【就活体験談】理系だからこそのFAS:経験者が語る意外な親和性と準備のコツとは?

【就活体験談】理系だからこそのFAS:経験者が語る意外な親和性と準備のコツとは?

2025/01/28

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はじめまして、理系大学院に在籍中の者です。学部では物理学を専攻し、現在は「環境学×都市気象学」という領域で研究を続けています。一見すると、「ファイナンシャルアドバイザリー(FAS)」とは縁遠い専門分野のように思えるかもしれません。しかし実際に企業研究やインターンシップを通じて感じたのは、「理系の知識・スキルがFAS業務と驚くほど相性がいい」ということです。

本記事では、理系である私がなぜFASに興味を持ったのか、理系が活かせるFASでの強みや準備のコツなどを交えながら、皆さんに「理系からFASも“アリ”では?」と思っていただけるような情報をお届けします。

〈著者プロフィール〉
大学院で環境学を専攻。理系ながらFASを志望し、外資の総合コンサルなど複数のファームから内定を獲得した。

FASって何をするところ?

FAS(Financial Advisory Services、財務アドバイザリーサービス)は、企業や個人に対して 財務面での専門的なアドバイス を提供するサービスです。具体的には、下記のような幅広い業務領域が含まれます。

- M&A(合併・買収)アドバイザリー:企業同士の合併や買収に関する戦略立案から実行支援までを担う
- デューデリジェンス(企業価値評価):買収対象企業の財務状況やリスクを評価し、投資判断を支援
- 事業再生・リストラクチャリング:経営不振に陥った企業の資本構成や負債を見直し、再建をサポート
- フォレンジック:不正調査やリスク管理、危機対応を行い、企業の信用回復を支援
- インフラ・不動産アドバイザリー:インフラ事業や不動産開発に関する財務戦略、資金調達などをサポート

「FAS=会計や財務のプロだけが活躍する世界」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかしながら、実際には テクノロジーや環境分野の専門性、さらにはデータ分析の能力 などを求められるケースが増えており、理系出身者が活躍できる場は想像以上に幅広いのです。

理系的アプローチがFASで映える理由

論理的思考・データ分析力

理系の学生ならではの強みとして、「複雑な現象をロジカルに因数分解する力」が挙げられます。たとえば、私が大学院で取り組んでいる研究では、複数の気候要因やエネルギー使用量などの変数を数理モデルに落とし込み、仮説を検証しながら結論を導き出すプロセスを日常的に行います。

FASの現場でも、企業財務、業界動向、各種リスクなど、さまざまな要素が複雑に絡み合うケースが多いです。「情報を整理 → 仮説を立てる → 数値的に検証 → 施策を提案する」という流れは、理系の研究活動で培ったロジカルシンキングやデータ解析のスキルと大いに重なる部分があります。

数値情報を“可視化”する力

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