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ITスキルを活かしてどこで働くか
こんにちは!外資就活ドットコムです。
本記事では情報系学生の就職先業界をランキング形式でご紹介します。外資就活ドットコムのユーザー属性データから、 ITスキル保有学生17,010名 のうち、 実際に就職先が確認できる982名 の詳細な業界分布を分析しました。この記事を読むことで、情報系分野を専攻している学生の就活実態が分かります。それによって就活をどう進めればよいかの参考にてもらえると嬉しいです。
他にも、どのようにスキルを活かすのかについてや、就活戦略についても解説しています。ぜひご覧ください。
ITスキル保有学生の基礎データ
- エンジニア志向ありユーザー総数 : 17,010名
- 就職先データがあるユーザー : 982名(5.8%)
- 内定総件数 : 1,731件
就職者数ランキング
それでは実際の就職者が多い業界ランキングを見ていきましょう。
1位:システムインテグレーション業界(171名、17.4%)
第1位はSIerことシステムインテグレーション業界でした。
ITスキル保有学生の約6人に1人がシステムインテグレーション業界に就職しており、安定したIT技術者のキャリアパスとして最も多くの学生に選ばれています。日本IBMが32名で全企業中3位であり、大手SI企業への集中が顕著です。
この業界では、技術的専門性を直接活かせる環境、体系的な研修制度、明確な昇進制度が評価されています。また、1企業ごとの採用人数がメーカーなどと比較して多いことも就職者数が多い要因です。
主要就職先企業
- 日本IBM(32名)
- 日立製作所(24名)
- NTTデータ(23名)
- 日本電気(NEC)(19名)
- シンプレクス・ホールディングス(18名)
- 富士通(18名)
- フューチャー(フューチャーアーキテクト)(7名)
- キンドリルジャパン(6名)
2位:戦略・ITコンサルティング業界(132名、13.4%)
第2位はコンサルティング業界です。アクセンチュアが40名で全企業中2位を占めており、DX需要の高まりによりIT知識を持つコンサルタントへの需要が急増していることを反映しています。
技術的専門性を基盤としながらビジネス戦略に関与できる点が、多くのITスキル保有学生に評価されています。比較的にランクインしている企業の中では年収水準が高いことも人気の秘訣です。また、SIerと同じく採用人数が多いため、就職者数が多くなっています。
主要就職先企業
- アクセンチュア(40名)
- 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(13名)
- デロイトトーマツコンサルティング(9名)
- A.T.カーニー(9名)
- KPMGコンサルティング(8名)
- 電通総研(7名)
- デロイトトーマツアクト(6名)
- キャップジェミニ(5名)
3位:製造業・メーカー(96名、9.8%)
第3位はメーカーです。日系・外資に関わらず製造業でのスマート化、Industry 4.0の推進により、ITスキル保有学生への需要が急速に拡大しています。
以下で書かれていない企業以外でも、パナソニック、ダイキン工業、信越化学工業、リコー、ニコンなど、多様な製造業企業でIT人材が求められていることが確認されます。
主要就職先企業
- トヨタ自動車(17名)
- 三菱重工業(12名)
- 東京エレクトロン(9名)
- キーエンス(7名)
- 東芝(6名)
- キヤノン(6名)
- 本田技研工業(6名)
- ボッシュ(Bosch)(4名)
4位:IT・テクノロジー業界(95名、9.7%)
4位はITテクノロジー企業です。SIerとの違いは他社のシステム開発を受注しているのではなく、自社でプロダクトを持ち、その開発を担当するという点です。これらの企業はIT技術者の採用人数がSIerなどと比較して少ないため、就職者数では4位ですが人気度は非常に高いです。
注目度の高いテクノロジー業界ですが、実際の就職者数は全体の9.7%に留まっており、競争の激しさを物語っています。AWSが21名で業界トップ、クラウドサービスの専門性を求める企業として高い人気を集めています。日本オラクル、セールスフォース、マイクロソフトなど外資系IT企業への就職も確認されます。
主要就職先企業
- Amazon Web Services(AWS)(21名)
- ソニーグループ(15名)
- LINEヤフー(8名)
- 楽天グループ(5名)
- freee(4名)
- 日本オラクル(4名)
- リクルートホールディングス(3名)
- Google(3名)
5位:シンクタンク・研究所業界(66名、6.7%)
野村総合研究所が41名で全企業中1位を獲得しており、ITスキル保有学生にとって最も人気の高い就職先です。技術的深さとビジネス洞察を両立できる環境、充実した研究開発機会が評価されています。
また、シンクタンク機能だけでなくSIerとしての業務も行っている企業が多いため、野村総研などで就職者数が多くなっています。
主要就職先企業
- 野村総合研究所(41名)
- 日本総合研究所(9名)
- みずほリサーチ&テクノロジーズ(6名)
- 大和総研(5名)
- 三菱総合研究所(3名)
- 三菱総研DCS(2名)
6位:金融業界(51名、5.2%)
フィンテック、AI活用、量的取引などの分野でITスキル保有学生への需要が高まっています。メガバンクでのIT人材採用が活発化している一方、外資系投資銀行への就職は限定的です。
主要就職先企業
- AAIC Japan(11名)
- 三井住友銀行(10名)
- 三菱UFJ銀行(9名)
- 大和証券(4名)
- みずほフィナンシャルグループ(4名)
- 三菱UFJ信託銀行(3名)
- ゴールドマン・サックス(3名)
- デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(2名)
7位:インフラ・通信業界(30名、3.1%)
通信業界を中心に多くの就職者数を出しています。しかし業界としての規模が小さいため、ITスキル学生の数は限定的です。
それでもNTTドコモやソフトバンクなど、最新の技術を活用してビジネスを展開できる点は、ITスキル学生にとって魅力的です。
主要就職先企業
- NTTドコモ(10名)
- ソフトバンク(7名)
- 東海旅客鉄道(JR東海)(5名)
- NTT(NTT研究所)(4名)
- KDDI(4名)
8位:官公庁・研究機関(6名、0.6%)
主要就職先企業
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)(4名)
- 国際協力機構(JICA)(2名)
9位:メディア・エンターテインメント(6名、0.6%)
主要就職先企業
- ハウテレビジョン(3名)
- 電通(2名)
- 任天堂(1名)
10位:小売・アパレル・サービス(5名、0.5%)
主要就職先企業
-
ファーストリテイリング(3名)
-
リンクアンドモチベーション(2名)
※その他新興・多様分野(313名、31.9%)
ITスキル保有学生の就職動向分析
この結果から、ITスキル保有学生の就活傾向が分かります。特に就職者数が多かった業界を中心に解説していきましょう。
システムインテグレーション業界が最多である理由
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