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生成AI技術が世界中を席巻し、時代はDXからAIXのステージに突入しているともいわれる。2000年に創業したITコンサルティングカンパニーのウルシステムズは最先端テクノロジーによるビジネス変革を支援し、従業員数は約630人と中小規模ながら、国内屈指のリーディングカンパニーをクライアントに持つ。
ウルシステムズはどんな会社なのか。会社としての強みから案件の特徴、働く醍醐味(だいごみ)、求める人物像、将来のビジョンまで、あらゆる角度から代表の横山芳成氏にインタビューを実施した。
※内容や肩書は2025年7月の記事公開当時のものです。
エンジニア経験者だから実現できる、地に足の着いた提案
――ウルシステムズの強みや特徴を教えてください。
横山:当社は2000年の創業間もない頃から、一貫してITコンサルティング支援を主軸としている会社です。まだ「ITコンサルティング」という言葉が一般的でなかった時代から、いち早く常駐型の支援に取り組み、顧客のすぐ近くで課題解決をサポートしてきました。一時的な利益よりも本質的な価値提供や顧客満足度を重視しているため、現場に売上目標のようなノルマを課していません。この方針により、社員は目先の数字にとらわれず、顧客のニーズに真摯(しんし)に応えることができる環境を整えています。そのためか、顧客からは「困り事の解決に最後まで付き合ってくれる」といった評価をもらうことが多いですね。
最大の特徴は、在籍するコンサルタント全員がエンジニア経験者である点です。開発についての深い知見を持った者がプロジェクトをリードするため、例えば「この仕様だとこんなトラブルが発生する可能性がある」「将来的に追加作業が発生するため予算はこれくらい必要」など、先々を予測した漏れのない提案ができるんです。エンジニアリングとコンサルティングの“二刀流”だからこその、地に足の着いた提案です。
――その二刀流は、キャリア採用メンバーだけでなく新卒採用メンバーにも当てはまるのですか。
横山:そうです。新卒採用メンバーも、システム開発を経験してからコンサルタントになります。ウルシステムズが高付加価値のサービスを提供するために欠かせない経験だからです。
新卒採用メンバーは入社後、まず3カ月間の基礎研修で土台を築きます。その後、大まかなオーダーを基にシステムを構築することで発想力を鍛える応用的な研修を実施します。研修期間を経た後は実践的なスキルを身に付けるフェーズとしてプロジェクトに参画し、経験豊富な先輩の指導の下で実際の開発業務に当たります。このように基礎から研修を積み重ねるので、当社の新卒メンバーは文系理系問わず活躍しています。
システムエンジニアとしてもコンサルタントとしてもプロフェッショナルにならなければいけないため、本格的な独り立ちまでにはある一定の年月を要します。「入社1〜2年目からコンサルタントとして活躍できる」という会社もありますが、本質的な課題解決を行うにはやはり、相応の知識と経験が欠かせないと考えています。初めは苦労することも多いかもしれませんが、当社で経験を積んだ暁には、自信を持って顧客と相対するコンサルタントに成長できるはずです。

――エンジニアリングとコンサルティングの双方の知見を十分に身に付けた上で独り立ちできると、仕事をする上でどのような影響があるのでしょうか。
横山:1〜2年で独り立ちするような環境と比べると、実現力に大きな差が出ると思います。現場を知らなければ得られない感覚や嗅覚があり、それを発揮できるかできないかで大きな違いが出るでしょう。また、言葉の重みも確実に増すはずです。
当社のプロジェクト体制は伴走支援型なので、少数精鋭チームで動きます。一度独り立ちしたら、30代の若いうちから顧客折衝などのハイレベルな業務を担うことも可能です。
圧倒的な定着率の高さ。人が辞めない理由は
――独り立ちまで一定期間かかると、途中で離脱してしまう人も多いのではないかと感じました。
横山:過去8年間で約130人の新卒社員を採用してきましたが、その中で離職したのは数人のみと、非常に少ないです。ありがたいことに、入社4年目までの新卒社員の定着率は100%です。
――驚くほど定着率が高いですね。その理由はどこにあるのでしょうか。
横山:直接的な要因を特定するのは難しいのですが、主に三つの理由があると考えています。
まず1点目は、福利厚生の手厚さです。当社は家賃補助を支給していたり、持ち株会で資産形成ができたりと、社員が安心して生活できるよう各種サポートを充実させています。特に持ち株会は、現時点で積立額に対して50%という非常に高い奨励金を付与しています。これほど高い奨励金を付与しているのは、日系上場企業約4000社の中でも、上位に位置するごく限られた企業のみです。
2点目は、和気あいあいとした雰囲気です。コンサルティング会社というと、とにかく競争が激しくてギスギスしている印象がありますが、当社は楽しく仕事をすることをモットーにしています。きちんとコミュニケーションを取ること、本人の意思やモチベーションを大切にすることなど、一人一人が居心地よく働ける環境づくりを重視しています。
そして3点目は「少数精鋭のメンバーを大切に育てる」という育成方針です。新卒採用は責任を持って育成できる20人程度にとどめ、手厚く育てていくことを大切にしています。
――少数精鋭で人を大切にする社風は、以前から根付いていたものなのでしょうか。
横山:そうですね。利益を上げることを最優先に考えるのであれば、途中で離脱者が出ることを見越して大量に採用するのが合理的だと思います。しかし当社は人を財産だと考えているため、あえて少数精鋭の体制を貫いています。一人一人と向き合いながら人材育成できる環境を整えるためです。ただ、人数が少ないからといって、コンサルタントに案件を掛け持ちさせることはありません。
また当社の経営層はつい最近までプレーヤーとして現場で働いていた者が多く、何かあればすぐ現場に出ることも可能です。皆が汗水をかいてきた経験があるため、役員だからといって偉そうにしている者は一人もいません。
新卒社員と経営層の距離が近く、誰とでもフラットにコミュニケーションが取れるのも特徴です。私もオフィスのフロアを歩いていると実務的な質問を受けることがよくあります。

