正解のない課題に「妄想力」で挑む──顧客とともにゼロからつくる組織・人材開発の最前線

正解のない課題に「妄想力」で挑む──顧客とともにゼロからつくる組織・人材開発の最前線

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2025/07/23

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「人との出会いが人生を変えてくれた」。そんな経験を持つ経営学専攻の大学生が選んだのは、企業の組織・人材開発の伴走支援を手掛けるセルムだった。顧客と同じ目線に立って、組織が抱える課題の本質をつかみ、解決のための方策を顧客とともにゼロから企画する。そのために必要なのは「妄想力」である──そう口にする若手社員に、クリエイティブな仕事の醍醐味(だいごみ)を聞いた。

〈Profile〉
須長悟隆(すなが・さとる)
早稲田大学商学部を卒業後、2021年にセルム入社。大手ゼネコン企業などの組織・人材開発を伴走支援する、コンサルティング営業を担当している。4月からチームリーダーとなり、マネジメントやチームづくりにも挑戦中。休日は、ゴルフや筋トレで汗を流している。

※内容や肩書は2025年7月の記事公開当時のものです。

「自分で何かを生み出す仕事がしたい」

──大学時代はどんな学生だったのでしょうか。

須長:高校生の頃から飲食店の経営に興味があったので、経営学のゼミでビジネスモデルと競争戦略を学びながら、カフェや個人経営の居酒屋でアルバイトを経験しました。コーヒーの資格を取ってカフェで教室を開いたり、居酒屋のメニューを考えたりと、自分で物事を動かすことの楽しさを感じていました。

──そんな体験を経て、就職活動はどんな軸で検討したのでしょうか。

須長:一つは、ゼミでもテーマにしていた「ビジネスモデル」という軸です。面白いビジネスモデルの会社に入って、新たな事業を作っていきたいと考えていました。もう一つは「人」という軸です。

──「人」というのは。

須長:父が転勤族で、幼少期に日本以外のマレーシアやアメリカで過ごす経験をしたのですが、自分のアイデンティティーが分からなくなる時期がありました。特にアメリカの中学校では、英語がうまく話せなくて友達もできず、つらい思いをしました。そんなとき、あるアメリカ人の同級生が声を掛けてくれて、友達の輪が一気に広がったんです。

人との出会いが人生をガラッと変えてくれたので、自分もそんな出会いをつくり出せる存在になりたい。そんな発想から、人や組織にフォーカスした仕事に注目するようになりました。業種としては、人材・組織開発コンサルをメインに見ていましたが、「自分自身が手触り感を持って、事業として何かを生み出していく経験がしたい」とも考えていました。

──人や組織にフォーカスしたコンサルティングの会社もいろいろあります。セルムに入社を決めた理由は何だったのでしょうか。

須長:自分の手で事業を作っていくことの大切さを考えたとき、自分でプロジェクトを企画して、ゼロベースで顧客に提案していくというセルムのスタイルに魅力を感じました。また、会社の規模が100〜200人くらいだったので、大きな裁量を持ってチャレンジできそうだという点も心に響きました。

──実際に入社してみて、どうでしたか。

須長:入社後、早い段階で提案を任されたことには驚きました。ゼネコン業界の顧客でしたが、最初は業界の知識も浅く、顧客への向き合い方も飲食店と全く違っていたので、大変でした。ただ、基本的に新しいことにチャレンジするのが好きなので、心理的な抵抗感はありませんでした。先輩に参考情報を教えてもらいながら、少しずつ仕事の輪郭をつかんでいきました。

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顧客とともに最適な施策をゼロから企画

──現在は、どんな仕事を担当していますか。

須長:顧客企業から「組織・人材」に関する「課題感」を聞いて、それを整理・分解したり定義したりして、課題解決の施策を提案し、その実現のために伴走する仕事です。具体的な施策としては、例えばその企業の人材を育てるためのプログラム設計があります。こちらは、セルムの外部パートナーであるプロフェッショナルのコンサルタントと相談・議論することが多いのですが、われわれが顧客の課題や要望を深く理解して、どのような施策を実施するのがいいのか、最適な形でデザインすることが求められます。

