丸紅ES対策体験記 浅い志望動機を一蹴された私が、5大商社4社内定を獲得するまで

丸紅ES対策体験記 浅い志望動機を一蹴された私が、5大商社4社内定を獲得するまで

2025/09/10

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eyecatch

こんにちは。徹底した対策で5大商社4つから内定を獲得しました。この体験記では、私がどのようにして丸紅の「正・新・和」の社是を起点とした企業理解を深め、それをES作成に活かしていったかを具体的にお伝えします。特に、単なる企業研究を超えて、「なぜ他商社ではなく丸紅なのか」を明確に言語化し、それを実際のES設問にどう反映させたかの思考プロセスに焦点を当てて書いていきます。

第1章:初期の志望動機の浅さと転機となる気づき

1-1. 最初の志望動機の致命的な問題点

就活を始めた頃の私の志望動機は、恥ずかしながら完全に「商社あるある」の内容でした。「若手から裁量を与えられる環境で働きたい」「挑戦を重視する社風に惹かれる」「グローバルに新しい価値を創造したい」といった、どの総合商社にも使い回せそうな内容を、特に特徴が掴めなかった丸紅にはぶつけようとしていました。

実際に最初に書いたESの志望動機の記録を振り返ると、以下のようなものでした。

「私は将来、国境を越えて多様な人々と協働し、新しいビジネスを創造していきたいと考えています。総合商社の中でも貴社は、挑戦を重視する社風と若手への裁量の大きさで知られており、非財閥系ならではの自由度の高い環境で、私の目指すキャリアを実現できると考え、志望いたします」

今読み返すと、これは丸紅である必要性が全く感じられない内容でした。「なぜ他の商社ではダメなのか」「丸紅の何に具体的に惹かれるのか」「自分がどんな価値を提供できるのか」が一切伝わらない、まさに「志望動機の悪い例」そのものでした。

この浅い志望動機は、丸紅のOB訪問で現役社員の方から、「丸紅は『できないことは、みんなでやろう』を掲げる会社だから、一人で完結するような志望動機では絶対に響かない」と言われ、ボコボコにされました。

1-2. 社是「正・新・和」との出会いが変えた企業観

丸紅を理解する上で最も重要だったのは、創業以来掲げられている「正・新・和」の社是の存在でした。最初は「ありがちな精神論」程度に思っていましたが、実際に事業展開を調べていくと、これが現在の経営戦略にも深く根ざしていることがわかりました。

「正(公正):公正な企業活動を通じて社会に貢献する」「新(進取):常に新しい価値を創造し続ける」「和(調和):関係者との調和を重んじる」

これらは単なるスローガンではなく、丸紅の事業展開の根幹にある哲学だったのです。特に印象的だったのは、過去の危機を乗り越える際にも、この社是が羅針盤として機能してきた歴史でした。1997年のアジア通貨危機による巨額不良債権処理の際も、「正」の精神で透明性を保ち、「新」の精神で大胆な構造改革を実行し、「和」の精神で関係者との調和を図りながら再建を果たした。

この理解は後に、実際のES設問「あなたが何かに熱意を持って取り組む際、その背景にある原動力について」への回答で重要な役割を果たすことになります。

第2章:丸紅のビジネスモデル分析の深掘り

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