政策とビジネスの架け橋となり、“理想”と“現実”を結ぶ。国際社会の発展に貢献し、日本企業の未来を支える

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2025/04/07

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〈Profile〉
山崎淳(やまさき・じゅん)
資源ファイナンス部門 エネルギー・ソリューション部 第2ユニット 調査役
2014年に国際協力銀行(以下、JBIC)に入行し、インフラ・環境ファイナンス部門に配属。ベトナムの電力案件等への関与を経て、2016年よりシンガポール駐在員としてアジア大洋州域内のインフラプロジェクト等の組成に携わる。2019年に経営企画部に異動し、JBIC全体の業務企画や個別融資案件の精査等に従事。2022年から英国ロンドン・ビジネス・スクールに留学し、2024年にMBAを取得。2024年よりエネルギー・ソリューション部で資源ファイナンスを担当し、日本企業による海外エネルギー開発支援や日本企業の海外事業展開支援に取り組んでいる。

※内容や肩書は2025年4月の記事公開当時のものです。

社会的意義×国際性×大規模プロジェクト。JBICでかなえたキャリアビジョン

――就職活動時の軸と、JBICへの入社動機を教えてください。

山崎:軸は大きく三つありました。一つ目は「社会的意義を感じられること」、二つ目が「国際性があること」、そして三つ目が「大規模なプロジェクトに関われること」です。当初は中央省庁も視野に入れていて、日本のインフラ輸出などにも大きな魅力を感じていました。ただもう少しビジネスに近い立場にも興味があり、一方で政策的な視点も大事にしたい…。その両方を同時に実現できるのはJBICしかないと感じたことが最終的な入社理由です。

就職活動中に「政策という理想と、ビジネスという現実をつなぐ仕事」だと聞いたとき、「まさにこれだ!」と心に刺さったことを覚えています。理想と現実の橋渡しをしながら社会的意義のあるプロジェクトを支えていける、それはJBICならではの魅力ではないでしょうか。今は実際にその「双方をつなぐ」仕事に携われていると感じています。

――具体的に「双方をつなぐ」とは、どんな役割なのでしょうか。

山崎:ファイナンスを通じて、日本の政策やJBICのミッションを追求する公的な視点と、ビジネスの採算性を重視する民間の視点を両立させる役割だと認識しています。海外のエネルギープロジェクトなどに金融面で関わりつつ、日本のエネルギー安全保障の確保や日本企業の国際競争力向上も後押しする。最前線で双方のニーズを把握し、プロジェクトを成功へ導いていく仕事は非常にやりがいも大きいです。

――現在の仕事内容について聞かせてください。

山崎:エネルギー・ソリューション部で、主に資源ファイナンスを担当しています。特に中東・アジア・中南米のエネルギー案件を見ており、カウンターパートとしては、エネルギー開発に携わる日本企業や、海外では国営の石油・ガス公社やエネルギー省などが多いですね。

私自身は「ユニット長代理」として、ユニット全体の方針や戦略策定の補佐に加え、案件を担当するメンバーと一緒に融資案件の組成や条件交渉を行っています。担当者は個々のプロジェクトに深く入り込みますが、私はもう少し広い視野で「他に考慮すべき視点はないか」「JBICのミッションや足元のビジネス環境に合っているか」といったクオリティーコントロールをする役割です。実際にお客さまと面談したり、社内外のステークホルダーをつないだりもしています。

――主導的に融資案件を組成することもあるのですね。

山崎:はい。お客さまから「こういう案件に融資してほしい」という相談が持ち込まれることももちろんありますが、私たち自身が「この国でこういう国家プロジェクトが進んでいるらしい。日本企業を巻き込めないか」と、案件を組成するケースもあります。

そこに融資の枠組みをデザインして提案することで、最終的に「日本企業が参画できる事業」「日本のためになる事業」に仕立てるわけです。直接的な融資だけでなく、広い意味で“機会”を創出するのがJBICの役割だと思っています。
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知識の習得は終わりなき旅。国際金融のプロとして学び続ける

――入行からこれまでで「大きく成長した」と実感した瞬間はありますか。

山崎:いくつかありますが、まずは経営企画部での経験ですね。JBIC全体の案件を横串で見て、国の政策やJBICのポリシーと照らし合わせてそのプロジェクトをやるべきかどうか、どこに注意すべきかという観点でサポートする部署でした。

例えば「この案件は日本の対外戦略的にどういう意義があるのか」と問われたときに、自分が了承した結論がJBICとしての対外的なメッセージになるわけです。自分の判断や言葉がそのまま「外に出ていく」という緊張感や経験を通じて、それまで以上に責任感が強くなったと感じます。しっかりと事実関係を押さえて、誰に対しても自分の言葉で自信を持って語れる水準まで突き詰めようとする意識が身に付きました。

また、JBICの仕事やMBA留学を通じて「自分は新しい取り組みの提案やそれに挑戦するのが好きだ」と改めて実感しました。ゼロから何かを生み出すのは大変ですが、散らばっている情報を集めて一つのストーリーとして新しく作り上げるプロセスにはとてもエネルギーが湧きます。

