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【転職者覆面座談会】僕らが日系コンサルにたどり着いた理由。

はじめに

外資系コンサルティングファーム(以下、外コン)や総合商社を経由して、日系コンサルティングファーム(以下、日系コンサル)にジョインする20代~30代の転職者もいるようです。

前者の場合はコンサルタントとして長期に働いていきたいケース、後者の場合は早期からの活躍の場を求めるケースが主流となっているようです。

そこで日系コンサルへの転職者、また複数内定を持ちながら新卒から日系コンサルを選んだ就活生に集まってもらい、その理由について聞いてみました。

チームプレーは「自分がいなくても仕事が回る」ことの裏返し!?

出席者(仮名):
Aさん(26)総合商社出身(東大経卒)
Bさん(28)総合商社出身(阪大院卒)
Cさん(25)外コン出身(慶應経卒)
Dさん(29)外コン出身(東大院卒)

―ではまず、総合商社からの転職組のAさん、Bさんに、転職理由をお伺いしてみたいのですが。

A:仕事そのものは面白かったです。営業提案資料の作成、銀行、アドバイザリーや省庁、外郭団体など含めた各関係団体の調整等を担っていました。でもある日「俺がいなくても仕事は回る。先輩すらいなくても回る」ことが変に気になりだしました。

会社の組織体制やビジネスモデルが確固たるものになっている、チームプレーの商社で何をかいわんやですけど、仕事に対する本質的な欲求のズレを自覚しだしたのですよね。それで転職を考え始めました。

B:自分も理由は近いですよ。国や経済成長に貢献できるような、大きなビジネスがやりたかった。一見ど真ん中そうだったのですが、ここにいてもその道は険しいなと思いました。

A:そうですか?商社でも良さそうな気もしますが…

B:確かに、会社としては大きなビジネスに関わることができますよね。でも一個人として捉えると実は難しい。例えば、出向先の海外子会社はトップの権限が小さく、本社役員の意向で現場感のない方針に変わってしまったことがあったのですね。中間ポジションの意思決定権があまりなく、自分で頭を使わなくなっているな…と実感することがありました。

A:本社のトップの権限は強いですね。もう少し現場に判断を任せるべきとは思います。そして、トップになるまでの出世レースがとても長い。結局、個人の力を早く伸ばしたい、個人として早く裁量権が欲しいとどこかで思っていると、難しいところがあるかもしれません。

―そこから日系コンサルを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

B:元々研究者志望で、知的好奇心を満たしたかったのが第一です。加えて、IT・エネルギーを含めた公共性の高いインフラ事業に携われること、後はヘルスケアなど、さらに関心のある領域にもタッチできることですね。

D:そもそも外資コンサルは考えなかったのでしょうか?

B:もちろん考えたのですが、国内案件は日系大手が強いのではないかなあという印象です。歴史も長く、主要プレイヤーとの関係性も構築されているので、各業界内での発言力も強い。また公的なプロジェクトにも多く関わる機会が得られるといった点が魅力だったので、私は日系ファームを選びました。

A:若いうちから裁量権をしっかり持って、コンサルがやれる環境があるのを知ったところが大きいですね。同年代の社員に会わせてもらったのですが、ビジネス経験の部分でかなり差が付いていることを感じショックを受けました。

個人として成長できるのは現職かもしれないと思って、転職を決めました。

専門性の早期確立を目指し、日系コンサルティングファームを選択

―では、話を変えて外資系コンサルティングファームから転職されたお二人に、まずその理由をお伺いしたいのですが。

C:とても楽しかったです。資料作りも好きでしたし、クールというかドライな人間関係も心地よく、長時間労働もまったく苦になりませんでした。

きっかけとなったのは、私の同期が1年で退職・起業したことです。

そのベンチャーが結構上手くいって、メディアにも取り上げられたのを見て、何だかとても悔しくなったのです。で、「自分はこのままでいいのか」と一気に焦り始めたのですよね。

D:傍から見るとファームにいる方が安定しているし、焦ることはないのですけどね。

C:コンサルタントへの昇進間近でしたが、アナリストの立場だと、作業レベルの自信しかつかない。

クライアント前でのプレゼンもさせてもらえず、経営に携わっているという「手触り感」や、クライアントのために働いているという「やりがい」がありませんでした。それで改めて今後何がやりたいのか考えて、2年目の終わり頃から転職活動を始めたのです。Dさんはどんな状況でしたか?

