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こんにちは、日系大手への内定を獲得した限界大学院生(修士)です。本記事では、就職活動を始めた皆さんに、志望業界や企業をどのように決定していけばいいのかということをお伝えしたいと思います。
皆さん、行きたい業界はもう決まっていますでしょうか。近年では、SNSや就活サイトなどの普及により、様々な情報が得られるようになりました。その一方で、情報過多になってしまい自分がどこを志望しているのかわからないなんてことになってはいないでしょうか。志望業界をきちんと決めることでのちの就職活動の満足度が変わってくるので、しっかり向き合うようにしましょう。
世の中には今まで知らなかった会社がたくさんある
就職活動を始めたばかりだと、まだまだ知らない業界もたくさんあるはずです。そのため、まずは自分の知識を増やすことから始めましょう。
BtoCとBtoB
BtoCとは消費者を対象に商品やサービスを提供している企業のことです。皆さんが普段買い物をしたり、サービスを受ける際に接している企業は基本的にBtoCの企業が多くなっています。飲食業界で合ったり、小売業、エンタメ業などが例として挙げられると思います。これらの業界に関しては、生活している中で情報が入ってきたり、商品から事業のイメージがしやすいため比較的わかりやすい業界ということができます。
BtoBは企業と企業を対象に商品やサービスを提供している企業のことです。普段あまり消費者の目に留まることはありませんが、世の中の企業の大半はBtoB企業であり、大手企業もたくさん存在します。業界の例としてはIT企業や重工業、メーカー全般などが挙げられます。企業を顧客としているため、売上の規模が大きく、世間の流行に左右されず業績が安定しているというのもBtoBによく見られる特徴です。
業界の中での役割
同じ業界の中でも、企業によってその役割が大きく異なっています。業界を病院に例えると、それぞれの企業は外科や内科、小児科といった具合です。どれも一括りにすれば病院ですが、行なっていることはそれぞれ全く違います。これは企業も同じで、一括りに業界と言ってもそれぞれの企業で行なっていることや、対象としている顧客のエリアが異なります。業界の中でも自分がどのようなことを行いたいかまで考えて企業選びを行うと、志望理由が作成しやすくなるでしょう。
できるだけ序盤で多くの業界について知ることが大切
それでは業界や企業について知るにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、できるだけ多くの媒体に触れるようにしましょう。身近なところで行くとSNSなどですが、1つの媒体に限ってしまうと有名な企業ばかり出てきたり、正確な情報でない場合があります。そのため、大学の進学実績や就活エージェント、OB訪問、就活イベントなどを利用することで業界研究を進めていきましょう。
これらの作業をできるだけ就職活動の序盤で行うことが重要です。就職活動中盤になってくると、インターンシップや企業の主催するイベントが開催されます。それまでに自分の興味のある業界や企業を絞り込んでおくことで、そういったイベントに参加することができなかったという事態を防ぐことができます。また、志望する業界を早めに絞り込むことができていれば、対策も立てやすく量も減るので負担を軽減することができます。
業界はいつまでに決めるべきか
できるだけ早く業界を決めた方がいいという話をしましたが、実際どのくらいの時期までに業界を絞るべきなのでしょうか。
夏終わりには決めておいた方がスケジュールが楽になる
1つの目安としては、インターンシップなどを一通り体験した夏終わりまでに業界を絞り込むことが必要なのではないかと思います。インターンシップに参加することで、自分が実際に働いた時のイメージを掴むことができ、自分が抱いていたイメージとのギャップなども知ることができます。
インターンシップの他にも、説明会やキャリアイベントに参加することで、効率よく情報収集することができます。私も、夏のインターンシップに参加した後くらいから、メーカーに絞り込んだ就職活動を行うようになりました。
焦る必要はない
目安としては夏終わりという話をしましたが、焦る必要はありません。焦って業界を絞り込んだ結果、就職活動が終了した際に後悔が残ってしまうのが一番問題です。本選考の際に受ける企業が決まっていれば大丈夫です。また、1つの業界に絞り込む必要もありません。私も最終的にはメーカーを志望していましたが、それまではアルバイトでの経験や自分の特性を活かし教育業界に進むことも検討していました。様々なところに可能性を見出した方が、自分のやりたいことが見つかるかもしれません。
業界・企業の絞り方
ここまでは、業界を絞る意味やいつまでに業界を決めるべきなのかについてお話ししてきました。ここからは、実際にどのように業界や企業を絞っていくのかについてお伝えします。
まずは自分の興味がある業界について調べる
