【社会人1年目の答え合わせ 第10回】入社してから、誰も「社風」という言葉を使わない──それでも面接の空気は嘘をつかなかった

【社会人1年目の答え合わせ 第10回】入社してから、誰も「社風」という言葉を使わない──それでも面接の空気は嘘をつかなかった

2026/07/22

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eyecatch

大手デベロッパーで働く社会人1年目です。就活生だった頃の自分が信じていたことを、社会人になった今の目線で答え合わせする連載の第10回です。

今回のテーマは「社風」です。就活生の会社選びで必ず登場する言葉であり、志望動機で「御社の社風に惹かれ」と語って面接官に苦笑いされる、あの言葉でもあります。では、実際に入社してみて、社風なるものは存在したのか。就活生の頃に感じ取っていた「会社の雰囲気」は、当たっていたのか。数ヶ月働いた今の答え合わせを書きます。

社員は誰も「社風」の話をしない

入社してまず気づいたのは、社内で「社風」という言葉を聞かないことです。

就活中はあれほど飛び交っていた言葉なのに、働き始めてから、先輩や上司の口からこの言葉が出たことは、ほとんどありません。社員が語るのは、もっと粒度の細かい話です。「うちの課は朝が早い」「あの部は資料の作り込みがすごい」「隣の課は飲みが多い」。つまり、現場に存在するのは会社全体の気質というより、部署ごと、課ごと、もっと言えば上司ごとの「空気」でした。

実際、同じ会社の同期と話していても、労働時間の感覚も、上司との距離感も、部署によって驚くほど違います。おおらかな課に配属された同期と、緊張感の張り詰めた課に配属された同期では、同じ会社に入ったとは思えないほど日常が違う。就活生が一枚岩の「社風」だと思っているものは、入ってみれば無数の「課風」の集合体でした。

先輩たちが人事異動を「社内転職」と呼ぶのを聞いて、妙に納得しました。就活生の「御社の社風に惹かれました」という言葉に面接官が苦笑いする理由も、ここにあるのだと思います。彼ら自身、自分の課の空気しか、本当のところは知らないのですから。

では、就活生が感じ取る「会社の雰囲気」に意味はないのか。ここからが面白いところで、結論から言えば、意味はありました。それも、思っていたのとは少し違う形で。

それでも、面接で感じた空気は当たっていた

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