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起業家に必要なたった2つのこと-LAの女性起業家にインタビュー(1)

はじめに

アメリカに行ったときに、16年前ロサンゼルスで人材会社を興し今でも精力的に活動していらっしゃる女性起業家の方と知り合い、インタビューさせて頂くことができました。

照子・ワインバーグさんという方で、とてもパワフルな方でした。
起業や女性の就職、アメリカと日本の就活の違いについてまで幅広く語っていただきました。
5回に分けてお届けするのでお楽しみに!

では、第1回のインタビューを以下に掲載します。

―インタビューをお受けいただいてありがとうございます。まずは照子さんの略歴をお教えください。

私はアメリカ人と結婚して、32年前に渡米して来ました。ところが、結婚4年後に夫と死別してしまい、未亡人になりました。その後再婚しましたが、独立心旺盛なので自分でも仕事をしたいと考えて職探しをしたんですね。
もともと私は日本にいる頃からプログラマに憧れていました。アメリカでも学校に通って勉強もしたので「プログラマの卵として雇ってもらえるかもしれない」と期待していたのです。ところがいざ職探しをしてみると、経験がないから全然雇ってもらえませんでした。時代が変わってしまって、プログラマを必要としなくなっていたんですね。

そこで、日本でも知っていた日系大手の人材会社のアメリカ法人に登録に行ったんです。そして、「うちで働きませんか」と、その会社に雇われることになりました。そこで声がかかることは何でもやって一生懸命働いていたら、次々に昇格していき、何でもナンバーワンにこだわって頑張ったことが認められ、そのアメリカ法人の社長になりました。当時はバブルの勢いに乗って会社の業務も拡大の一途であまり整理されていなかったので,私が綺麗にまとめたりもしました。その後、1994年に独立に至ります。今、起業してから16年が経ちました。

リーマンショック以降の不況の波を受けて、かつては4カ所まで増やした拠点を1カ所に集中しているんですが、ビジネスに関しては本来の方向とは違う新たな分野での拡張も考えています。不景気だからと言って一方的に縮小していたら意味がありません。常に次のことを考えていくのが経営者です。1ヶ月後、半年後、1年後、10年後にどうなるかということを可能な限り見越して、策を練っていかないといけません。

―起業することを目標にしている学生も多いのですが、リスクが高いし怖いし・・・でなかなか踏み切れないものだと思います。起業は照子さんにとっては大きな決断でしたか?

起業するしかないという状況に追い込まれたので、私にとっては大きな決断ではありませんでした。
起業を考える人っていうのは、「人に使われるよりも、自分でやりたい!」という人が多いと思います。でも、実際は人に使われる方が楽なんです。自分がやらなくちゃいけないことに集中していればいいんですから。ところが自分で会社をやるとなると、すべての責任が自分の肩にかかってくる。こんな大変なことはありません。特にきついのは、従業員の皆にお給料を払わなければならないという責任。皆の生活すべてを背負っているということです。この部分をしっかりやっていけるかどうかというのが、自分で会社をやる際の最も大きな不安ではないかと思います。

それでも、スタートする時っていうのは、そういう不安に捕われていたら、絶対に前に進めないんです。それは起業した人、誰に聞いても同じようなことを言うでしょう。
「やるかやらないか」しかないんです。学生の皆さんが勉強しているビジネスプランが大事だということもわかりますが、ビジネスプランを考えている時間なんてありません。お金も一銭もない。「どうやって投資してもらうか」が一番大事だと考えがちだけど、残念ながら実績のないプランには誰もお金をくれません。よく「しっかりしたビジネスプランを考えればベンチャーキャピタルやエンジェルが投資してくれてビジネスをスタートできる」と言われますが、そんなことは現実には皆無と言ってもいいんです。非常にラッキーな人は、いくらかはもらえるかもしれません。でも、今のような不況の時期には、ベンチャーキャピタルからもエンジェルからも投資はゼロです。さらに銀行だって融資してくれません。そういう状況の中、今の人たちはどうしますか?「お金がないので起業できません」と言う人が大半ではないでしょうか。でもそれは、私に言わせればただの言い訳です。

