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大手デベロッパーで働く社会人1年目です。就活生だった頃の自分が信じていたことを、社会人になった今の目線で答え合わせする連載の第16回です。
就活には、公然の秘密があります。「多少は盛らないと受からない」というあれです。エピソードの数字を丸め、役職を実態より大きく見せ、性格を演じ分ける。私も無縁だったとは言いません。でも入社から時間が経った今、就活仲間たちの近況を突き合わせると、あの「盛り」の代金が、入社後に請求されている光景を目にするようになりました。今回はその話です。
「リーダーシップの人」を演じ切って内定した彼
就活仲間の一人に、面接がとにかくうまい男がいました。仮に彼をリーダー君と呼びます。
リーダー君の鉄板キャラは、「組織を引っ張るリーダー」でした。サークルでの実際の役回りは、聞く限りでは調整役に近かったのですが、面接では「先頭に立ってメンバーを動かした」物語に編集していました。嘘というより、脚色です。彼はその演技が抜群にうまく、志望していた会社から見事に内定を取りました。当時の私たちは、「あいつは面接強者だ」と素直に感心していたものです。
先日、久しぶりに会った彼は、想像していたより疲れた顔をしていました。
聞けば、配属先で早くも「引っ張る側」を期待されているのだと言います。面接の評価が申し送られていたのか、同期の中でもリーダー格として扱われ、会議では意見を求められ、懇親会では幹事を任される。本来の彼は、前に出るより、脇で支えるほうが力の出るタイプです。期待と実像のずれを毎日埋め続けることに、彼はすり減っていました。「就活の演技を、定年まで続ける契約をした気分だよ」。彼の言葉が、妙に刺さりました。
念のため書いておくと、彼は能力の低い人間ではありません。調整役としての手腕は、就活仲間の中でも際立っていました。問題は能力ではなく、自分につけた値札の間違いだったのです。
面接の「盛り」は、入社後の期待値として据え付けられる
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