まずは自分の興味の赴くままに調べてみましょう。少しでも興味のある企業について調べたほうがとっかかりやすく、その中で新たな業界に興味が出てくる事もあります。おおまかな目星をつけた後に、その業界での大手企業をリストアップし、HPや四季報などから企業の情報を得ることをお勧めします。そのあとは、その業界のその他の企業についても調べることで、業界の仕事に惹かれているのか、ネームバリューに惹かれているのかなど、何に魅力を感じているのかを知ることができます。
SNSなどを活用して幅広く調べる
広く情報を集める手段としてはSNSなどが便利です。自分が知らなかった業界や、業界についての知識を手軽に入手することができます。しかし、SNSを活用する際に気をつけなければならないのは情報の取捨選択です。SNSに載っている情報は、誰でも投稿することができソースを必要とするわけではないので、主観的な情報が多くなる傾向にあります。
SNSに踊らされると、本当に優良な企業の存在に気づけなかったり、無謀なチャレンジばかりを繰り返してしまいます。適度な距離感で付き合っていくことが重要です。
インターンシップに参加して情報を集める
企業について最も詳しく知ることができる方法として、インターンシップが挙げられます。インターンシップに参加することで、実際の業務を体験することができ、企業の人から直接情報を得ることができます。自分の目で実際に確かめることができるので信憑性の高い情報を得ることができます。
しかし、インターンシップに参加するためには選考を通過する必要があり、対策を行う必要があります。その際に、インターンシップに参加したい理由などを聞かれることもあるため、ある程度業界について知ることができ、さらに情報が欲しい段階で挑戦してみるのがいいでしょう。
福利厚生や勤務地など現実的な条件から絞り込むことも大事
自分が求める企業の待遇から業界を絞っていくことも1つの手段です。私の場合は、関東での就職を希望していたため、関東への初期配属および配属地の固定が約束されている企業を中心に探していました。希望する条件で絞り込むことである程度企業の数を絞り込むことができ、企業研究の量を軽減することができました。
企業を条件で絞る際には、3段階程度用意しておくべきです。実際に希望する条件を全て兼ね備えた企業を見つけることは至難の業であり、もしそういう企業を見つけたとしてもおそらく倍率が高い企業になるでしょう。そのため、妥協した場合の条件でも企業探しを行なっておくことで滑り止めの役割を果たしてくれます。私も勤務地と将来的な待遇を取ることを条件に、初任給の部分で少し妥協しました。
会社の悪いところを見る
企業や業界研究を行なっていると、どうしてもいいところにばかり目が行きがちです。企業もできるだけ良く見せるために、学生が興味を持つようなデータを示すようにしています。例えば、初任給が平均に比べて非常に高く設定されているが、実は固定残業代が40時間近く含まれていたりなどデータは非常に気をつけて読み取らなければなりません。
他にも、転勤があることをポジティブに言い換えて「様々な体験をすることができる」や「各地を旅行できる」などの文言で魅力的に見せたりしています。また、都合の悪いデータは大々的には出しませんので、詳しく調べてみると家賃補助の類が一切なかったり、ボーナスが設定されていなかったりします。ベンチャー企業ではボーナスの代わりに自社株を配布するところもあります。そのため、悪い部分も探した上で自分はそこを許容することができるのかをじっくり考える必要があります。
最終的に何社まで絞り込むべきか
業界研究をした上で何社にまで企業を絞り込んだらいいのでしょうか。答えがあるわけではありませんが、私の考えをお伝えさせていただきます。
私は満足するまでエントリーするべきだと思います。後悔するよりはマシですし、1つでも多くの内定を獲得することができれば、より理想の企業を選ぶことができます。
時間とエントリー数はトレードオフ
しかし、時間とエントリー数はトレードオフであることに注意しなければなりません。たくさんエントリーするということは、それだけESもたくさん書かなくてはいけませんし、面接の時間も増えていきます。自分の忙しさと天秤にかけてエントリーをするようにしましょう。エントリー数を増やしながら時間効率を良くするには、エントリーする業界ごとに企業をまとめておき、それぞれの業界でランキングをつけておくことが重要です。ランキングが上位の選考に通過したらそれ以下の企業は辞退するという方式をとっていけば時間を短縮することができます。
最後は自信を持って進路を決める
最後は自信を持って終えることが重要です。自信を得るためには、企業研究などの下調べをいかに行なって自分の納得のいく企業を見つけられるかどうかにかかっています。企業研究は地味な作業であり、それ自体で選考が進むわけではありませんので、嫌になる事も多いかと思いますがその成果が最終的な満足度につながるので妥協しないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、業界や企業を決定する方法についてお伝えしました。就職活動を有利に進める上で、業界研究は非常に重要な項目となっています。就職活動を終えた時にみなさんが満足のいく選択ができていることを願っています。
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