会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
こんにちは。地方国立大の理系修士課程に在籍し、日系大手企業の内定を獲得した者です。今回は私の体験をもとに、SIerのインターンの攻略法をご紹介したいと思います。
SIer業界を目指している方は、SIer企業のインターンシップに対してどのような印象を抱いているでしょうか?「コンピューターを使ってプログラムを作成する?」「情報系の学生が多い?」と思っている人が多いと思います。
しかし、私が参加した企業のインターンシップで実際にプログラムを触る機会は全くありませんでした。また、情報系の知識を問われることはほとんどありませんでした(必要な知識については後述します)。
では、SIerのインターンはどのような内容で、どのような学生が活躍できるのでしょうか。また、私がなぜ活躍できたのか取り組み内容について解説いたします。
著者プロフィール
- システム開発に関する知識はほとんどない
- 就職活動は都内転勤無し大手SIerを中心に受ける
- 体育会系運動部に所属(弱小部活動)
- 研究活動の兼ね合いから、早期(3月まで)の内定を目指していた
こんな感じの私が、インターンで活躍し早期内定を獲得したインターンシップ攻略術を紹介します!
開催内容、活躍できる学生の特徴
そもそもSIerとは何かというと、「顧客の要望を聞き取り、システムを提案・設計・開発・導入・運用」する業界のことです。中でも、インターンシップでは”提案”と”設計”の業務体験を行うことが多いです。ほとんどの企業では、社員が顧客役を行い、学生が数名のグループとなってシステムを設計します。数日間という短い時間の中で、システム構成、コスト、考えられる障害などを資料にまとめる必要があるため、スケジュールは非常にタイトです。このようなインターンシップで、どんな学生が活躍できるのでしょうか。実際に体験した私が解説いたします。
結論、活躍していた学生の特徴は3点あります。
2.論理的思考力が高い
3.情報系の知識を持っている
リーダーシップについては、SIerに限らず大手メーカーではどこでも求められています。特にSIerのインターンシップでは数日間という短い時間の中で成果物を提出する必要があるため、メンバーの意見を吸い上げ、まとめていく必要があります。高いリーダーシップをもつメンバーがいるチームは、全体評価が高い印象がありました。
また、論理的思考力も非常に重要になります。短い期間の中で、顧客のニーズを捉えた最適なシステムを作り上げるにはシステム化の「目的」や「根本の原因」を突き詰めていく必要があります。数日間あるうちの2日間はこの工程に費やすことが多いです。ここで、論理的思考力を発揮し、話が脱線したときに戻せる学生が活躍していました。理系院生は得意分野だと思うので、意識して取り組むと良いと思います。
最後に、情報系の知識についてです。ここに関しては無くても活躍できるというのが正直な感想です。なぜなら、インターンシップでは実現可能性についてはあまり問われないからです。しかし、コスト感やスケジュール感は情報系の知識が役に立ちます。私自身、情報系の知識はほとんどなかったため他のメンバーに頼ってしまっていました。参加前に少しでも情報系の勉強をすることをお勧めします。
ここからは、私が実際にインターンシップの前後で意識していた取り組みについて紹介します。
インターンシップ参加前
私がインターンシップ参加前に取り組んでいたことはただ1つです。前年の開催内容を先輩や就活体験談を活用して調べていました。これによって、ある程度気持ちの余裕をもって臨めました。また、事前に自分でシステム構成案を数個考えていくことをお勧めします。それがチームで採用されるかわかりませんが、あなたが話し始めることでチームメンバーも話しやすくなるはずです。評価は個人評価もありますが、チーム評価が大きいということを念頭に置きましょう。
私はできませんでしたが余裕のある学生は情報系の知識を身につけておくとよいと思います。具体的には、基本情報技術者試験の勉強が最適だと考えます。この資格を勉強することでシステム開発の基本的な知識を一通り習得できるためです。資格を取得することで、選考を有利に進めることもできますので、ぜひ今からやってみてください。
インターンシップ参加中
インターンシップで行われる内容については先ほど説明しましたが、私が特に意識していた点について解説します。
「目的の明確化」
インフルエンサーを例に考えましょう。インフルエンサーが「フォロワー数を増やしたい」と言ってきました。ここであなたがとるべき行動は「リール動画を作りましょう」や「流行のものを紹介しましょう」などの施策を考えることではありません。まずは目的を深堀してあげてください。この人はなぜ「フォロワー数を増やしたい」のでしょうか。ファンを増やしてグッズを売りたいのか、有名になってモテたいのかヒアリングして明確にする必要があります。
もし、真の目的が前者であった場合は「リール動画を作りましょう」や「流行のものを紹介しましょう」などの施策が遠回りであると気づくはずです。システム開発においても顧客の要望をヒアリングして、その根本をぜひ見つけてください。
「チームビルディング」
短い期間で意見を活発に出し合い、まとめていくにはチームの関係性が非常に重要になります。私のグループでは意見があまり出ていなかったため、初めに話始めることで話やすい雰囲気づくりを意識していました。
また、他のメンバーが意見を出した際には肯定から話始めるなどチームビルディングを特に重要視していました。結果、安心して意見を言い合える環境が作られ、他チームよりもよい評価を獲得できました。あなたがインターンシップに参加した際には、自分が活躍しようと思うのではなく、チームを強くする方向で考えてみてください。
インターンシップ参加後
一見、重要に見えないインターンシップ参加後の取り組みが内定には非常に需要になります。具体的にインターンシップ参加後に行ってほしいことは二点あります。
インターンシップの感想をまとめる
インターンシップ経由の早期選考では、インターンでの内容を問われることが非常に多いです。その時にすぐに回答できるように、最低限「楽しかったこと」「難しかったこと」「工夫したこと」はまとめておきましょう。
また、実際に過去のエントリーシートをみて書き始めてしまうのも一つの手です。インターンシップの内容をESに組み込むことで、一気に企業に対しての解像度をアピールできます。これからインターンシップに参加する学生は、ぜひ参加後の時間を大切に過ごしてください。
OB訪問をする
インターンシップで知り合った社員さんや、インターンシップで案内されるルートからOB訪問をしましょう。OB訪問をすることで企業に対しての本気度をアピールすることができます。また、インターンシップや説明会では聞けない、実際の働き方についても知ることができるため非常に有益です。特に、説明会では企業の良い側面のみ紹介されるため、普段聞けないことを質問してみてください。
あなたがOB訪問する際には、「質問リスト」を事前に社員の方へ送付することをお勧めします。社会人の貴重な時間を割いていただいていることを忘れずに、その短い時間を有意義に活用しましょう。特に、インターンシップで案内されるOB訪問では企業に情報が伝わっているという噂もあります。OB訪問も選考の一貫だと考えて臨むのが良いでしょう。
さいごに
今回は大手SIerインターンシップの心得について解説しました。SIer企業は採用人数が多いため、インターンシップで能力を評価され、本選考でも活用されるケースが多々あります。
また、活躍次第では選考スキップや早期内定もあるためインターンシップの取り組み状況が非常に重要になります。ぜひ、今回のコラムで紹介した方法を意識してインターンシップに参加してみてください。きっと活躍できるはずです。これを読んでくれたあなたの就職活動が上手くいくことを心から願っています。
...
会員登録して全ての内容を見る
続きは外資就活ドットコム会員の方のみご覧いただけます。
外資就活ドットコムはグローバルに活躍したい学生向けの就職活動支援サイトです。会員登録をすると、「先輩のES・体験記」や「トップ企業の募集情報リスト」など、就活に役立つ情報をご覧いただけます。