──組織・人材に関する課題というと、どんなものが多いですか。

須長:実は、顧客から明確な課題という形で出てくるケースは少ないんです。「若手の離職率が高い」とか、「社員にもっとリーダーシップを持ってほしい」といった抽象的な言葉で表現されることが多いんですね。だから、「課題」というよりは「課題感」というのが当たっていると思います。

──なるほど。「課題があること」は分かっているけれど、「具体的にどんな課題があるのか」までは見えていないという感じでしょうか。

須長:そうですね。例えば、「社員にリーダーシップを持ってほしい」といっても、いろいろなリーダーシップがあります。実際に、企業の担当者に詳しく話を聞いてみたら、「大勢の部下をリーダーとして統率する」という意味ではなく、「自分で積極的に企画して、他の人を巻き込んでいける人材になってほしい」という意味だったことがあります。言葉一つ取ってもイメージやニュアンスが幅広く存在するため、そのように言葉を分解して、具体的な意味や意図を正しく把握することが重要です。

──課題に対する施策は、例えばどんな内容でしょうか。

須長:一つは、経営幹部候補や次世代リーダー向けの取り組みです。セルムの原点といえるもので、業界の中でもセルムがリードしている領域なので、力を入れています。それに加えて、ミドルマネジメント層向けの施策や、全社のカルチャー変革に関わるものも実施しています。ポイントは、セルムの担当者が顧客の要望を聞き、議論しながら、最適なプロジェクトをゼロから企画し、ともに作り上げていくということです。

──そんな仕事の中で、やりがいを感じる瞬間は。

須長:顧客と目線が合ったときが楽しいですね。われわれの独り善がりの提案ではなく、顧客も同じ思いで、同じ方向に向かっていくことができているな、と感じられたときは、とてもうれしく感じます。ある顧客については、いったんわれわれが信頼を失いかけたことがあったんですが、いろいろな施策を企画して、ともに実施していった結果、「須長さんと仕事ができて良かった」と言ってもらえました。そのときは、自分の中で誇りを感じることができました。

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「クリエイティブな仕事」を実現するコツ

──セルムの外部パートナーのコンサルタントとともに設計することが多いとのことですが、彼らと良好な関係を築くことも大切ですよね。

須長:パートナーのコンサルタントは百戦錬磨のプロフェッショナルなので、同じレベルでコミュニケーションするのは大変ですが、その分、一流のコンサルタントの皆さんと会話することがすごく勉強になっています。打ち合わせのとき、受け身で話を聞くのではなく、自分なりの仮説を持って問い掛けるようにすると、議論をより前に進められることが多いですね。

──それでも、クライアント企業とパートナーコンサルタントの間に立ってコミュニケーションするのは、なかなか難しいのではないですか。

須長:そこが難しいし、大事なところですね。「伝書鳩」のようにそれぞれの言葉をただ機械的に伝達するだけの役割になってしまうと、顧客からの信頼も得られないので、専門家とは違う立場でプロジェクトをリードすることが求められます。

──クライアントもコンサルタントも、それぞれのこだわりがあるでしょうから、議論や対話を通じて合意形成するのは大変でしょうね。そこはどのように対応していくのですか。

須長:心掛けているのは、早めにコンサルタントを企画に巻き込むようにして、一緒に解決策を考えていくことです。「僕はこういうプランを考えていますが、どう思いますか」と尋ねて、一緒に悩んでもらうんです。そういうプロセスを経て、お互いにとって何がベストなのか、最適解を見つけていくイメージですね。

