【社会人1年目の答え合わせ 第1回】磨き込んだガクチカが、配属初日の自己紹介で滑った話

【社会人1年目の答え合わせ 第1回】磨き込んだガクチカが、配属初日の自己紹介で滑った話

2026/07/22

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eyecatch

はじめまして。就職活動で総合商社、大手デベロッパー、大手広告代理店などから内定をいただき、現在は大手デベロッパーで社会人1年目として働いている者です。

この連載では、「就活生だった頃の自分が信じていたこと」を、社会人になった今の目線で答え合わせしていきます。半分は新社会人としての気づきの話、半分は「だから就活生の皆さんは、選考でこう考えたほうがいい」という実践的な話です。学生の頃には見えなかった景色を、できるだけ等身大の言葉でお伝えできればと思います。

初回のテーマは、就活生なら誰もが人生で一番磨き込んだであろう、あの「ガクチカ」についてです。結論を先に言えば、あれほど時間をかけて作り込んだ私のガクチカは、社会人になって最初の大一番で、見事に滑りました。

入社式の翌週、私はまた「ガクチカ」を話していた

配属先の部署に着任した初日のことです。

研修を終えて初めて足を踏み入れた自分の職場は、想像していたより静かで、想像していたより忙しない場所でした。鳴り続ける電話。足早に行き交う先輩たち。壁際に積まれた、見たこともない分厚い資料の山。座る場所も分からず立ち尽くしていた私は、夕方、フロアの一角に集められました。課の先輩たち十数人の前で、「じゃあ、簡単に自己紹介お願いね」と言われたのです。

簡単に、と言われても、目の前にいるのは年次も役職もバラバラの大人たちです。入社式でも研修でも自己紹介はしてきましたが、これから毎日顔を合わせる「自分の職場」での自己紹介は、緊張の質が違いました。何を話せば正解なのか分からないまま、口をついて出たのは、面接で100回は話したあのガクチカでした。

体育会の活動で、チームの課題にどう向き合ったか。数字も、工夫したポイントも、面接仕様のまま。話しながら「この構成、身体に染みついているな」と自分で少し笑いそうになるくらい、我ながら流暢に話せたと思います。就活を勝ち抜いた鉄板エピソードですから、当然です。

反応は、想像と違いました。

「へえ、そうなんだ」という薄いリアクションのあと、隣の席の先輩がぽつりと言ったんです。「で、君って、朝型? 夜型?」

拍子抜けしました。あんなに磨き込んだエピソードよりも、先輩たちが知りたかったのは、もっと別のことだったのです。その日の夜、帰りの電車で「あの空気は何だったんだろう」と、一人で反省会をしたのを覚えています。

面接室は「深掘りが約束された特殊な空間」だった

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