
外コンを辞退して、AnyMindを選んだ理由。初期配属海外からのグローバルキャリア
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2024/11/29
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※内容や肩書は2024年11月の記事公開当時のものです。
東南アジアでのインターンシップ経験が、企業選びも人生の軸も大きく変えた
――藤田さんの就職活動と、AnyMindを選んだ決め手について聞かせてください。
藤田:正直に言うと、周囲に流されるように動くのはどうも性に合わないなと思い、当初はあまり真剣に活動していませんでした。自己分析も企業研究も進めることなく、大学3年の秋からはイタリアの大学に留学。向こうで友人たちがボストンキャリアフォーラムに参加すると聞き、ここで内定を取れば日本で就活しなくても済むぞという不純な動機で出席しました。
運良く知名度のある大手コンサルティングファームや消費財メーカーから内定をもらって、これで就活を終了できると思って安心しましたね。いったんは、大手コンサルファームに承諾の返事もさせてもらいました。年俸も500万円以上でしたし、面接官のスーツがビシッと決まっていて、何となくかっこ良さそうだな、と(笑)。コンサルタントの仕事についても、自分がそこで何をしたいかについても、深く考えていなかったというのが本音です。
そのままイタリアで楽しい学生生活を送っていたのですが、4年生の5月に留学期間が終わり、日本での秋学期が始まるまでの数カ月間が暇だなと思いまして。また別の国に行ってみたいという軽い気持ちで海外のインターンシップを探し、そこで見つけたのが設立からわずかな期間で東南アジア各国に展開を広げていたAnyMindです。「何か新しいことをやってみたい」という気持ちだけで申し込んだAnyMindのインターンでしたが、ここでの経験が私のキャリア観を180度変えることになるとは想像もしていませんでした。
――どんな経験をして、藤田さんの考えはどのように変わったのでしょうか。
藤田:バンコクオフィスでのインターンだったのですが、広告営業担当として電話営業や商談を任せてもらい、東南アジア市場に向けて自社のプロダクトを提案する仕事でした。もちろん商談は全て英語です。全く知らない土地で新しいビジネスを開拓していく手応えは想像以上でしたね。
インターンでも社員と同等のKPIで評価され、結果を出すことが求められたので、いい意味でのプレッシャーもありました。就職活動や仕事に対する意識が低かったはずの自分が、いつの間にかとても前向きに働いている。タイの同僚たちは非常に優秀で意欲が高く、彼らのマインドや視座の高さにも大いに刺激を受けました。
著名なファームでのキャリアを歩むのか、それとも新興国を主戦場として他の人が歩んでいないキャリアを切り開くのか。その2択なら後者の方が面白そうだなと思い、コンサルティングファームの内定はお断りして、AnyMindに就職することを決めました。
最終的にオファーを受け入れたのは4年生の12月です。そのタイミングでは全く迷いはありませんでした。ただ、コンサルティングファームの方は内定式まで出席していたので、その点については本当に申し訳なく思っています。
配属初日からベトナムへ。新卒1年目で海外ビジネスを軌道に乗せる
――入社からこれまでのキャリアについて教えてください。
藤田:入社したのは2018年の4月です。配属がベトナムだったので、日本の入社式に出ることもなく3月末にホーチミンに引っ越しました。ベトナムでの新規開拓営業を担当し、最初はとにかく楽しかったですね。1年目でも結果を出せば評価してもらえる環境でしたし、インターン時代から引き続き東南アジアのスピード感や自由なカルチャーを堪能していました。
ホーチミンでの成果が認められてからは、ミャンマーとカンボジアの拠点立ち上げも任されました。特にミャンマーでは、一人で拠点の基盤作りから採用、営業マネージャーとしての業務まで全て担当していたので、いわゆるビジネスの「0→1」を経験することができたと思います。新卒の社員がここまで大きなチャレンジを任せてもらえるのは、日本の大企業では考えられないですよね。学びも多く、とても充実した日々でした。
ただ、東南アジアでの生活にもすっかりなじんでいた頃に、「日本で新規事業を立ち上げるからやらないか」と声をかけてもらったんです。正直少し「帰りたくないな」という気持ちもありましたが、やはり日本は向こうと比較するとマーケットの規模が違います。今度はここでチャレンジしようという前向きな気持ちで帰国しました。
2019年・ベトナムオフィスの同僚たちと
――新規事業は順調に立ち上がったのでしょうか。
藤田:業態としては主にインフルエンサーマーケティングで、順調に成長しています。新型コロナウイルスの影響で企業の広告費がSNSに多く投下されている時期にも重なり、立ち上げから1年で黒字化を達成しました。それ以来、毎年40%以上の成長を実現しています。
