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こんにちは。総合商社とコンサルを中心に就活をしていた者です。就活の結果、私は総合商社から複数の内定をもらうことができました。
今回は私が実際に使っていた三菱商事の面接で聞かれた過去の質問集です。私は口から出まかせでうまく喋られるタイプではなかったので、徹底的にドキュメントに書き起こしては毎日眺めることを繰り返しました。大切なのは回答そのものを暗記することではなく、回答のフレームと、ドボンポイントを理解することだと思います。
昨今、就職活動はますます情報戦の様相を呈しており、有料の記事が散見されますが、安心してこちらを引用して、オリジナルの回答を準備してください。
Q1. 自己紹介を1分でお願いします
この質問において面接官が見ているのは、論理的な話の構成ができるかどうか、第一印象としての"魅力"があるか、そして話の軸を明確に語れるかという3つのポイントです。自己紹介は面接の第一歩であり、その後の質問の方向性を決める重要な場面でもあります。
効果的な答え方として推奨されるフレームは、まず「所属・名前」で自分を明確にし、続いて「一言で自分を表すキャッチ」で印象を残し、「強みを示す具体エピソード」で説得力を持たせ、最後に「三菱商事への志向との接続」で志望度の高さを示すという構成です。たとえば「挑戦を楽しむ人間です」といったキャッチフレーズを掲げてから代表的な経験を1つ語ると、聞き手の印象に残りやすくなります。
想定される落とし穴としては、「○○大学○○学部の○○です」という基本情報だけで終わってしまうケース、エピソードが抽象的で印象が薄いケース、そして志望企業に一切触れないまま終えてしまうケースが挙げられます。これらは避けるべき典型的なパターンです。
Q2. 研究内容について教えてください
面接官がこの質問を通じて確認したいのは、専門的な話を「わかりやすく伝える力」があるか、知的好奇心の方向性や思考プロセスの一端はどのようなものか、そして研究テーマとビジネス思考との関連性はあるかという点です。この質問は特に理系学生に多く投げかけられますが、文系学生の卒論研究についても同様の観点で評価されます。
回答の際に意識すべきフレームは、まず「研究テーマと目的」を明確に述べ、「なぜそのテーマを選んだか」という動機を説明し、「方法・工夫・結果」を具体的に示し、最後に「学んだことと仕事への接続」で商社業務への応用可能性を語ることです。理系でも文系でも、「自分は何を明らかにしたくて、どう工夫したのか」を語れるかが成功の鍵となります。
想定の落とし穴として注意すべきは、専門用語ばかりで相手が理解できない説明になってしまうこと、テーマの選定理由が「たまたま」「教授に言われたから」では弱いこと、そして商社でどう活かせるかの展望が全く見えないことです。研究内容を通じて自分の思考力や問題解決能力をアピールする機会として活用することが重要です。
Q3. 学生時代に力を入れたことは何ですか?
この質問で面接官が評価しようとしているのは、どんな挑戦に取り組んできたか、課題発見と解決への思考プロセスはどのようなものか、そして行動力や巻き込み力、成果を導く力があるかという点です。いわゆる「ガクチカ」と呼ばれる定番質問ですが、単なる経験の羅列ではなく、その人の人間性や能力を見極める重要な質問として位置づけられています。
答える際のフレームとしては、「背景・問題意識」で取り組みのきっかけを説明し、「目標・取り組み」で何を目指してどう行動したかを示し、「困難と対処」で壁にぶつかった時の対応を語り、「結果・学び」で成果と成長を述べ、最後に「それを三菱商事でどう活かすか」で将来への展望を示すという構成が効果的です。数字や立場を交えて具体的に語ると、説得力が格段に増すでしょう。
想定の落とし穴としては、「力を入れた」と言いつつ日常的な行動レベルで終わっているケース、困難の描写が弱く成長が見えないケース、そして単なる思い出話に見えてしまうケースがあります。ビジネスの現場で再現可能な学びや成長を語ることが重要です。
Q4. あなたの強みと弱みを教えてください
面接官がこの質問で見極めたいのは、自己認知の深さはどの程度か、弱みの克服姿勢や組織との関わり方はどうか、そして強みと志望動機の一貫性があるかという点です。自己分析の精度を測る代表的な質問であり、表面的な回答では評価されにくい質問でもあります。
効果的な答え方として、強みについては「結論」を明確に述べ、「根拠となる具体例」でエビデンスを示し、「三菱商事での活用イメージ」で将来性をアピールします。弱みについては「結論」を率直に述べ、「なぜそうなったか」で自己分析の深さを示し、「克服努力」で改善への取り組みを語り、「今後の展望」で成長意欲を表現します。ポジティブに変換できている弱みは、むしろ加点対象となる可能性があります。
想定の落とし穴としては、強みが抽象的で再現性がないこと、弱みが「飽きっぽい」「感情的」などの悪印象のまま終わってしまうこと、そして自慢と反省だけで仕事との接続が見えないことが挙げられます。バランスの取れた自己認知を示すことが重要です。
Q5. なぜ総合商社を志望するのか?
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