──社内の先輩や上司に相談することもあると思いますが、アドバイスで役立ったことは。

須長:入社1年目から一緒に働いている先輩がいるんですが、仕事に対するコミットメントの深さに刺激を受けました。セルムの仕事は顧客の課題に向き合って、ゼロから解決策を考えていくので、クリエイティブな面があります。そんな中で「お互いの知見をフル活用して、いいものを作ろう」「業務ではなく、仕事をしよう」という先輩の姿勢は、学びが大きかったです。

──「クリエイティブな仕事」をするために、重要なのはどんな点でしょうか。

須長:いろいろな可能性を考えながら企画する力、言い換えると「妄想力」だと思います。「こうなったらいいんじゃないか」という理想像を深く考えて、自分で絵を描いてみる。まずそこを打ち出してから、どうやって実現できるのかを検討していきます。どうしたら顧客の理想にかなうのか、できるだけ高い解像度で考えながら、ホワイトボードにバーッと書き出すこともあります。そのようにして、ゼロから考えていく力が重要だと考えています。

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ビジネスは人と人の中でしか起きない

──働く環境は、どうですか。

須長:他の会社との比較は難しいですが、柔軟な働き方ができる会社だと感じています。フルフレックスタイム制なので、顧客との時間や周囲のメンバーとの協働を大事にしつつ、自らの働き方を自由度高く設計することができます。

──書籍の購入補助もあるそうですね。

須長:会社が書籍の購入費を全て負担してくれる制度で、大いに活用しています。購入しているのは、仕事に関わる本が多いですね。組織・人材開発に関する理論的な本もあれば、実践的な本もあります。最新の情報にキャッチアップしていくことが重要なので、その面で助かっていますし、会社として成長を支援する姿勢も感じています。

──そんなセルムで働く中で、須長さんが大切にしているマインドは何でしょうか。

須長:「人と接する」ということですね。「課題に向き合う」とか、「業界のトレンドに接する」ということも大事ですが、何よりも、目の前の人に真摯(しんし)に接して、「自分がその人に対してどんな価値を提供できるのか」ということを重視しています。これまでの経験を通じて、ビジネスは人と人の中でしか起きない、と実感しています。どんなに素晴らしいサービスがあっても、人がいないと物事が動かない面があるので、人と関わることを大事にしていきたいと考えています。

──顧客にしても、パートナーのコンサルタントにしても、「人」と接しながら、新しい企画を考えていくという点に、セルムの仕事の特徴がありそうですね。

須長:既にあるソリューションを使って、顧客の課題を解決しようとするのではなく、自分たちが目の前の人に向き合って、一緒にゼロから考えて、手触り感を持って実現していく。そういうプロセスを体感できるのが、セルムの魅力です。自分の手で何かを生み出すことや誰かと共創することに興味がある人にとって、セルムはとてもいい会社だと思います。

──「共創」というのも、重要なキーワードなんですね。

須長:外部パートナーのコンサルタントと協力しながら企画を実現していくので、共創するのが必然となるわけですが、そこが面白いんです。他者を巻き込んで新しいことを実現するのは、大きなパワーが必要です。それをあえて実行しているのがセルムらしさで、他の会社では味わえない醍醐味ではないかと思います。

──就活中の学生に、何かアドバイスはありますか。

須長:仕事は苦しいものだとか、義務としてやらなければいけないものだと捉えて、不安を感じている人もいると思います。でも、仕事とは本来、楽しいものです。自分に目標や生きがいを与えてくれるものです。就活は、自分が没頭できるものを見つける機会だと考えてほしいですね。

──では、自分に合った仕事を見つけるためには、どうすればいいでしょうか。

須長:家族や親しい人と話すことですね。

──どういう意味ですか。

須長:「自分探しの旅に出ても、自分は落ちていない」とよく言われます。実際、そういう面があって、自分の原点をよく知っているのは、身近にいる人だったりします。つまり、家族や古くからの友達です。そういう人たちとじっくり話をして、自分は何が得意なのか、何が好きだったのかを聞いてみると、きっと未来につながる何らかの発見があると思います。

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