IT業界の従来の体制を覆す、少数精鋭体制の魅力
――ウルシステムズでは主にどのようなプロジェクトを支援しているのですか。
横山:大規模システムの企画立案を担当する機会が比較的多いものの、多岐にわたるプロジェクトが進行しています。具体的には、量子コンピューターを用いたロボット開発、データセンター建設、DX人材の育成、グリーンITなど、さまざまな相談が寄せられている状況です。「こんな製品を作りたいのだが、量子コンピューターは必要か?」「データセンターを建設すべきか否か」といった構想段階から相談を受けるケースが多いです。
――現在はDXが求められる時代から、AIを活用した「AIX」の時代へ移行しつつあるといわれています。そうした流れの中で、ウルシステムズが進めている取り組みはありますか。
横山:大きく分けて二つの方向で取り組んでいます。一つ目は、自社の業務効率を高めるAI。ソースコードのチェックや資料作成を自動化するなど、日々の仕事を便利にするAIです。
二つ目は、顧客のプロダクトに組み込むAI。人と同じように動くAIロボットや、GPSを使わずに閉鎖空間から画像認識して位置測定するAIなど、従来では難しかったことを実現するAI製品はこちらに分類されます。
近年は慢性的な高コスト体質により、システムインテグレーションがうまくいかないケースが増えてきています。そこで、システム開発を自動化するAIを展開し、システム開発の省人化・省コスト化を進めようとしているのです。システムインテグレーションでは、要件追加や期間延長などで、当初の見積もりから開発コストが増えることはあっても減ることはほとんどありません。そんな中当社は、AIの活用によってプロジェクトの開発コストを見積もりよりも大幅に削減できたら成果報酬をもらう、というビジネスモデルの展開も視野に入れています。
また、当社は自律型AIエージェント「Devin」を活用したAI駆動開発のサービスも新展開しています。Devinを開発した米Cognition AI社とパートナー契約を結んでおり、AIを活用して日本のエンタープライズ企業のシステム開発を根本から変えていこうとしています。

――AI活用の波は、新卒社員にも大きな影響を及ぼしそうですね。
横山:今までの新卒社員は一般的には「大きな責任は伴わないが、工数がかかる業務」を先輩から任せてもらうことで仕事を学び、成長してきた側面があると思います。しかしそうした業務のほとんどをAIで代替できてしまう今、実務を通した学びの機会はどんどん奪われています。
その点、当社は技術の継承という観点も踏まえ、一人一人に手厚い教育を行っていきます。新卒採用を20人程度に絞っているからこそ、全員にしっかりと目を配り、それぞれの成長を確実に支援できる体制を整えられるのです。
今目指すのは、「革新的でまねができない事業会社」の設立
――今後の展望を聞かせてください。
横山:当社はこれまで、ITコンサルティング会社として着実に実績を積み重ねてきました。その結果、現在では事業戦略の立案やビジネスモデルの構築、組織改革など、支援の領域を経営全般にまで広げつつあります。
そこで今後は、デジタルサービス分野で顧客と共に新たなビジネスを創出する、事業会社の設立を構想しています。その第一歩として、2025年10月に「ULSコンサルティング」へと社名変更することになりました。ゆくゆくは多角的な事業展開も検討しており、ULSグループとしてのさらなる発展を目指していきたいと考えています。
特に当社が実現したいのは、ニッチで参入障壁の高いビジネスの創出です。創業時から当社の顧客はエンタープライズ企業が大半を占めております。昨今ではエンタープライズ顧客と協業しながらも、今までにないサービスを事業化する事業展開も進めています。
――ウルシステムズにはどんな人が向いていると思いますか。
横山:「今どんなことを思っているか」「今後何をしていきたいか」を自分の頭でしっかり考えられる人、それを言語化して周囲に伝えられる人と一緒に働きたいですね。目先の業務においては、適切なタイミングで報告・連絡・相談ができるという基本的なビジネススキルを重視しています。
もう少し長期的な視点では、当社でコンサルタントとして経験を積んだ後のキャリアビジョンまで見据えている人がいたら、とても心強いです。事業会社の設立を視野に入れているため、新卒社員の皆さんにも「自分は最終的に何を実現したいのか」「どんな形で社会に貢献していきたいのか」を考えられる人は当社に向いていると思います。

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