“自分らしさ”を諦めなかった 私の商社就活のリアル

“自分らしさ”を諦めなかった 私の商社就活のリアル

2025/06/13

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私は慶應義塾大学に在学中で、総合商社をはじめ、外資系金融、外資系メーカー、広告代理店から内定をいただきました。

この記事では、「商社=最強就活生の行き着く先」という思い込みを捨て、自分らしさを軸にした就活をどう進めてきたかを綴ります。体育会でもなければ、海外経験が圧倒的に多いわけでもない。そんな私がどんな視点で業界研究・自己分析を深め、志望動機を描いていったか。

「なんで商社なの?」「自分の強みって何だろう?」と悩む方に、少しでもヒントになれば嬉しいです。

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商社=就活最強者が目指す場所、という思い込みからの転換

就活を始めた頃、正直私は「商社って、体育会で、帰国子女で、ガツガツした“最強就活生”が行く場所」だと思っていました。

SNSや就活サイトでは「学生起業」「海外5カ国渡航」「10社インターン」みたいないわゆる“就活強者”と呼ばれる人々の投稿ばかりが流れてきて、「私には縁がないな」とすら感じていたのを覚えています。

実際、夏の時点では商社は全く見ておらず、外資系金融を中心に見ていました。でも、ふとしたきっかけで商社の説明会に参加し、選考を受けたり、社員さん・内定者の方とお話しする中で、ビジネスモデルへの理解が深まるとともに、少しずつその仕事に惹かれていきました。

そこで私が強く感じたのは、 商社で求められるのは「表面的なスペック」ではなく、「その人自身の中身」である ということ。

どれだけすごい経験をしているかよりも、 「それをどう捉えてきたのか」「どんな価値観で動いてきたのか」を自分の言葉で語れるかどうかが、一番大事なんだ と気づくことができました。そして秋から商社業界を見始めました。

なんで商社なの?

最初は自分には縁がないと思っていましたが、実際に話を聞く中で “ビジネスの面白さ”と“多様な人との出会い” に惹かれました。

商社=「給与がいい」「海外で活躍できる」というイメージはよくあるけれど、それだけでは面接官の心は動かないと思っています。なので私は、 1社につき最低でも6人のOB訪問 を行い、業界理解を深めるとともに、 各社ごとの社風や魅力を自分の言葉で伝えられるように準備していました。

①ビジネスモデルが面白い

商社は日本独自のビジネスモデル。大きく分けて、

❶トレーディング
❷事業投資

の2つがあります。

トレーディングのダイナミックさに心を動かされ、事業投資では金融やマーケティングまで幅広く関わる面白さを感じました。

トレーディング世界規模の物流をリアルに動かすダイナミックさ があり、為替や地政学など、ニュースと実際のビジネスが直結している。日々変動する世界の動きを捉えながら動くのが、刺激的で面白いと感じました。

事業投資 :将来性のある企業に投資して新たな事業を生み出したり、既存の経営資源を活用して価値を最大化したり、 金融・経営・マーケティングなど幅広い知識を総動員してビジネスを創っていく感覚 が、私にはとても魅力的でした。

外資アパレルブランドに投資をして日本展開することもあり、マーケや商品企画、広告領域まで関われることもあります。私は金融や広告にも興味があったので、いろんな業界の面白さを横断的に味わえると思いました。

②出会える人の多さ

商社のもう一つの魅力は 「関わる人の幅広さ」 だと思っています。

一つの事業に特化していないからこそ、業界・地域・立場を超えて多様な人と出会い、新しい学びが毎日あると思います。そして社内にも、バックグラウンドや考え方が全く違う人たちが集まっていて、その中で切磋琢磨できるのがワクワクする環境だと思いました。

商社就活の選考対策を解説

以下では、私の商社就活の体験を紹介します。ぜひ選考対策に活用してみてください。

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