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こんにちは。文系の修士課程に進み、入学早々就活に追われていた者です。皆さんの中には、「大学院の研究と就活は両立できる?」「文系院生は少ないから不安」と思っている方もいるのではないでしょうか。私も就活を始めた当初は、そのような不安を感じていました。しかし、結果的にはコンサルファームを中心に、複数の内定を獲得することができました。
今回は、文系院生の就活事情について、巷に溢れる噂についても言及しながら、文系院生の就活実態を紹介していきたいと思います。
文系院生の就活は決して不利ではない
まずはよく耳にするこの噂について、私の経験をもとにお話しします。
結論、文系院生の就活が不利というのは、 ウソ です。
私自身、就活をしていて、学部生に比べて就活がうまくいかない、正当に評価されていない、と感じたことは一切ありません。むしろ、面接やJOBの際には、私の研究内容について興味深く聞いてくださり、院生としての立場を尊重してくださる社員の方々が大半でした。
「文系院生=不利」だと思われる理由
では、なぜ世間的にはこのような噂が広がったのでしょうか。私の経験をもとに考えられる理由は大きく2つあります。
1. 進学者数が少ないから
皆さんの周りを見ても、理系に比べると文系で大学院に進学する人はそう多くはないと思います。私の学部でも、院進するのは1割にも満たないと思います。
そのため、必然的に就活中に文系院生と対峙する機会が少なくなり、そのようなイメージが持たれたのではないかと思います。
さらに、わざわざ院進するほど熱意がある学生は、アカデミアの道に進むのだろうと思われることもあるため、「文系院生」と「民間就活」を結びつけにくいのかもしれません。
2. 専攻内容が「実学」ではないことが多いから
これは様々議論されていることなので深掘りはしませんが、例えば私の専攻である「記述言語学」(言語の文法などを対象とする)などは、「その言語を使う仕事以外に何の役に立つのか?」と思われてもおかしくありません。
このような、理系に比べて相対的にすぐに仕事にしにくそうな(と思われやすい)領域を研究していることも、理由の1つであるように感じます。
私が就職を視野に入れて院進した理由
そうはいっても、大学院に進むことはそれなりの覚悟がいります。ちなみに私は、日本から離れた地域で話されている、とあるマイナー言語を専攻していました。絶対に民間就活をしたいと思っていた私が、修士課程への進学を決めた理由は、とにかくその言語それ自体が好きで、その言語を「目的」ではなく「手段」としたかったからです。
つまり、学部時代のように言語を習得することを目的とするにとどまらず、その言語を使ってあらゆる文献を読み、ネイティブの方々と議論したり、論文を書いたりしたいと考えたためです。実際、院進してからは、文献に触れる機会や自分の言葉で形にする機会が増え、より言語の運用能力が上がったと実感しています。
文系院生ならではの強みの出し方
選考過程では基本的に学年や専攻分野に関わらずフェアに選考されるため、院生であっても、必要な就活対策は基本的には学部生と同じです。そうした中で、少しでも差別化できるように、実践していたことを具体的に説明していきます。
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