私が起業した時に持っていたお金は1000ドルだけでした。これだけのお金で出来たんです。ところが、ビジネスプランを見せてもらうと、皆、自分で出来ることをやっていません。人を雇って、設備に投資して・・・。自分で出来ることを自分でやれば初期投資は抑えられるんです。だから、起業なんて大学生はもちろん、高校生にも出来ます。お金がなくても大丈夫。そして、その時に考えてほしいのは「自分がビジネスをスタートさせた時に何が出来るか」ということです。

―お金がなくても自分でやればビジネスをスタートさせられますからね。

そう。最初にすることは営業でしょう?何かを売ろうと考えた時に、「自分がどう売るか」ということを考えないと。大抵の場合、最初から人は雇うお金はありませんよ。

―確かにビジネスプランを考えていると、どうしても机上の計算になってしまいがちですよね。

そうですね。それでもビジネスプランも大切です。どこで必要になるかと言うと,起業してしばらく経って他の事業部門を考える時です。そういう時にはビジネスプランが意味を持ちます。
起業に大切なことは二つ。一つは、「すべて自分でやる!」こと。もう一つは「考えてばかりで立ち止まってないで、とにかくやる!」ということ。たとえ失敗したとしても、やった人が勝つんです。私はいつもそう考えています。

―起業して辛いこともたくさんあったと思うのですが、それでもずっと会社を続けられたのは、「やりたい!」という想いが強かったからなのでしょうか?

それもありますが、根本にあるのは「この会社が自分の子供である」という責任感です。もちろん仕事は楽しいし、もはや趣味と仕事の境目がわからないくらい打ち込んでいますが、「自分が作った会社を簡単に諦めることはできない」という責任感が第一。もちろん息抜きをすることもあるけれど、いつでも優先順位の一番は仕事。何をやっていても仕事のことを考えています。それが私にとっては楽しいんです。

―いつでも仕事が一番、ですか。

そう。実は日系の人材会社に入社する前に、アメリカの大手のエグゼクティブサーチ(ヘッドハンター)に勤務していたことがあるんですね。その時に感じたのはアメリカの職場での競争の激しさ。私もすごく虐められました。本当にきつくて精神的に追いつめられました。だから、「日本の会社は嫌だからアメリカの会社に勤めたいです」と簡単に言う学生を見ると、「日本の会社に勤められなくて、アメリカの会社でやっていけるわけじゃない」と、私自身の経験に基づいて思ってしまいます。

アメリカ人は凄いですよ。夜遅くまで仕事した後に、さらに夜学に行って勉強して、資格を取ったりコースを履修したりして上に這い上がります。アメリカの会社でやっていくには、そういう人たちに勝っていかないといけないんです。それ相応の覚悟が必要です。そこで簡単に諦めるようでは、起業は難しいでしょう。

「こうすれば起業出来る」といったテーマの本を見るけど、「では、あなたは起業したんですか?」と私は聞きたくなります。私自身、自分で体験したことしか話せないから。

日系大手人材会社のアメリカ法人の社長だった頃は、会社の名前も通っているし、日本からの予算もあるから、大抵のことは実現可能でした。「社長」という役割をしっかり務めていれば良かったんです。でも起業したら何もない。運転手も経理も営業も、すべて自分の仕事。そうやって稼がないとやっていけない。そうしてやっていくうちに会社が大きくなって社員も雇えるようになったのですが、困ったのは社員があるタイミングで一気に辞めてしまったこと。これが一番大変でした。でも私はそういう修羅場もくぐり抜けることが出来ました。なぜかと言えば、売り上げを自分で上げてきたから。これはある意味では良くないことでもあるんですが。起業当時から今も続く課題は、「自分がいなくても会社を回して行くにはどうするか」ということ。難しい課題だけど、これについて考えるのはとても面白いです。

次回もお楽しみに!

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