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こんにちは。26卒で5大商社、総合商社を中心に就活し、複数の商社から内定を獲得した者です。今回の記事では、私が考える総合商社のビジネスの魅力を紹介したいと思います。私が就活に際しての業界研究やOB/OG訪問、また実際の選考等を通じて得た知見から多角的に紹介していますので、商社志望の方はぜひ参考にしてください。
1 事業多様性における圧倒的差別化
専門特化企業との根本的違い
総合商社の最大の魅力は、まず「ラーメンから航空機まで」に象徴される 事業領域の圧倒的な多様性 にあります。これは他業界では実現不可能な独特の競争優位性を生み出しています。
専門商社や単一業界企業と比較した場合、総合商社は 景気循環や業界特有のリスクに対する圧倒的な耐性 を有しています。例えば、資源価格が低迷した際も消費者関連事業やインフラ事業が収益を補完し、全体として安定性を保つことができます。一方、鉄鋼専門商社や石油専門企業は、該当分野の市況悪化時に大幅な業績悪化を避けることは困難です。
この多様性は単なるリスク分散を超えて、異分野間でのシナジー創出を可能としています。資源開発で得た原料を製造業投資先に供給し、完成品を海外市場で販売するという 一気通貫のバリューチェーン構築 は、総合商社ならではの戦略的優位性です。
製造業との戦略的差異
製造業と比較した場合、総合商社は設備投資リスクが相対的に低く、事業転換の柔軟性が格段に高いという特徴があります。製造業が特定の技術や設備に依存し、技術革新や需要変化への対応に長期間とコストを要するのに対し、総合商社は投資ポートフォリオの組み替えによって 成長分野への資源シフトを比較的短期間で実行 できます。
例えば、化石燃料関連投資から再生可能エネルギー投資への転換、伝統的小売業からEコマース関連事業への軸足移動などが可能です。製造業が自社技術や製品に縛られるのに対し、総合商社は世界中の優れた技術や製品を組み合わせて最適なソリューションを提供できる能力を持っています。
2 グローバル事業展開力の独自性
金融機関を凌駕する展開力
金融機関も国際的に事業展開していますが、総合商社のグローバル展開力は質的に異なる特徴を持っています。銀行や保険会社が主に金融サービスの提供に特化するのに対し、総合商社は 物理的な商品取引、事業投資、事業運営まで幅広く手がけています 。
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