――逆に「まだ足りていない、もっと成長したい」と感じる点があれば聞かせてください。

山崎:専門性の高い領域なので、知識不足は日々痛感しています。エネルギー領域だけでも非常に奥が深く、しかも今まさに技術革新が進む過渡期にあるため、日進月歩で新しい動きが出てきます。知識の追求は終わりのない旅のようなものですね。不断の努力が不可欠ですが、それを努力だと思わず楽しめる人に向いている仕事だと思います。

――国際関係や地政学リスクもどんどん変わっていますね。

山崎:その通りです。特にエネルギーの世界は、一つの国や地域で起きたことがグローバルに影響を及ぼしやすいセクターだと思いますし、その分、世界の動きを感じながら仕事ができるともいえるでしょう。そういったマクロ的な観点もアップデートし続けながら、契約条項のようなミクロレベルの専門性も磨いていく。自分の頭に入っている情報が多ければ多いほど、最後に生み出す結論もより意義の大きいものになるはずです。

――仕事を通じて実現したいことはありますか。

山崎:根本には「日本や世界を前進させる取り組みに携わりたい」という思いがあります。今の部署は日本の資源確保や日本企業の国際競争力向上、海外企業の脱炭素化支援など、JBICが掲げる複数のミッションを同時に実現できるので、まだまだここで実績を積み上げていきたいですね。

ただ、JBICはあらゆる部署の仕事が「日本や世界を前に進める」ことにつながっていると思います。これまでにさまざまな部署を経験しましたが、どの期間も非常に充実した日々を送ることができました。立場や肩書によって影響範囲は変わると思いますが、与えられた範囲の中で、組織を、日本を、そして世界をより良い方向に変えていくことは、どの部署にいても実現できると信じています。
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柔軟に考え、粘り強く実行する。JBICで求められる人物像とは

――仕事をする上で大切にしている信念や価値観はありますか。

山崎:「どんなに小さな仕事でも最後まで手を抜かないこと」、そして「自信を持ちながらも、決して自分に満足しないこと」を大切にしています。自分にとっては小さな仕事でも、誰かにとっては大事なことかもしれません。忙しいときほど気が緩みがちですが、そういうときこそこの信念を意識して、より良い方向がないか自問自答するようにしています。

もう一つ、これは学生の皆さんに特に伝えたいのですが、大抵の仕事は計画通りには進みません。大きなプロジェクトならなおさらです。しかし、何かが起こったときこそ試されていて、私たちの腕の見せどころです。失敗や予想外の出来事に落胆するのではなく、「さて、これをどう解決しようか」と考えられる人が活躍できると思います。

――すてきな考え方ですね。JBICの育成サポートや教育の仕組みについても教えてください。

山崎:教育体制は非常に手厚いです。語学を含め、国内外の研修制度も充実しています。ローテーションで幅広い知見を身に付けやすいのもいいですね。さまざまな部署を回りながら、自分自身の関心と専門性を掛け合わせて成長できるのはJBICの大きな魅力です。

また、私にとって大きかったのはMBAの留学制度です。会社に在籍しながら2年間イギリスにMBA留学させてもらうというのは、なかなかできる経験ではありません。ビジネススキルに加えてリーダーシップやグローバルネットワークを得られたことは、仕事をする上での大きな財産になっています。

――留学を経て、価値観の変化などもありましたか。

山崎:留学中は「JBICの山崎」ではなく「一人の学生としての山崎」になる中で、自分は何ができるのか、何がしたいのかを問われ続けている感覚で、改めて将来を考えるいい機会になりました。JBICという肩書がない状態だったからこそ、自分自身と正面から向き合うことができ、自信にもつながりました。

MBAのスクールには世界中からさまざまな領域のプロフェッショナルが集まっていて、彼らは皆誇りを持って自らの仕事に打ち込んでいます。本当に刺激的な2年間でしたが、そんな多彩な世界を知った上でも「自分の強みを生かして、やりたいことを実現するにはやはりJBICがベストだ」という結論に至ったのです。今も夢中になって目の前の仕事に取り組めていますし、この環境で得られる成長を日々実感しています。

――これから入社してくれる人にはどんなことを期待しますか。

山崎:柔軟性と粘り強さを併せ持つ人に来てほしいですね。世の中の変化に対応するためには、型にはまらず新しいものをどんどん取り込む柔軟性が必要です。一方で、斬新なアイデアがあったとしても、実現に向けて粘り強く取り組まなければ成果は出ません。発想だけで終わるのではなく、最後までやり切る力が不可欠です。

――そうした素養を持った人にメッセージをお願いします。

山崎:私としては、自分の興味関心や志向を重視することが重要だと思っています。まずは「自分がどこで、どういうシーンでエネルギーが湧くのか」をきちんと理解してほしい。どんなにやりがいのある仕事でも、大変な局面や思い通りにいかない事態が必ず訪れます。そんなときに自分を奮い立たせられるのは、自分以外にはいません。何があれば頑張れるのかを就活中にしっかり考えておくことで、壁を乗り越えるスピードもきっと変わるでしょう。そうした気付きを大切にしながら、ぜひ自分の理想のキャリアを手に入れてください。

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