ただビジネスとしては順調ですが、個人的には日本と東南アジアの商習慣の違いに苦労しましたね。普通の人とは順番が逆で、私はキャリアのスタートが東南アジアだったので、商談もTシャツで行けたんですよ。しかし日本ではそういうわけにはいきません。ジャパンカルチャーに慣れるまでには、数カ月かかったと思います。
――それは大変でしたね。ビジネスとしての勝因はどのように分析していますか。
藤田:一つ目の要因は「データドリブンな事業推進」です。当時の日本のインフルエンサーマーケティング業界は、旧来の芸能事務所のようなビジネスモデルが主流で、データを活用した戦略はあまり浸透していませんでした。
一方で私たちは、東南アジアで「データを軸にリアルタイムで市場の変化をつかみ、結果に直結する施策を推進する手法」を確立していました。そのモデルを日本市場にカスタマイズして持ち込むことで、成果を出せたのだと思います。
もう一つは組織づくりですね。マーケット自体が伸びている市場では、戦略が当たれば年商10億円で30人くらいの規模に伸ばすことはそこまで難しくありません。しかし多くの企業がそこで停滞してしまうのです。その最大の要因が、組織づくりです。
事業の急拡大に組織強化が追い付かず、数人のキーマンに仕事が集中するせいで彼らもそのうち抜けてしまう。そこをうまく補塡(ほてん)できず、勢いを失ってしまうスタートアップを数多く見てきました。私自身はそうした事例を見てきたからこそ、メンバー全員が「自ら目標を持って動ける組織づくり」に注力しています。
日々の密接なコミュニケーションも重要ですね。チーム内の意識のズレをなくし、相互理解を深める組織をつくり上げることで、ここまでは大きな問題なく拡大することができています。
求めるのは、変化を楽しみ、自ら成長し続けられる人
――現在はどのような仕事を担当されているのでしょうか。
藤田:AnyMind Japanの取締役として、ブランドコマースとマーケティング領域を統括しています。現在はSNSに限らずマーケティング全般やCRMにも領域を広げ、戦略立案からエグゼキューションまで幅広く支援しています。マーケティングに特化したコンサルティングファームのようなイメージですね。
また、AnyMindの関連会社であるAnyUpのCEOも兼任しており、そちらではさらに広範にわたるECマーケティングやプロモーション、デジタルソリューションも手掛けています。
――仕事をする上で大切にしている信念や価値観はありますか。
藤田:最も意識しているのは「意思決定の重み」です。事業の成長度合いも組織の雰囲気も、リーダーが下す決断一つで大きく変わるシーンが多々あります。過去には自分の意図しない意思決定が事業に影響してしまった経験もあり、意思決定する際には必ず情報を精緻に検討し、確信を持って判断できるように努めています。
あとは当然のことですが、心身共に健康であることも大切にしていますね。「心技体」とよく言いますが、私の考えでは最初に来るのは「体」です。体の調子が悪くなれば、メンタルのバランスも崩れてしまう。そうならないように、健康的な食事にも気を付けていますし、オフィスの近くにあるジムにも定期的に通っています。いい体にこそいい心が宿る。これはチームのメンバーにもいつも伝えていることです。
――AnyMindで活躍できるのはどんな人だと思いますか。
藤田:まずは「学び続ける姿勢」が欠かせません。変化が速く常に新しいことが生まれ続ける環境ですから、柔軟に対応しながら積極的に知識を吸収していく意欲が大切です。また、AnyMindが取り扱うのは無形商材が中心なので、製品だけでなく「自分の力でどうクライアントに貢献できるか」を考える姿勢が鍵になります。
AnyMindでは、新卒メンバーの50%近くが2年半以内にリーダーに昇格していますし、20代で取締役や執行役員になる人も多くいます。そういう人は、例外なく「チームや顧客に本気で向き合い、変化に対応し続ける姿勢」を持っている。どんな状況でも学び続け、貢献する意欲を持つ人と一緒に成長していきたいですね。
――最後に、就職活動中の皆さんにメッセージをお願いします。
藤田:真面目な就活生ではなかったので偉そうなことは言えないのですが、周りの評判やステータスに流されず、自分が本当にやりたいことを見つめ直してみるといいのではないでしょうか。
私自身も最初は「名が知られている会社に行けばいいか」という思考停止のような状態でしたが、最終的には「どんな環境なら自分は全力を出せるのか」を考え直して今ここにいます。自分自身が成長できて、しかも楽しいと思える環境なら最高ですよね。
自分が成長できる環境はどこか、どういう仕事なら自分の力を試せるか。キャリアの可能性を広げるためにも、ぜひ“思考停止”しないで挑戦してみてほしい。AnyMindではインターンも積極的に受け入れています。少しでも興味があれば、まずはAnyMindの環境に触れてみてください。きっと、新しい可能性に出合えるはずです。