職活動を進める制度であることから、1人では進めることができません。どのように進めていくのか、本当に推薦枠があるのかなどは必ず確認するようにしましょう。

自由応募でエントリーする人も注意が必要です。推薦枠が用意されている企業は、基本的には自由応募でのエントリーが禁止されています。そのため、自由応募で進んでいるつもりでも、推薦枠がある場合には推薦を使用する必要があります。滑り止めとして考えていた企業に推薦枠が存在していた場合、推薦としてその企業に入社することになってしまうので、推薦を使わない人も推薦枠のある企業はどこなのかをしっかりと把握しておく必要があります。

推薦を使うか悩んでいる人へ

ここまで読み進めてきて推薦制度を利用するか迷っている人は以下のことを意識するようにしてください。

とりあえずは自由応募のつもりで準備を始める

推薦制度は始まりが遅い分、ギリギリまで悩んでいても問題ありません。しかし、自由応募に関しては待ってくれません。就職活動も早期化しており、推薦制度との時期のギャップは開くばかりです。そのため、とりあえずは自由応募のつもりで就職活動を進めていき、その中で推薦制度に魅力を感じたら切り替えるようにしましょう。

自由応募の準備の段階で企業研究なども行うため、推薦制度の選んだとしても納得しての結果であることから、辞退することができないというデメリットが解消されます。最悪自由応募は辞退も可能であるため、自由応募での就職活動を進めて損をすることは少ないでしょう。

成績とも要相談

迷っている人はまずは自分の成績とも相談してみましょう。成績だけで推薦枠の振り分けが決まるわけではありませんが、成績ほ重要なパラメータの一つであるため、成績的に厳しいと考えるのであれば、自由応募でエントリーするのも賢明だと思います。

推薦にまつわる体験談

最後に、推薦制度に関して私や私の友人の体験談についてご紹介いたします。

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