D:外コンはコンサルタントになりたいというよりも、その経験・能力を生かして何か他のことを成し遂げたい人の道場・修行場という印象があって、私は馴染みきれませんでしたね。

―そこからなぜ日系コンサルティングファームへ?

D:僕の場合は末永くコンサルタントを続けていきたいという思いがあり、長い目で見て「Up or Out」のない日系ファームに絞り、会計系からITコンサル系まで幅広く見て回りました。

幅広い業界を経験できること、上司の顔色を窺うのではなく、顧客を見て仕事ができる「顧客主義」を実践できることを条件に考えました。

C:自分はとにかく仕事を任せてくれる職場、成長できる職場ですね。給与条件は並の上程度ならいいかなと。

D:私は福利厚生含めて検討しました。人生トータルのコストを考えると、保険、年金も見るべきですね。あと、複数業界で専門家になれるか否かも検討材料になりました。

C:専門家というのは分かりやすいポータビリティですからね。

D:自分と、日系で1年目からバリバリ働いてきたタイプを比べると、資料作成能力や分析力では引けをとってはいないけど、それ以外はちょっと自信がないですね。同世代の日系ファームのコンサルタントには、専門性が確立されつつある印象です。

またクライアントの懐への入り方や、上司の使い方は見習うところがありますね。外資にいるときには「上司を使う」という考え方すらなかったけど、今はクライアントのために上司すらツールとして活用することが求められます。

「持論に対し、ちゃんと理由を聞いてくれた」日系ファームの内定を受諾した理由

転職者はもちろんのこと、新卒学生でも、様々な内定先を持ちながら日系コンサルティングファームを選択する学生もいます。その理由について、高校同期の16卒、Eさん・Fさんに匿名で語っていただきました。

出席者(仮名):
Eさん(21)京大工16卒
Fさん(21)一橋大商16卒

―就活を振り返って、どのようなことが印象的でしたか?

E:もともと商社志望で内定ももらっていたのですが、商社出身メガベンチャーの方に「日本の大企業に行くと5年後に使い物にならなくなるよ」と言われたのが印象的でしたね。

F:日系メーカーの人事の方にも同じようなことを言われましたね。組織をリードできずに、長期間歯車になってしまいそうな会社は、君には合わないと。

E:そうですね。やりがいや成長環境が見えるところを第一志望にしたいと思っていました。

F:例えば日系でも外資でも、クライアント先に常駐して、実際の事業に関わって、事業家に近い経験ができるかどうかは成長環境として大きい気がしますね。

―そこからどうして日系コンサルに?

F:コンサルなら意思決定に若いうちから関われるということで日系・外資問わず戦略コンサルに絞り込み、後は内定をいただけた3社から選択という形でした。

―選んだ基準はなんでしょう?

F:カルチャーですね。「自分はこういうことをやってみたい」という思いを、面接・インターンを通して言ってみたら、商社は「そうは言っても難しい」と現実論を語られ、あるコンサルでは「こうやるんだよ」と方法論を語られた一方で、入社を決めたファームでは「どうしてそう思ったの」と自分の考えを聞いてくれました。

稚拙でもまず自分の意見を受け止めて聞いてくれる姿勢は、結局個人に仕事をどう任せるかのカルチャーに繋がってくると考えました。

E:私は社員の雰囲気で決めましたね。もっともコミュニケーションしやすかった印象でした。メガベンチャーの方も、進路選択を報告すると「それなら仕方ないね」と認めてくれました。

F:良かったですね(笑) お互い最終的に納得する形で就活が終えられたかな。

E:あとは無事卒業できれば!


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